待つ・争う・逝く、それでも人は・・・
それ以上に、この映画について語る力は、
私にはありません。
主題歌だった『防人の詩』。さだまさし様のこの歌詞。
すべてが言葉で表現し尽くされた曲と思います。
おしえてください
この世に生きとし生けるものの
すべての生命(いのち)に 限りがあるのならば
海は死にますか 山は死にますか
風はどうですか 空もそうですか
おしえてください
私は時折 苦しみについて考えます
誰もが等しく抱いた悲しみについて
生きる苦しみと 老いゆく悲しみと
病いの苦しみと 死にゆく悲しみと
いまの自分と
答えてください
この世のありとあらゆつものの
すべての生命に約束があるのなら
春は死にますか 秋は死にますか
夏が去る様に 冬が来る様に
みんな逝くのですか
わずかな生命のきらめきを 信じていいですか
言葉で見えない 望みといったものを
去る人があれば 来る人もあって
欠けてゆく月も やがて満ちてくる
なりわいの中で
おしえてください
この世の生きとし生けるものの
すべての生命に限りがあるのならば
海は死にますか 山は死にますか
春は死にますか 秋は死にますか
愛は死にますか 心は死にますか
私の大切な故郷(ふるさと)もみんな 逝ってしまいますか
海は死にますか 山は死にますか
春は死にますか 秋は死にますか
愛は死にますか 心は死にますか
私の大切な故郷もみんな 逝ってしまいますか
韓国でミサイルの実験が行われた時、
あんな国、早く戦争をして、潰してしまえ、
と言い放った方の言葉を身近で聞きました。
お子さんが生まれたばかりの30代の方でした。
自分の身を切る様に恐ろしく、辛い記憶です。
あなたのお子さんは、二度音お父さんに会えなくなるかもしれないんですよ、
そう言いかけた言葉を飲み込みました。
意味もなく「死ねばいいのに」というのが口癖の、職場の方でしたから。
そんな風に「正しいこと」を、単純に考える人が、
「争い」の後押しをするような時代が来ませんように。
戦争は、始まってしまったら、
勝敗が決まるまで終わらない地獄。
そして、勝ったものは正しく、負けたものは間違いと断じられる。
多くの人々の命が吹き消され、苦悩が生まれた後で。
どのような理由ででも、
恨みもない者同士が命を奪い合う事が、
戦争という行為によって成されることが、
この世に存在することが「是」とされない日が来てほしい。
一日でも長く、と望みながら、病で命を失う人達が居る中で、
戦いで、「正義」として命を失うなんて・・・
そんなこと夢でしかない、という声が自分の中でします。
それを打ち消さないといけない。
たとえ戦で勝っても、失われた命の重みは、
「誇り」などと、秤にはかけられない。
「病」という闘いに勝つすべなく逝かれた夏目雅子様のご命日(初出)に。
ただただ、祈り、想います。
数日後、再掲させて頂くリンドバーグ氏の記録も、
合わせ、載せさせて頂きました。
どの国がどの国にどう、という意味でなく、
「戦争」というものを始めてしまう限りは、
これが現実なのだという意味で。
最近、拝聴した、『防人の歌』の素晴らしいカヴァーと、
主演された、あおい輝彦さまのカヴァーも・・・