通過算(灘中 2011・2日目) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

よく問題を読むと、あまり難しくありませんが、それが実はなかなか難しい。

 

問題

 上りの貨物列車Aと下りの貨物列車Bが,それぞれ一定の速さで平行に走っています。ある地点PでAとBの先頭同士がちょうどすれ違い,6秒後にAの最後尾とBの先頭がすれ違いました。さらにその4秒後に,地点Pから150m離れた地点Qで,Aの先頭とBの最後尾がすれ違い,その後,地点Pから上り列車の進む方向に78m離れた地点RでAとBの最後尾同士がすれ違います。

 

⑴ AとBの最後尾同士がすれ違ったのは,先頭同士がすれ違ってから何秒後ですか。

 

⑵ A,Bの速さはそれぞれ毎秒何mですか。また,A,Bの長さはそれぞれ何mですか。

 

 

解説

貨物列車Aの速さを毎秒am、Bの速さを毎秒bmとします。

そうすると、Aの長さは(a+b)×6m、Bの長さは(a+b)×10mとわかります。

また、貨物列車Aは10秒で150m進みますので、a=毎秒15mとわかります。

さらに、Aの先頭がBの先頭とすれ違ってから、Aの最後尾とBの最後尾がすれ違うまでに10+6=16秒かかりますので、すれ違うまでにAの最後尾は240m進みます。

このとき、Aの最後尾はAの長さ+78m=240m進みますので、Aの長さは240-78=162mとわかります。

そうすると、a+b=27とわかりますので、b=毎秒15mになります。そしてB=270mとなります。

⑴ 16秒 ⑵ A:毎秒12m・162m B:毎秒15m・270m