R6-技術士予想問題の解答[Q2 設備] | 技術士を目指す人の会

技術士を目指す人の会

勉学を通じて成長をナビゲートする講師。
2008年に技術士合格後、「技術士を目指す人の会」を立ち上げ、多数の技術士を輩出。自身も勉学ノウハウを活かして行政書士、世界史検定2級、電験三種に合格。

Q2 設備 600字

表流水を水源とする取水場において、水源で発生する油漏れ事故、毒物混入事故等のリスクを監視する計装設備を3例挙げ、運用時の留意点を述べよ。

 

 

【解答例】

1 取水場におけるリスク管理用の計装設備

取水場は、水質、水量、水位等を監視するため計装設備が設置されている。表流水を水源とする取水場の場合、リスク管理の観点から、①河川への毒物流出やBCテロに備えたバイオアッセイ、②重油タンクの油流出事故等に備えた水中油分計、③取水場等への不審者の侵入に備えた赤外線センサーや監視カメラ等を設置する。これら計装設備は、定期的に保守点検を行い、故障時は速やかに修繕を行う必要がある。

2 バイオアッセイの運用時の留意点

メダカ等の行動を画像処理して常時監視する場合、定期的なメダカの補充、水槽の清掃等を行う。豪雨により河川の濁度が上昇した際、水槽内のメダカ等を画像認識できなくなるため、非常時における目視確認等の対応方法を決定しておく必要がある。

3 水中油分計の運用時の留意点

誤動作が生じないよう適切な感度に設定した上で、原水中の油臭を確認する体制を整える。油を検知した際、取水停止や粉末活性炭の注入を速やかに行う体制を整える必要がある。

4 赤外線センサーや監視カメラの運用時の留意点

赤外線センサーが反応し、不審者を確認した際、速やかに警察に通報を行う体制を整える。取水場敷地の実地調査を行い、適切な位置に監視カメラを設置する必要がある。

 

【ポイント】

取水場の監視用の計装設備としては、バイオアッセイ、水中油分計の他、濁度計、pH計、電気伝導率があります。

また、セキュリティ対策として、赤外線センサー、監視カメラ等も設置されています。

これらの中から、問題文に合致するものを選んで、設置上、管理上の留意点を述べることが重要です。

 

【当該テーマに関連する他の問題】

・小水力発電設備を導入する際の検討手順と留意点(テーマ:設備)

・ポンプの種類と特徴(テーマ:設備)

・水道におけるBCPの検討手順と留意点(テーマ:危機管理)

 

 

●R6技術士予想問題

※ 一つ前の解答を見たい方は こちら をどうぞ。

※ 全ての問題を見たい方は こちら をどうぞ。

 

●技術士勉強法のテキスト

※ テキストを最初から見たい方は、 こちら をどうぞ。

 

●二次試験の過去問と解答例

※ 令和5年度の試験問題(上水道及び工業用水道)と解答例を見たい人は、こちら をクリックしてください。

※ 令和4年度の試験問題(上水道及び工業用水道)と解答例を見たい人は、こちら をクリックしてください。

※ 令和3年度の試験問題(上水道及び工業用水道)と解答例を見たい人は、こちら をクリックしてください。

※ 令和2年度の試験問題(上水道及び工業用水道)と解答例を見たい人は、こちら をクリックしてください。

※ 令和元年度の試験問題(上水道及び工業用水道)と解答例を見たい人は、こちら をクリックしてください。

※ 平成30年度の試験問題(上水道及び工業用水道)と解答例を見たい人は、こちら をクリックしてください。

 

●二次試験の予想問題

※ 令和5年度の予想問題と解答例を見たい方は こちら をどうぞ。

※ 令和4年度の予想問題と解答例を見たい方は こちら をどうぞ。

※ 令和3年度の予想問題と解答例を見たい方は こちら をどうぞ。

※ 令和2年度の予想問題と解答例を見たい方は こちら をどうぞ。

※ 令和元年度の予想問題と解答例を見たい方は こちら をどうぞ。

 

●口頭試験について

※ 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)の解説を読みたい方は こちら をどうぞ。

※ 口頭試験対策を見たい方は、 こちら をどうぞ。