「胸と腹のシーソー」、胸と腹を交互に膨らませるレッスンです。
このレッスンでは、呼吸に主に関わる横隔膜を動かすことで、
呼吸を改善します。
0、仰向けで、片手を胸に、もう片方の手を下腹に置きます。
一回は胸を膨らませ、一回は腹を膨らませます。数回。
胸が膨らみ広がる時、腹が凹み下り、腹が膨らみ押し出される時、
胸が縮み下がります。
これを「胸と腹のシーソー」と呼びます。
それぞれの手が、交互に押し上げられるのを感じて下さい。
背中側のどこが床に押されますか?
呼吸は止めずに、自分にとってシーソーの動きがやりやすいように
呼吸を続けて下さい。
1、右横向きに寝て、両膝を楽に曲げます。
両手はどこでも楽な所に置いて下さい。
この姿勢で、胸と腹のシーソーをやります。数回。
身体の右側のどこが床に押されますか?
身体の左側のどこが動きますか?
反対向きの姿勢で、同じ動きをやります。
休む。
2、うつ伏せになります。
足は楽に開き、両手をどこでも楽な所に置き、顔は横向きでも、
下向きでも好きに置いて下さい。
この姿勢で、胸と腹のシーソーをやります。数回。
今度は、胸と腹の前側が床に着いているので、膨らむことができず、床を押す感じになり、背中側が少し盛り上がります。
胸のどこで床を押すか、腹のどこで床を押すかを感じ、
同時に背中の上の方と下の方のどの辺りが動くかを探ります。
休む。
3、仰向けで膝を立て、右脚を左脚の上に組みます。
両手で両肘を掴み、胸の前に持ち上げます
(ロシアのコサックダンスをする時のような腕の組み方)。
両膝を右に倒し、両肘を左の方に持っていき、この姿勢を保ちます。
こうやって体幹が捻れた姿勢で、胸と腹のシーソーをやります。
胸を膨らませる時、どのあたりが膨らむか、腹を膨らませる時、
どのあたりが膨らむかを観察します。
真ん中ではなく、左右に偏るのがわかると思います。
脚を組み替え、腕の上下を交換して、反対側でも同様にやります。
休む。
仰向けで膝を立て、胸と腹に手を置き、
胸と腹のシーソーをやります。
姿勢を変えて胸と腹のシーソーをやることで、
胸と腹のいろいろな場所を動かしました。
最初と比べて、胸と腹の動きが明確になり、大きくなるのが
分かると思います。
また胸と腹のシーソーの動きが滑らかになるのがわかると思います。
呼吸はどうでしょうか?
レッスン前と比べて、深く大きな呼吸をしているでしょうか?
胸を膨らませる時、横隔膜が上がり、肋骨の間の筋肉が広がります。腹を膨らませる時、横隔膜が下がり、胸が縮みます。
横隔膜は呼吸に大きく関わる筋肉です。
横隔膜を動かすことで、呼吸が深くなります。