年末の、お忙しい時にも関わらず……

台本読解塾 vol.2、お申込みをいただき、ありがとうございます!!

 

 

 

 

今回、メインでチョイスする台本は、2作品。

 

 

まず、1作品目は、前回に引き続き、シェイクスピアによる古典劇。

僕もいつか演じてみたい役・ベスト1の一つ、

 

『マクベス』!!

 

 

そしてもう1本は、漫画が原作、黒木華さん主演でテレビドラマ化 (2019年  TBS)された、

 

『凪のお暇』!!

 

 

これらの作品のワンシーンを読み解きますキラキラ

(※作品を読んだり、見ておく必要は一切ありません!!)

 

 

なお、今回はどちらも、ダイアローグ(会話)のシーンです。

 

 

 

▲「マクベス」

 

 

▲「凪のお暇」

 

 

 

……さて。

この2つのシーンのチョイスには、理由があります。

 

 

実は、今回の台本読解塾。

単なる読み解きにとどまらず、それを「どう演じるか?」という “演技の構築” の部分まで、グイッと踏み込んでみようと思っており。

 

その勉強がしやすい台本を……と吟味した結果、この2作品が浮上したというワケです。

(※実技は、希望される方のみ行いますので、希望されない場合はやらなくてOKです!)

 

 

 

……と、いうのも。

前回の「台本読解塾 vol.1」と、前々回の「声優のための台本読解講座」のお申し込みの際、受講生の方々からお寄せいただいたお悩みで。

読解にとどまらず、その先のパフォーマンス部分に触れていらした方がとても多かったんですね。

 

 

 

<これまでに頂いた、お悩み・相談>

 

▶︎なんとなくで喋ってるので、音域が狭くて抑揚がめちゃくちゃ。コントロールができていない。

 

▶︎時間をかけた役作りでも、『まぁそういう感じになるよね』という評価を受けることが多い。別のパターンを求められてもあまり思い付かない。

 

▶︎台本を読む上で、何故このシーンが面白いのか、どうしたら劇的な表現ができるかを考えることが苦手。

 

▶︎感情の揺れ幅が薄いところが悩み

 

▶︎台本読解について、いつもざっくり感覚でやってしまっているのが私の演技への自信のなさの根源なのでは?

 

 

 

 

……まず。

前回の講座でもお伝えした通り、台本読解には「最適解」があります。

 

「演技に正解はない」という言葉は、ともすると、「正しい道を見つけられないことへの言い訳」として使われる。

 

 

確かに、方法はいくつも存在します。

場合によっては、無限大と思われるほどに、その方法は多岐に渡ります。

 

ただし。

その中で「最適解」というのは、確実に存在し。

台本読解の段階で「最適解」を導き出せていないと、その後の演技において、

「方法は無くはないけれど、表現のハードルがめちゃくちゃ高い!!」

という、イバラの道を歩むことになります。

 

 

受講生の皆様からのご質問やお悩みを見ると、的確でクリアな読解ができていないが故に、パフォーマンスも曖昧なものになり、

 

▶︎抑揚がめちゃくちゃで、コントロールができない

▶︎「まぁ、そういう感じになるよね」という、残念な感想

▶︎シーンの面白さや劇的な表現の欠如

▶︎感情の振れ幅が狭い

▶︎ざっくりで、自信が持てない

 

という、不自由不安定無個性振れ幅の狭い演技になってしまう。

そんな経緯が見て取れます。

 

 

 

そんなワケで、今回は。

 

ただ台本を “読み解く” だけでなく。

「どう演じるか?」という “演技の構築” の部分まで、グイッと踏み込んでみようと思っています。

 

 

台本読解は。

きちんと実践すると、台本の意味を(2次元的に)読み解くことにとどまらず、演技のプランニング(3次元への立ち上げ)まで見えてくるものなのです。

 

 

ちなみに。

ここでのプランニングとは、「演技を自分勝手に作り上げて、ただそれを再現しようとする演技」とは、まったくの別物です!!

 

そうした演技のことを、スタニスラフスキーは「スタンプ」と言って、厳しく禁じました。

 

 

これは、

“家で演技プランを作って、稽古場や本番で繰り返すだけの演技” を、

“家でハンコ(スタンプ)を掘って、それをペッタンペッタン押す” という作業に例えたことに由来しています。

 

 

今回の台本読解塾での「どう演じるか?」「演技の構築」というのは、もちろん、そうしたスタンプの演技のことではなく。

スタニスラフスキー・システムで言うところの、「課題」「身体的行動」「スコア」といった手順に相当する部分です。

 

 

 

「スタンプ」のような、悪い意味での「演技のプランニング」については、こちらの記事をご参照ください👇

 

 

 

 

「課題」とは、ざっくり言えば、「セリフの裏側」のこと。

 

「身体的行動」「スコア」というのは、課題から導き出された「実行すべきこと」を俳優が一つ一つ “実行” していくことで、自然と役の感情が湧き上がる(役が内面的に現れる、役の人生を「本当に」生きられるようになる)、という……

いわば、スタニスラフスキー・システムの “真骨頂” とも言える部分です。

 

 

今回の台本読解塾では、この「スタンプ」「課題」等の違いもきちんとお伝えしつつ。

絶対NGの「スタンプ」にならない方法や、演技で「カタチも内面も両立させる方法」(身体的行動、スコア)にも触れてみたいと思っています!!

 

 

 

読解に関しては、前回に引き続き、Zoomのチャット機能を用いてのディスカッション形式で進行いたします。

(※前回は時間があまりなかったので、今回は、余裕を持った内容を組んでいます!!)

 

 

 

受講生の皆様には、台本読解のノウハウをまとめたガイドブックもお送りします!!

これは、僕が “台本読解・虎の巻” を目指して、現在進行形で制作しているものです。

 

こちらの、現在出来上がっているもの(ver.1.0)を、お届けいたしますね!!

 

 

 

▼こちらの記事に、ガイドブックの目次を掲載しています!!

 

 

 

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 今回登場した作品

 

 

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