時は止まる君は美しい

時は止まる君は美しい

巡りあった美しい人達の記憶を重ねます・・・
B面ブログ「扉・鎧戸・宵の口」も始めました。

 

詩人に続き哲学者の悲惨

 

1977年、リリアーナ・カヴァーニ監督作品、

イタリア・フランス・西ドイツ、127分

 

 

ドミニク・サンダ様、エルランド・ヨセフソン様、ロバート・パウエル様、アメディオ・アモディオ様、

フィリップ・ルロワ様、ヴィルナ・リージ様ミシェル・デガン様、カルメン・スカルピッタ様

 

 

公開時から20年40箇所以上大幅にカットされた部分を復元した完全版

ということですが、どのくらい復元されたのか?

上映時間に116分というものがあったので、11分?

劇場で拝見したのではないのですが、「大幅にカット」され、

おそらく、もっと大胆な?ぼかしが入ったものを、若い時拝見したんですね。

 

 

記憶は、とにかくドミニク・サンダ様がはまり役のファムファタルお美しかったこと。

今回も、それは変わらないけれど、画面から目が離せなくなる引力が。

美しさが、醜悪な程だった映画がカットされたものは、平凡になっていたのかも。

 

 

 

映画冒頭、サロンで哲学者パウル・レー様ルー・サロメ様に出会い(1882年)、

二人、退屈な会話から抜け出し夜の街を歩く。男娼たちが戯れる界隈?を歩く二人。

パウルは初めからルーに夢中になり求婚するが、あっさり棄却。

 

 

 

結婚は駄目、男性二人と三人での同居なら、と言われ、

フリードリッヒ・ニーチェ様との「三位一体」と称する同居生活を始める。

 

 

 

 

ニーチェも求婚するが断られます、当然。

 

 

ルーだけ満足?な三角関係?は自然と崩壊していく。

 

 

ニーチェ様の実家を訪問して、ヒステリー発作まで起こさせるルー。

 

 

後世に名を遺す哲学者達も、身も蓋もなく言いなりです。

頭に支配され過ぎるってのも、前二記事に続き人生は悲惨ですねえ。

しかし、彼女の聡明な美しさと男性たちの高名さで、「神話」が生まれた?

 

 

 

そんな中、求婚を断られたイラン学者のフリードリッヒ・カール・アンドレアス様が、

切腹自殺を図り、ルーも結婚を承諾。しかし、「結婚」だけで、男女関係拒否

カールはお女中さんに慰めてもらう。後に女児が出てくるのはその人の子?

ニ-チェ様は、梅毒が頭に回り、街路で馬車の馬に話しかけて精神病院へ。

 

 

 

ルーを嫌悪する引き取られ絶縁されていた家に戻る

 

 

このヴィルナ・リージ様が、晩年のロミー・シュナイダー様に少し似てる。

パウルは、酒場で会った青年たち溺死させられる。

 

 

暴行を受けながら彼が見る幻想は、青年たちに犯される自分

夫と共に交霊術に参加したルーは、パウルの霊に、

「僕は女になりたかったんだ」と言われ、二人で爆笑する。

 

 

ニーチェにも会いに行った彼女は、ピアノを弾く彼の頬にキスをする。

 

 

彼の妹たちにつまみ出されるルー。

 

 

乗り込む馬車には、若い青年が。

これまた求婚を断られたという、ライナー・マリア・リルケ様?

 リアル、リルケ様と。

 

 

全体に、同性愛を暗示?する?いや、そのもの?の場面が多く、

『愛の嵐』再び?今度は男性二人バレエ(ダンス?)が繰り広げられたり。

 

 

 

↓ 本物。

 

 

続けて、ルー様肖像写真。

 

 

 

 

 

パウルの死亡状況など、現実とは全く違っています伝記映画というより、

「三位一体」からの、カヴァーニ監督の幻想絵巻2時間というところでしょうか。

 

 

これはもう、好き嫌い分かれる映画としか言えないなあ。私は好きでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現実は消えた夢の向こう

 

オスカー・ワイルド原作オリヴァー・パーカー監督作品、イギリス、98分

 

 

ケイト・ブランシェット様、ルパート・エヴェレット様、ミニー・ドライヴァー様

ジュリアン・ムーア様、ピーター・ヴォーン様、オリバー・フォード・デイヴィーズ様他

 

 

