アミロイドβは認知症の原因なのか? | 最果てなど無いと知る〜健康を本質から考えるブログ〜

最果てなど無いと知る〜健康を本質から考えるブログ〜

健康と身体のことについて、本質から迫ります。
そして、あなたの常識を変えたい。
そんな情報を発信します。
他には美味しいものとか、趣味の話もたまにはね。

昨年の敬老の日に合わせて、総務省統計局から、

日本の高齢者人口が発表されました。

 

 

その資料によると、2021年9月の高齢者の割合は、

3,640万人で、高齢者人口率は29.1%となり、

4人に1人以上は高齢者という社会になりました。

 

 

平成29年度高齢者白書によると、

2012年は認知症患者数が約460万人となり、

当時で高齢者人口の15%を占めていました。

 

 

2025年という近い将来では、

認知症患者数が高齢者人口の20%を占めると推計されています。

 

 

そんな中で長年、認知症の原因と言われている物質があります。

それがアミロイドβというタンパク質です。

 

 

今回はこれをみていきましょう。

 

 

 

アミロイドβとは

1906年、ドイツの医学者であるアルツハイマー博士が、

嫉妬妄想と記憶障害を持つ女性患者の死後に、脳組織を調べたところ、

脳内にシミのようなものや、脳神経細胞に糸くずのようなものが

あったのを発見しました。

 

 

この症例が、後に博士の名をとって

アルツハイマー病やアルツハイマー型認知症といわれるようになりました。

 

 

脳内のシミ(老人斑)や脳神経細胞の糸くずのようなものは、

タンパク質が変性したアミロイドβ(ベータアミロイドとも言う)と名付けられ、

その蓄積が認知症の原因であるという仮説が今の主流となっています。

(他にもタウタンパク質もある)

 

 

このアミロイドβは、正常者でも作られますが、

認知症患者では、アミロイドβが大きくなりすぎて、

ゴミ処理できなくなった結果、発症すると考えられています。

 

 

 

アミロイドβの蓄積する要因は?

アミロイドβは変質したタンパク質です。

身体の中では変質したものは異物になるので、ゴミとして認識されます。

 

 

しかし、一度変質したタンパク質はエネルギーが回っていないと、

とても分解されにくいものになっています。

 

 

アミロイドβが蓄積する一つの要因に

多価不飽和脂肪酸(プーファ)があります。

現代型食生活でプーファを多用するようになり、認知症が急増しています。

 

 

こちらの研究では、


https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6710759/

 

アルツハイマー型認知症患者の脳組織や脳脊髄液中を調べたところ、

カルボニルメチルリジン、マロンジアルデヒドリジン、ハイドロキシノネナールといった

過酸化脂質とタンパク質が結合したもの

または過酸化脂質が、

不均一ではあるものの有意に増加していることが明らかとなっています。

 

 

もし油を使うのでしたら、酸化しにくい、

ココナッツオイルまたは、グラスフェッドバターがオススメです。

 

 

この過酸化脂質とタンパク質が結合したものを

ALES(終末脂質過酸化産物)といいます。

ALESは主に高血糖が持続した状態で、

糖とタンパク質が結合して変性した

AGES(終末糖化産物)も同時に作られます。

 

 

ALESとAGESは、

共に老人斑やリポファッシン(リポフシン)、

黄ぐすみの原因となる物質です。

 

 

臓器や皮膚、脳などに蓄積して、

代謝するのが難しい物質です。

 

 

また、AGESよりもALESの方が毒性が強く、

できるスピードも早いことが明らかになっています。

 

 

高血糖が持続する状態は、

糖のエネルギー代謝が脂肪によって阻害されることから始まります。

(ランドルサイクル)

 

 

高血糖が持続した状態では、エネルギーがうまく作られません。

そのためゴミ処理に使うのエネルギーが足りず、

脳内にアミロイドβが蓄積されていきます。

 

 

実際に高血糖が持続する糖尿病患者は、

認知症のリスクが高いことが指摘されています。

 

 

他にも鉄や亜鉛といった重金属がフリーな状態で身体にあると、

過剰な活性酸素を作り出す要因となり、

この活性酸素が連鎖反応的に脂肪を酸化させていく要因になります。

 

 

また精神的なストレスも認知症の発症と関連する指摘する研究もあります。


https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6398840/

 

精神的なストレスも、エネルギーが停滞する要因となるので、

この指摘には納得できます。

 

 

つまりアミロイドβの蓄積は、

原因ではなく結果に過ぎないといえます。

 

 

認知症の真のところは、

脳内に炎症が起こることから始まります。

その危険因子となるものが、僕たちの身近にたくさんあります。

代表的なものが、

プーファ、エンドトキシン、農薬、重金属、精神的ストレスなどです。

 

 

それら危険因子を身の回りから排除していくこと。

これが認知症を予防する筋道です。

 

 

記事について

すべての記事の内容は、日々学びを重ね、新しい発見や見地があれば更新しています。 各記事に内容に関しましては、より最新に近い記事をご覧ください。 よろしくお願い申し上げます。

 

星身体の仕組みを知る記事星 代謝の仕組みと高脂肪食
水はたくさん飲むと良いの?
身体の大事なルール ランドルサイクル
皮膚や粘膜の大切な役割とは
生命を回すエネルギー

 

まじかるクラウン健康系の人気記事はこちらまじかるクラウン 砂糖は身体を冷やす?
糖質制限ダイエットの落とし穴 その④脂肪ってどうなの?
避けたい添加物その① 加工でんぷん
中性脂肪特集 まとめ記事
異性化糖とは何か?