これまで3つの記事を書いてきました。
その中で、参考になった補足資料がありましたので紹介します。
これを見ると、タンパク質のカルボニル化が、いかに広範囲に及ぶかが分かるかと思います。
補足資料
脂肪組織と筋肉組織で確認されたタンパク質カルボニル化の標的物質[1]
代謝
- アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ
- アコニテートヒドラターゼ(アコニターゼ)
- エノラーゼ3β
- アルドラーゼ
- 炭酸アンヒドラーゼIII
- クエン酸合成酵素
- トリオースリン酸イソメラーゼ
- ヒドロキシアシル-CoAデヒドロゲナーゼ
- ミトコンドリア
- NADH-ユビキノン酸化還元酵素
- 3-ヒドロキシアシル-CoAデヒドロゲナーゼ
- コハク酸デヒドロゲナーゼ
- 短鎖型3-ヒドロキシアシル-CoAデヒドロゲナーゼ
- アセチル-CoAアセチルトランスフェラーゼ
- フマル酸ヒドラターゼ1
- グリセルアルデヒド3リン酸デヒドロゲナーゼ
ミトコンドリア機能
- 電子伝達フラボ蛋白質
- ジヒドロリポアミド脱水素酵素
- NADHデヒドロゲナーゼ1
- ATP合成酵素F0F1複合体
- 電位依存性陰イオン選択的チャネルタンパク質2
- 電位依存性陰イオン選択的チャネルタンパク質1
- シトクロムC
抗酸化反応
- スーパーオキシドジスムターゼ[Mn]
- ペルオキシレドキシン-1、-3、-5
- グルタチオンペルオキシダーゼ1
- グルタチオンS-トランスフェラーゼM1/ A4
- アルデヒド脱水素酵素
シグナル伝達
- クレアチンキナーゼ
- インスリン受容体基質1
- インスリン受容体基質2
タンパク質合成・分解
- 熱ショックタンパク質β3
- 真核生物翻訳伸長因子1β2および1α1
- セリンプロテアーゼインヒビター、クレードA、メンバー1a
構造・収縮機構
- アクチン
- ミオシン軽鎖・重鎖
- トロポマイシン
脂質代謝
- 脂肪酸結合タンパク質4
- 脂肪酸結合タンパク質5
- アシル-CoAデヒドロゲナーゼ(短鎖、中鎖、長鎖、超長鎖)
- 脂肪酸合成酵素
- トリオースリン酸イソメラーゼ1
加齢によってタンパク質のカルボニル化の増加が検出された箇所[2]
- 線維芽細胞
- ヒートショックタンパク質
- 大脳半球のタンパク質
- 骨髄および脾臓細胞
- 精巣ミトコンドリア
- 遅筋と速筋のミトコンドリア
- 赤血球膜
- 肝臓
- 大脳皮質および海馬
- 骨格筋
- 唾液および血漿中のタンパク質
- 血漿タンパク質
- 外肋間筋
- 大腿四頭筋
【参考文献】
[1]Protein Carbonylation, Mitochondrial Dysfunction, and Insulin Resistance.
Adv Nutr. 2013 Mar; 4(2): 157–163.
[2] Origin and pathophysiology of protein carbonylation, nitration and chlorination in age-related brain diseases and aging
Aging (Albany NY). 2018 May; 10(5): 868–901.
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