独身貴族アーサーを中心に巻き起こる、洒落ユーモア溢れる大騒動

 

 

 

アツアツの友人夫婦に忍び寄る大問題

 

 

結婚しない息子に業を煮やす父、プロポーズされなくてヤキモキの彼女。

 

 

 

政治家への足掛かりとして過去に行った行為の証拠を握られ、脅されている親友。

どうにかしよう奔走するも、誤解を招いたり。

 

 

 

事は政治に及んで、笑ってはいられない。

 

 

かつて数日だけ婚約したことがある女性の登場。

秘密と誤解で、事態はすったもんだ

 

 

それが上手く収まって、ファンファーレ・・・って感じの、

ワイルド様『理想の夫』映画化

 

 

 

こんな楽しい作品を書く、人気者の作家。かわいい子供のいる家庭

それが、音を立てて崩れるのを拝見したすぐ後に、この作品幸せ過ぎて哀しい。

↓ こちらは1947年の映画化。

 

 

モノクロの方が豪華に見えるわ☆

 

 

 

 

 

 

時代というのもあるし、変えられない嗜好というものも・・・

そういった現実が、折り悪く揃ってしまったワイルド様の人生

 

 

その複雑な内面と、根っから持ち合わせた皮肉とユーモア

に対するセンス。それらの結晶の数々が、

今も、世界中で愛され続けている・・・

昔、オスカー・ワイルド様が過ごされたホテルが今もあると聞き、

憧れた記憶があって探してみました。

 

 

 

 

 

亡くなられたホテルだったのですね・・・

 

 

同性愛断罪された75000人が赦免され、名誉を回復したのは、

何と、2017年のことでした。

 

 

 

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次第に惹きこまれるワイルドの世界

 

ルパート・エヴェレット監督作品、ドイツ・ベルギー・イタリア・イギリス、104分

 

 

 

ルパート・エヴェレット様、コリン・ファース様、コリン・モーガン様

エドウィン・トーマス様、トム・ウィルキンソン様、エミリー・ワトソン様他

 

 

 

望DVD化6・「オスカー・ワイルド」

↑ で描かせて頂いた、映画の内容の、ちょうどその後から、

オスカー・ワイルド様が亡くなられるまでを描いた作品。

『オスカー・ワイルド』、みどりの愛するスティーヴン・フライ様が、

笑えるほどのそっくりさんぶりで主演されてらっしゃる。

 

 

あの人のいい顔したジュード・ロウ様も、

よくぞというひどい性格の恋人を演じ切られてて拍手

 

 

未だDVD化されていないので、動画貼ります。 ↓

男色の罪で有罪となり、二年投獄され、釈放された、

元は「時の人」としてもてはやされた作家、オスカー・ワイルド様。

 

 

 

ここからでも、家庭に戻れば運命は違っていたでしょう・・・

 

 

 

しかし、そうはならないのが現実

英国では暮らせなく、フランスに渡られ、

それでも、名が知れたら、嘲笑蔑みが浴びせられる。

 

 

 

 

 

結局「ポジ―」とよりが戻っちゃう

恋愛は蓼食う虫も・・・なので、どうしよもない。

 

 

 

創作意欲はなくなり、生活にも瀕する状態に。

 

 

主演を、フランケンシュタイン並みの特殊メイクで、

言われないとわからない、オスカー・ワイルド様状態で挑む

ルパート・エヴェレット様は、脚本、監督も兼任。

 

 

今回ご共演のコリン・ファース様とは、

映画デビューの年の『アナザー・カントリー』でも、ご共演。

 

 

 

エヴェレット様ご自身、1989年カミングアウトされ、

現在はもちろん、合法だし、英国お家芸的にゲイが登場?

しているように思っていましたが、当時お仕事干されたそうです。

 

 

この30年でも、状況も大きく違っているのかもしれない。

 

 

作家としても活動され、ワイルド様と同じくパリに移り住まれた、

エヴェレット様の、絶望的状況を描きながらも、

暗くなり過ぎない、柔らかなユーモアをも併せ持つ脚本

 

 

ラストシーンでは、泣かされました。

 

 

その内容から、ワイルド様の有名な童話のタイトルを用いた、

原題素晴らしいのですが・・・そのままではニュアンスが伝わらない?

