立体図形 その4(栄東中・東大① 2022) | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

比の計算ですが、立体図形の特徴を使うので、一応立体図形にします。

ここのところ、更新が滞りがちで申し訳ありません。

 

問題

同じ高さまで水が入った2つの直方体の水そうがあります。2つの水そうの容積の比は9:32で,大きな水そうは小さな水そうの2倍の高さがあります。2つの水そうそれぞれに,さらに675mLずつ水を入れると,小さな水そうは全体の77%,大きな水そうは全体の28%まで水が入りました。大きな水そうにはじめから入っていた水の量は□mLです。

 

 

解説

2つの水そうの高さを同じものとすると、容積の比は9:16となります。これは同時に底面積の比でもあります。

はじめ、同じ高さまで水が入っていますが、これの比も9:16で、それぞれ水の量を9、16として考えます。

9+675mL…小の77%:容積の比でいえば9×0.77=99×0.07

16+675mL…大の28%:容積の比でいえば32×0.28=128×0.07

このとき、容積の比は99×0.07:128×0.07=99:128

差の128-99=29は、はじめの差の16-9=7に相当するので、比をそろえると、以下の通りです。

9×29+675mL=99×7

16×29+675mL=128×7

このとき、675mLは99×7-9×29=693-261=432にあたることが分かります。

そうすると、もともと大きな水そうに入っていた水は675×464/432=725mLと求まります。

725mL