身体には大事なルールがあります。
今回は、その中のランドルサイクルというものをお伝えしていきます。
ランドルサイクルは別名、糖ー脂肪酸サイクルといいます。
これは、1963年にイギリスのケンブリッジ大学のランドルがランセット誌に発表したものです。
エネルギー源として、糖と脂肪は拮抗状態にあります。
ランドルサイクルとは、
糖をエネルギー代謝している時、脂肪をエネルギー代謝できない。
脂肪をエネルギー代謝している時、糖をエネルギー代謝できない。
というルールです。
これによって、代謝による様々な状態が説明できます。
糖が身体の中に多く、脂肪が少なければ、
糖は速やかにエネルギー代謝されます。
問題なのが、脂肪のエネルギー代謝です。
脂肪をエネルギー代謝すると、その間は糖をエネルギー代謝できません。
この時の糖は、解糖系細胞でピルビン酸というミトコンドリアがエネルギーとして取り込む物質の前駆体になりますが、
ピルビン酸がミトコンドリアに入ろうとするところを脂肪(特にプーファ)がブロックします。
正確には、ピルビン酸脱水素酵素という酵素をブロックします。
ミトコンドリアに入れなくなったピルビン酸は、蓄積されていくと乳酸に変換されていきます。
ただし、乳酸へ変換するにも限界があって、乳酸にもなりきれない糖は、
細胞の外へと追いやられます。
その結果、糖が血中に留まります。
脂肪をエネルギー代謝している間、持続的な高血糖状態が続きます。
脂肪のエネルギー代謝になってしまうきっかけは、
- 日常的な高脂肪食
- ファスティング
- 糖質制限
- 急激なストレス
などです。
次にこれらをみていきましょう。
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