毎度ながら、センスない、説明的な邦題残念

 

 

 

本作の中でも「根っからマゾ」と言われるワイルド様。

二児にも恵まれた結婚生活、同性でも誠実な恋人がいながら、

世にも稀なほどの傲慢・自己陶酔達人、アルフレッド・ダグラスに、

運命的なほどに惹かれてしまう。

 

 

自分はワイルド様の名声と財力楽しんだ挙句、

爵位と財産を相続しても、落ちぶれたワイルド様への援助一切断った輩。

 

 

 

それでいて、葬儀仕切ったっていうから、どういう面の皮?

 

 

 

だがしかし、その「面」が「仕方ないよね」と小声で呟いてしまうくらい、

確かに美男子でらした。冷酷だからこそのかも。

 

 

74歳のご生涯は、ご自身の実力はなくとも、

ワイルド様の「恋人」として、Wikipedia様でも、詳しく知ることが出来ます。

 

 

オスカー・ワイルド様の魅力伝わる本作

 

 

本当に、全く違和感ないので、スティーヴン・フライ様版(日本語字幕付き)と、

連続拝見したい!!!(しつこくても何度でも書く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我が家の今年のラジー賞進呈☆

 

2015年、シルヴィ・ヴェレイド監督作品、フランス・ドイツ・イギリス、125分

 

 

シャルロット・ゲンズブール様、ピーター・ドハーティー様、リリー・コール様、アウグスト・ディール様、

フォルカー・ブルッフ様、ギヨーム・ガリエンヌ様、ジョセフィーヌ・ドゥ・ラ・ボーム様他

19世紀パリ上流階級社会の、作家の恋愛譚

 

 

 

 

ロマン派作家で、当時の退廃した生活にどっぷり漬かって、

親友が恋人にちょっかい出して、決闘したりしてた、アルフレッド・ド・ミュッセ様が、

父の死をきっかけに故郷に帰った時、「未亡人」ジョルジュ・サンド様と出会い、

「僕は真面目になるんだ」と、彼女を心から愛し、猛然とアタックする。

 

 

 

 

年上だしとひいていた彼女を遂に陥落するや、蜜月は一瞬

 

 

 

嫉妬子供じみた言動で、ま~そうなるよね~、破綻するまでを描いた映画。

 

 

ミュッセ様を演じられたハーティー様ご自身、ロック界の問題児らしい。

別にミュッセ様に似てるわけでもなく、魅力的でもなく、

キャラ的似た者同士って感じの起用なのか???

↓ 唯一見つけたまともな写真

 

 

ミュッセ様ってお名前はおぼろに知ってるけど、

作品は拝読したことがないので、イメージが合ってるかはわからないな。

 

 

 

 

唯一見つけたこの写真だけ、少し面影が?

しかし、肖像画とあまりに違う。本人の写真かな?

 

 

でも ↓ この人をわざわざ映画界にスカウトするな!?

 

 

ヒロイン、本作では、役名ブリジットだし、別に小説も書かない

普通に魅力的な年上の恋人ってだけ。本当にジョルジュ・サンド様がモデル?

(みどりはルー・サロメ様と時々ごちゃになる)

 

 

 

 

実際は夫とは死別でなく別居し、ミュッセ様以降も、ショパン様等数々浮名を流した、

なかなかな女傑?でらっしゃいますが???

里中満智子様漫画化『愛の妖精』を子供の頃読んだけど、忘れた

 

 

ミュッセ様は、文化人?らしく、くどくどと、恋愛の御託を並べるものの、

字幕が右の目から入って左に抜けていく???

 

 

とりあえず、シャルロット様らしい、ゆるゆるのヘアセットと、

コスチュームプレーが楽しめたんで、一瞬の目の保養ってことで。

 

 

 

しかし、生き生きした場面は僅かで、シャルロット様の魅力も使いきれてない。

 

 

 

詩人、愛の告白』って、詩人に意味ない作品。

 

 

カンヌ映画祭(ってところが既に怪しいが)で多少奮闘したそうですが、

記録としては、2015年、アメリカで最も低い興行収入って方が記録

1週間、1劇場の劇場公演で74ドルだったそうです。

お金払って観に行かなかった人たちは偉い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メル・ブルックス監督でご機嫌

『フランケンシュタイン』祭り終了☆

 

とても若い頃、ってか子供の頃、メル・ブルックス監督お気に入りで、

ここら辺、劇場封切で拝見してました。

 

 

