普段、定期的に運動遊び指導をしている保育園で、
「赤ちゃんの運動講座」が毎年開催されており、
その講師を今年も担当しました。
対象は、園児以外の一般の親子です。
今回は、3組の参加で、1歳5ヶ月・6ヶ月・7ヶ月と近い月齢の子が
集まってくれて、内容を絞りやすかったです。
前半は、お家でできる健康体操。
親が子どもにやってあげます。
園には通っていないので、普段は指導を受けておらず、
触られ慣れていないせいか、じっとしていることが難しいです。
それでも、何とかお母さん達に頑張ってもらって、
子ども達が我慢できる範囲で、金魚体操、足指曲げ伸ばし、
足裏合わせ、寝返り体操、背骨タッチ、膝乗せ揺らし等、
基本的な体操をやってもらいました。
日常生活で使ってほしい身体のいろいろな部位にタッチします。
タッチして軽く動かしてあげることで、その情報が脳に
インプットされ、動きやすくなります。
後半は、器具を使いました(下の写真)。
「50センチの斜面の上り下り(写真上部)」と
「20センチ〜30センチ高のハシゴのまたぎ移動(写真下部)」です。
子ども達は、こういった器具を使った遊びが初めてなので、
最初は戸惑っていましたが、何度か挑戦していくうちにできるようになってきて、最後には、自分1人でできるようになりました。
ちょうど、これくらいの高さでの、こういった種類の動きが、
この年齢の子ども達にとって、やりたくなる動きです。
お母さん達は慣れていなくて、どうしても子ども達に
せがまれるまま、両手を掴み全面的に手伝ってしまいます。
「この年齢ではできる動きですよ。
なるべく自分1人でできることをやらせましょうね!」と
伝えつつ、少しずつ補助を減らしていき、最終的に子どもが自分1人で
できる所まで持っていく方法を掴んでいただきました。
子ども達は、1回2回と繰り返すうちに、自分1人でできる範囲が
増えていき、そうすると、またやりたくなり、またできる範囲が
少し増えていきます。集中力も出てきます。
できた時の嬉しさと褒められることの嬉しさから、
笑顔が出てきます。
お母さん達は、目の前で子どもの上達と笑顔を目の当たりにして、
我が子にこんな能力があるのだと実感されたと思います。
最後に、質問が一つありました。
Q:「転んだ時などに、怪我をしないようにするためには、
どうしたらいいか?」
A:「頭を守るために、後ろ斜めに転がる動き(武道の後ろ受け身)をやってあげる。
危ない時、咄嗟の時に手が出るように、四つ足で動く機会や状況を作ってあげる。」
感想は以下の内容でした。
「家でできる体操を知れてよかった。家でやりたい。」
「普段やらない運動ができてよかった。」