砂糖は身体を冷やす? | 最果てなど無いと知る〜健康を本質から考えるブログ〜

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砂糖は身体を冷やすは本当か?

健康に興味を持つと、こんなことを聞いたことがあるかも知れません。

 

 

砂糖は身体を冷やす

 

 

僕のオンラインセッションで度々受ける質問です。

これが本当なのか、僕の知識から考えた答えをみていきます。

 

 

 

『砂糖は身体を冷やす』が生まれたわけは?

これを調べていったところ、

マクロビオティックが発端のようです。

マクロビオティックの考え方として、陰陽論があります。

身体を冷やすものを陰として、

その反対に身体を温めるものを陽としています。

 

 

砂糖は極めて陰とされ、血糖値を上げて身体に負担をかけるということが理由だったり、

南国のものは身体を冷やすという理由で、

南国で作られるサトウキビからできる砂糖は身体を冷やす。

という理屈からきています。

もちろんこれにはサイエンスとしての根拠がありません。

 

 

ここでいうサイエンスとしての根拠とは、

メカニズム(機序)がはっきりしていて、

かつ、因果関係が証明されており、

かつ、何度も再現ができるものをいいます。

論文もあるとさらに信憑性が高まります。

 

 

 

 

砂糖の中身をみてみよう

砂糖はショ糖でできています。

ショ糖は二糖類に属し、

構造は果糖とブドウ糖が繋がったものです。

 

 

つまり、一番エネルギー(ATP)になりやすい果糖とブドウ糖しかありません。

 

 

細胞がATPを作る上で、代謝されてできるものが、

水と二酸化炭素と、そして熱エネルギーです。

これが体温になります。

 

 

つまり砂糖は、エネルギー(ATP)になりやすいのに、

それが身体を冷やすという理論では、

砂糖はエネルギーにならないということです。

これは矛盾していないでしょうか。

 

 

しかも果糖とブドウ糖がコンビで入っている場合、

どれくらいエネルギーになりやすいか?というデータがあります。

 

エネルギー変換効率

 果糖単独の場合:約40%

 ブドウ糖単独の場合:約40%

 果糖+ブドウ糖:約70%

 

と、コンビの場合とてもエネルギー効率がよくなります。

しかもこのコンビは、脂肪のエネルギー代謝になっている場合でも、

果糖が細胞に入り、そこへブドウ糖も引き連れて入り、エネルギーになります。

 

 

ですので、身体の仕組みから考えても

『砂糖が身体を冷やす』というのは考えにくいのです。

 

 

 

ひとつだけ可能性があるとしたら

とはいえ、特にグラニュー糖や白砂糖は精製度が高いです。

代謝に必要なビタミンやミネラルが取り除かれています。

代謝に必要なビタミンやミネラルが不足していれば、エネルギー代謝は停滞しますので、

それだけは可能性があります。

 

 

 

マクロビオティックの考え方はあてになるのか?

マクロビオティックの歴史を辿ると、

辿り着くのが桜沢如一という人物です。

大正時代に石塚左玄の食養生と、桜沢自身の経験をもとに、

玄米食と野菜を中心とした少食を勧めました。

他にも、動物性のもの、芋類、果物、甘いもの、酢、酒などは一切摂らないという

食事法だったようです。

 

 

どうやらこの食事法が大日本帝国軍の目に留まり、

この食事法が広まりました。

 

 

それはなぜか、

 

 

日本に軍靴の足音が近づきつつある中、庶民がこの食事法を取り入れてくれれば、

戦時での日本の食糧事情が解決しやすくなると思われたからです。

 

 

この食事法の中で、食材の陰陽というものができたようです。

しかし、桜沢氏はウナギやタバコが大好物というエピソードがあります。

 

 

食材の陰陽という観点で見ると、動物は陽で、人間も動物なので陽とされました。

陽の人間が、動物性の陽の食べ物を食べると身体を壊す

という理論になっています。

 

 

動物性のものは食べてはいけないのに、ウナギが食べられないのは困ります。

そこで、動物の体長は短いので陽、植物は長いので陰とし、

動物でも体長の長いものは陰としました。ですのでウナギは陰になりました。

 

 

またウナギの蒲焼のタレは、塩分が濃いため、桜沢氏の理論では陽になります。

そこで生まれたもう一つの理論が、陰が転じて陽になった食べ物は最高のものであるというものです。

ウナギは陰で、タレが陽です。火で炙ることも陽となりますので、

ウナギの蒲焼は陰が陽に転じた、最高の食べ物になりました。

この辺りは、ウナギの無双原理という書籍に残っています。

 

 

タバコは火をつけると紫煙というだけあって紫の煙で陰、

しかし吸って吐くと、煙が黄色くなるので陽。

なので、陰が極まって陽になったものとして、

これも最高のものとなりました。

 

 

というように、ここの理論にサイエンスとしての根拠があるでしょうか?

僕には食材で遊んでいるようにしか思えません。

 

 

また桜沢氏は医者ではないため、

桜沢氏の食事法で体調が悪くなった人を、自分は責任を取らずに

知り合いの医者を紹介したというエピソードも残っています。

 

 

その後、桜沢氏の教えを受け継いだ久司道夫氏によってマクロビオティックが生まれました。

マクロビオティックに取り組めばガンにならないそうですが、

久司氏もその妻も、ガンで亡くなっています。

 

 

では本当に身体を冷やすものとは?

僕の知識の中での身体を冷やすものとは、

エネルギーを作り出すのを邪魔するもの。

つまりエネルギーを生み出す要の器官である、

甲状腺の機能を低下させるものです。

 

 

身近なところで考えられるのは、

  • プーファ(多価不飽和脂肪酸)
  • 重金属
  • 農薬
  • 食品添加物
  • 第17族元素(フッ素・塩素・臭素・ヨウ素)
  • 生野菜
  • 未精製穀物

など、数え上げたらキリがありません。

 

 

マクロビオティックはプーファや未精製穀物を多用しますので、

真面目に取り組むほど体調は悪化するでしょう。

 

 

こういったウソか本当かよく分からない話は、サイエンスの基礎に則れば、見破れます。

そして、身体のルールを覚えておくことが、とっても重要です。