技術士の二次試験には、「3つの関門」があります。
第一関門は試験の申込書、第二関門が筆記試験、第三関門は口答試験です。
第一関門の申込書は、技術士としてふさわしい経歴と業務経験の概要等を記入して提出するものです。
第二関門の筆記試験は、技術部門全体(例えば、上下水道)に関する択一問題と、専門分野(例えば、上水道及び工業用水道)に関する記述式問題で構成された試験です。
第三関門の口頭試験は、試験官からの技術的な質問に答弁するものです。口頭試験をクリアーすれば、晴れて技術士です。
3つ関門のうち何が最も重要か?
筆記試験の合格率は約20%、口頭試験の合格率は約80%。
筆記試験に合格すれば、かなりの確率で技術士になることができるわけです。
つまり、二次試験において最も重要なのは筆記試験です。
一方、口頭試験についてですが、試験官からの質問にちゃんと答えことができれば合格できるわけです。
ただし、口頭試験が不合格だった場合、次の年は筆記試験から受験しなおさなければなりません。
これが受験生にとって相当なプレッシャーになります。
筆記試験も口答試験も試験ですが、申込書は試験ではありません。
では、なぜ、申込書を第一関門にしているのか?
口頭試験では、申込書に書いた経歴、業務概要について質疑応答があります。
この業務概要の技術レベルが低いと、試験官からの質疑応答は相当厳しい内容になります。
そうなると、自ずと合格することが難しくなります。
つまり、申込書を記入する時点から、既に試験は始まっているのです。
だから第一関門なんです。
試験を受ける前の段階で、もう技術士試験の勉強が始まっているわけです。
さぁ、皆さん、一緒に頑張りましょう。
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