パロティの元ネタも観ていない筈なのに、大笑いしてた。

あれから幾星霜。記憶は欠片しか残ってなくて、とっても懐かしく二本拝見。

 

『ヤング・フランケンシュタイン』(アメリカ・106分)

 

 

 

ジーン・ワイルダー様、マーティ・フェルドマン様、テリー・ガー様、ピーター・ボイル様、

マデリーン・カーン様、ジーン・ハックマン様、クロリス・リーチマン様、ケネス・マース様

 

 

ぶっ続けで『フランケンシュタイン』を拝見した後の最後にこの作品。

滅茶苦茶面白かったです。

『フランケンシュタイン』シリーズとかまでご覧の方は、たまらないでしょう。

 

 

 

とにかく、フィルムの感じとか、セットの一つまで、雰囲気ある

というか、よくあったなあと思う。ユニヴァーサル旧作セットを使用。

フランケンシュタイン博士の子孫フレデリックは脳外科医

フランケンシュタイン博士を嫌うあまり、名前も、英語読みに訂正し続ける。

それがフロンコンスティンだから、聞いてる方はあまり変わらない。

 

 

ある日、息子の所業を疎み、曽孫遺産・家督相続を残した、

ビューフォート・フランケンシュタインの遺言が届き、

婚約者エリザベスを残し、トランシルヴァニアの城へ赴く。

 

 

 

そこで祖父のヴィクターの手記を見つけたフレデリック。

 

 

人造人間を創り出す決意を。で、モンスター誕生

 

 

 

 

 

 

映画『フランケンシュタイン』のパロティ満載で進み、

学会での発表は、彼に知能があることを示すため、

博士と二人、燕尾服で『踊るリッツの夜』歌い踊る、大サーヴィス。

 

 

 

すったもんだの挙句、こちらはもちろんハッピーエンドなんですが、

そのハッピーエンドも一ひねりあって、爆笑

 

 

ご機嫌で、極上な一本でした。

素敵なコメディセンスのマデリーン・カーン様が、

たった57歳で亡くなられてらしたことはショックでした。

 

 

ブルックス監督作品の華・・・

 

『メル・ブルックス/新サイコ』(アメリカ・95分)

 

 

メル・ブルックス様、バリー・レヴィンソン様、マデリーン・カーン様、クロリス・リーチマン様、

ルーディー・デ・ルカ様、 リー・ディラーノ様、ハーヴェイ・コーマン様、ロン・キャリー様

 

 

原題は『高所恐怖症』、冒頭「アルフレッド・ヒッチコックに捧ぐ」とある通り、

ヒッチ監督の名作の数々がパロティ―されてます。タイトル通り『めまい』関係多し

 

 

 

しかし、みどり、同じ作品何度も観たりしてるけど、網羅してないから駄目ね。

きっと、もっともっと笑えるはず。

 

 

 

 

 

ただ、これは記憶にも鮮明だった『サイコ』シャワーシーンのパロティは最高。

新聞紙で叩かれて、インクモノクロの血と同じように流れる馬鹿らしさ。たまらん

 

 

公園の待ち合わせ場所が北北西だったり、に追いかけられて糞まみれになったり。

 

 

 

冒頭、車内で不穏な話が出た時、ヒッチコック監督っぽい音楽が。

これが、隣を走り抜けてくバスに乗った楽団の演奏だったり、小ネタ満載。

メル・ブルックス監督が、フランク・シナトラ様ばりに、クラブで歌われる場面も☆

 

 

ジュリー・アンドリュース様もそうでしたが、喜劇の監督女優さんカップル。

エンタテイナーだからご夫妻でご登場のことも多い。

 

 

メル・ブルックス監督夫人は、アン・バンクロフト様

 

 

 

知的なカップルだなあ。ブルックス監督、現在93歳でご存命。

 

 

 

 

奥様が亡くなられたのは、お寂しいことだったでしょう。

あれからもう、14年も経っているんですね。つい数年前のように思います。

 

相棒 シーズン14 第1話「フランケンシュタインの告白」

 

も、拝見してみました。反町隆史様が相棒になる一作目のようですね。

 

 

番組スタート当初のような面白さはないなあ、と、

最近の『相棒』をAmazonビデオで何作か拝見してました。

この一話は、反町隆史様を上手く引きたてて、上手かった?

 

 

『フランケンシュタイン』というタイトル深いです。

 

 

作中、一言もその名前出てこない