油の本来の役割とは? | 最果てなど無いと知る〜健康を本質から考えるブログ〜

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油は生命体にとって必要なものです。

 

 

油の本来の役割。

ひとつは細胞と細胞を分け隔てるものです。

人間の細胞には、植物とは違って細胞壁というものは存在しませんが、

膜のようなものが存在しています。(本来細胞膜というものは存在しない)

その油がリンと結合したリン脂質が、それにあたります。

細胞と細胞の境界線を作ってるというわけです。

その脂肪は、飽和脂肪酸由来が望ましいです。

 

 

もしこの細胞の境界線が、

酸化しやすい多価不飽和脂肪酸だとしたら、酸化によるダメージが細胞に及びます。

 

 

動脈硬化は、血管が硬くなることによって起こります。

この原因のひとつに、多価不飽和脂肪酸があります。

血管内で酸化した多価不飽和脂肪酸が、血管の壁に炎症を起こすことによって起こります。

傷跡を想像してみましょう。

うまく傷跡が治らないと、ケロイドとなって残ります。

動脈硬化も、血管内の炎症の傷跡が残った状態といえます。

 

 

油の詳しい記事はこちら

 

 

また、重要なのは神経細胞の軸索です。

神経細胞の軸索の境界線が酸化しやすい多価不飽和脂肪酸だとしたら、

伝わった電気信号がそこから漏れ出してしまいます。

神経細胞の軸索が電線、リン脂質が電線の被膜と例えると、

飽和脂肪酸であれば被膜が破れておらず、ちゃんと電気信号が流れる状態。

不飽和脂肪酸だと酸化しやすいので、

そこの被膜が破れて、電気信号が漏電する状態と考えると分かりやすいかな。

 

 

そして油は身体の予備のエネルギーとして、脂肪細胞に蓄えられています。

人間の場合、食べた油がそのまま脂肪細胞に蓄えられます。

身体の平常時のエネルギーは、糖のエネルギーです。

脂肪は就寝中など、安静時に肝臓や筋肉が代謝します。

 

 

唯一は糖が身体に余った時、糖を飽和脂肪酸に変換して脂肪細胞に蓄えます。

これを脂肪新生といいます。

ただし、この時は糖の生み出したエネルギーを3割使って脂肪に変換するので、エネルギーロスとなり大変効率が悪いです。

なので、極力脂肪新生は行われず熱に変換して放出します。

これは以前にもお伝えしたお話ですね。

 

 

身体に糖のエネルギーが足りなくて、それでもエネルギーが必要になると、

ようやく蓄えられた脂肪の出番です。

これが油のふたつめの役割。予備のエネルギー源です。

身体はコルチゾールというホルモンを分泌させて、脂肪を分解させてエネルギーに使います。

これは、生き物が中々食べ物にありつけない時に生み出したシステムともいえます。

 

 

ここでポイントなのは、コルチゾールです。

このコルチゾールは、ストレスがかかると放出されるので、

ストレスホルモンとも呼ばれています。

ステロイド剤は、人工的に作られたコルチゾールです。

つまりは、平常な状態では無いので病的な状態ともいえます。

実際に、大きな手術の後だったり、絶食状態、糖質制限を行なっている人、新型コロナウイルス感染症の状態の人のコルチゾール濃度は高くなっています。

今は食べ物の劣化、環境の悪化、人間関係などストレスの多い時代ですので、

コルチゾールが低い人の方が珍しいかも知れませんね。

あくまで脂肪は予備のエネルギー源ととらえた方が、健康には良いと思います。

 

 

さて、油のことを勉強した方でしたらご存知のことでしょう。

それは、不飽和脂肪酸中でも多価不飽和脂肪酸であるオメガ3とオメガ6は必須脂肪酸というものです。

必須脂肪酸というのは、身体の構成成分なのに身体の中では作り出すことができないから、外から補いましょう。というものです。

この根拠がどこからきたのか、次の記事で紹介したいと思います。

また、もうひとつの油の役割も紹介します。