「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」
これは、H26年3月に、文科省技術士分科会が提唱したものです。
法律には、「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者」が有すべき資質能力について定めがありません。
そこで、具体的な資質能力を提示したものです。
技術士になりたい方、また、技術士になっている方も、是非、読んでみてください。
「❶専門的学識」
・技術士が専門とする技術分野(技術部門)の業務に必要な、技術部門全般にわたる専門知識及び選択科目に関する専門知識を理解し応用すること。
・技術士の業務に必要な、我が国固有の法令等の制度及び社会・自然条件等に関する専門知識を理解し応用すること。
⇒ 解説は こちら をクリックしてください。
「❷問題解決」
・業務遂行上直面する複合的な問題に対して、これらの内容を明確にし、調査し、これらの背景に潜在する問題発生要因や制約要因を抽出し分析すること。
・複合的な問題に関して、相反する要求事項(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)、それらによって及ぼされる影響の重要度を考慮した上で、複数の選択肢を提起し、これらを踏まえた解決策を合理的に提案し、又は改善すること。
⇒ 解説は こちら をクリックしてください。
「❸マネジメント」
・業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において、品質、コスト、納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項、又は成果物(製品、システム、施設、プロジェクト、サービス等)に係る要求事項の特性(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)を満たすことを目的として、人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。
⇒ 解説は こちら をクリックしてください。
「❹評価」
・業務遂行上の各段階における結果、最終的に得られる成果やその波及効果を評価し、次段階や別の業務の改善に資すること。
⇒ 解説は こちら をクリックしてください。
「❺コミュニケーション」
・業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。
・海外における業務に携わる際は、一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え、現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。
⇒ 解説は こちら をクリックしてください。
「❻リーダーシップ」・業務遂行にあたり、明確なデザインと現場感覚を持ち、多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。
・海外における業務に携わる際は、多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに、プロジェクト等の事業や業務の遂行に努めること。
⇒ 解説は こちら をクリックしてください。
「❼技術者倫理」コ
・業務遂行にあたり、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮した上で、社会、文化及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代に渡る社会の持続性の確保に努め、技術士としての使命、社会的地位及び職責を自覚し、倫理的に行動すること。
・業務履行上、関係法令等の制度が求めている事項を遵守すること。
⇒ 解説は こちら をクリックしてください。
※ 「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」の前文を読みたい方は こちら をクリックしてください。
※ 「H29技術士の試験問題と解答例」 を見たい方は こちら をクリックしてください。
※ 技術士試験に関する勉強法のテキストを見たい人は、こちら をクリックしてください。