必須脂肪酸の根拠と油のもうひとつの役割 | 最果てなど無いと知る〜健康を本質から考えるブログ〜

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前回のお話はこちら

 

さて、今回は必須脂肪酸のお話からはじめます。

この必須脂肪酸という根拠はどこからきたのでしょうか。

 

 

1920年代に行われた実験まで遡ります。

ジョージ・バーという人物がラットへの動物実験で、脂肪抜きエサを与えたら、

皮膚炎などの慢性的な炎症の症状が出たことに発します。

その炎症が、オメガ6を与えたことによって回復したというものです。

これが今なお続く、必須脂肪酸の根拠になっています。

 

 

しかしこれは後に、ラットのミネラルとビタミン不足と判明し、

論文まで撤回されています。

なぜミネラルとビタミン不足になったかというと、脂肪抜きのエサはエネルギー代謝が高まったため、よりミネラルとビタミンを消耗するようになったからです。

実際に、再現をしてミネラルとビタミンをラットに与えたら回復しました。

 

 

なお、バーはこの9年前にこのような実験もしています。

それはラットに脂肪抜きのエサを与えた実験です。

この実験ではラットには何も問題は起こりませんでした。

またその7年後のバーの実験では、ラットに脂肪抜きのエサを与えたら、

腫瘍が無くなったという現象が報告されています。

 

 

身体の中には、確かに必要なところもあります。

例えばオメガ3は眼球に多いです。

地球上で寒い地域では、外気によって目が凍ってしまうと失明してしまいます。

オメガ3の多い魚が凍った湖や北極でも南極でも生きられるように、

オメガ3には凍らない性質があります。

しかし、身体の中に使っているところがあるにもかかわらず、

それが身体の中に少ないというのは、

プーファが酸化しやすく危険だから、身体が血液中へ放置せずに厳重に守っているとも言えます。

今の医学は、身体の中に少ないというのは大抵の場合、血液中に少ないと見ています。

だから血液検査で判定するのですね。

オメガ3とオメガに6は、エネルギーと材料があれば、身体の中で必要最低限の量が作られます。

わざわざ外から油の状態で補う必要はありません。

また、ほとんどの食材に微量ながらも含まれています。

 

 

元々、プーファである植物の油はランプの燃料や塗料のニスとして使われていました。

 

ニスとしての用途は、酸化しやすく乾きやすいからです。

 

しかし安価な石油製品や電化製品が出回るようになり始め、

次第に植物油脂のものが使われなくなってきました。

売り上げが減る一方の困った油脂業界は、食用に転化することを思いつきました。

そこで目をつけたのが、バーの実験でした。

 

 

バーの実験をもとに、オメガ3とオメガ6を必須脂肪酸として、油脂業界が食用転化した。

そして、マクガバンレポートなどによって飽和脂肪酸や砂糖が身体に悪いと喧伝した。

これをプーファ虚偽またはプーファ共謀説といいます。

 

 

それからというもの、食べ方は大きく様変わりしました。

日本では焼き物や煮物、漬物、汁物といったいわゆる和食料理から、

炒め物、揚げ物、ドレッシングといった油を使う料理が登場し、家で食べる時はもちろん、

外食もプーファを使った料理がたくさん登場するようになりました。

それからというもの、肥満、ガン、心臓血管疾患、糖尿病、自己免疫疾患が急激に増え、

日本人の2人に1人はガンで亡くなり、

日本人の9人に1人は糖尿病の時代になりました。

 

 

植物油脂は平成30年の時点で年間1人あたり19.1kgで昭和35年の3.5kgの5倍以上の供給純食料(人間の消費に直接利用可能な食料の形態の数量で、需要が少なくなれば減る)となりました。

砂糖類の供給純食料は年々減り続けていて、平成30年の時点で年間1人あたり18.2kgとなり、昭和40年と同等になっています。

動物油脂の供給純食料も年々減り続けていて、平成30年の時点で年間1人あたり0.9kgとなり、統計を取りはじめた昭和35年の1.2kgよりも少なくなっています。

統計データはこちら。

悪玉とされている砂糖や飽和脂肪酸は減っているにもかかわらず、慢性的な疾患がこれだけ増えているのは、本当に砂糖や飽和脂肪酸のせいなのでしょうか。

 

 

そして、もうひとつ油の大事な役割があります。

はい、前回書き忘れましたてへぺろ

それは細胞と細胞を分け隔てる壁、コレステロールの材料です。

身体にとっては、特にLDLコレステロールが重要な役割をもっています。

 

 

LDLコレステロールは、全身にコレステロールを運ぶ役割があります。

他にも、保護ホルモンの材料。

脂肪を吸収する胆汁酸の材料。

脂溶性ビタミンA、D、E、Kの吸収に不可欠という大変重要な役割です。

身体にとっては、たくさんのストレスから守ってくれる強い味方なのです。

 

 

しかし、なぜかLDLコレステロールは悪玉コレステロールと呼ばれ、

高いと指導されたり、コレステロール低下剤を処方されたりします。

LDLコレステロールが高いと動脈硬化になると言われていますが、

相関関係だけであって、因果関係は証明されていません。

前回チラッと動脈硬化の話を書きましたが、

LDLコレステロールにプーファがくっついて酸化することによって、

血管に炎症が起こり、動脈硬化が起こります。

 

 

オメガ3はLDLコレステロールを低下させますが、

これはオメガ3が酸化したことによって、

LDLコレステロールへの合成障害が起こっているだけに過ぎません。

オメガ3を摂れば摂るほど、身体の中に酸化した様々なゴミが増えるので大変危険です。

 

 

また、コレステロール低下剤を使って、急激にLDLコレステロールを低下させてしまうと、

脳卒中をはじめとした突然死や感染症のリスクが大きく上昇します。

 

今の医学では、砂糖も飽和脂肪酸もLDLコレステロールを上げると悪玉扱いですが、

むしろ砂糖や飽和脂肪酸を摂ることによって身体が安定してくると、

LDLコレステロール値は適正な数値まで下がります。

 

 

僕は慢性病の直接的な原因のひとつがプーファだと確信しています。

なので、キッパリと炒め物や揚げ物をやめました。

他にもナッツ類や魚もほとんど食べなくなりました。

 

 

そして、代わりにエネルギー源として糖を、油を使うときはバターやココナッツオイルの飽和脂肪酸を使っています。

そのおかげか、以前は胃の調子がしょっちゅう悪かったのに、今では何ともなくなったし、

吹き出物がほとんど出なくなりました。

健康診断の結果も、異常が無くなりました。

 

 

慢性病にお悩みの方や健康が気になる方は、一度植物油脂をたくさん摂っていないか

振り返ってみてはいかがでしょうか。