自分1人でできた喜び240308 | あべこべ体操

あべこべ体操

「あべこべ体操」とは、身体の一部分をあべこべに
動かすと言うフェルデンクライス・メソッド(※)
の特徴的な動きに、その他の体操や健康法を加えて
アレンジした体操です。
気軽に楽しみながら身体の歪みを取り、柔軟性を増
し、肩コリや腰痛を緩和します。

普段、定期的に運動遊び指導をしている保育園で、

「赤ちゃんの運動講座」が毎年開催されており、

その講師を今年も担当しました。

対象は、園児以外の一般の親子です。

 

今回は、3組の参加で、1歳5ヶ月・6ヶ月・7ヶ月と近い月齢の子が

集まってくれて、内容を絞りやすかったです。

 

前半は、お家でできる健康体操。

 

親が子どもにやってあげます。

園には通っていないので、普段は指導を受けておらず、

触られ慣れていないせいか、じっとしていることが難しいです。

 

それでも、何とかお母さん達に頑張ってもらって、

子ども達が我慢できる範囲で、金魚体操、足指曲げ伸ばし、

足裏合わせ、寝返り体操、背骨タッチ、膝乗せ揺らし等、

基本的な体操をやってもらいました。

 

日常生活で使ってほしい身体のいろいろな部位にタッチします。

タッチして軽く動かしてあげることで、その情報が脳に

インプットされ、動きやすくなります。

 

後半は、器具を使いました(下の写真)。

 

 

「50センチの斜面の上り下り(写真上部)」と

「20センチ〜30センチ高のハシゴのまたぎ移動(写真下部)」です。

 

子ども達は、こういった器具を使った遊びが初めてなので、

最初は戸惑っていましたが、何度か挑戦していくうちにできるようになってきて、最後には、自分1人でできるようになりました。

 

ちょうど、これくらいの高さでの、こういった種類の動きが、

この年齢の子ども達にとって、やりたくなる動きです。

 

お母さん達は慣れていなくて、どうしても子ども達に

せがまれるまま、両手を掴み全面的に手伝ってしまいます。

 

「この年齢ではできる動きですよ。

なるべく自分1人でできることをやらせましょうね!」と

伝えつつ、少しずつ補助を減らしていき、最終的に子どもが自分1人で

できる所まで持っていく方法を掴んでいただきました。

 

子ども達は、1回2回と繰り返すうちに、自分1人でできる範囲が

増えていき、そうすると、またやりたくなり、またできる範囲が

少し増えていきます。集中力も出てきます。

できた時の嬉しさと褒められることの嬉しさから、

笑顔が出てきます。

 

お母さん達は、目の前で子どもの上達と笑顔を目の当たりにして、

我が子にこんな能力があるのだと実感されたと思います。

 

最後に、質問が一つありました。

Q:「転んだ時などに、怪我をしないようにするためには、

どうしたらいいか?」

A:「頭を守るために、後ろ斜めに転がる動き(武道の後ろ受け身)をやってあげる。

危ない時、咄嗟の時に手が出るように、四つ足で動く機会や状況を作ってあげる。」

 

感想は以下の内容でした。

「家でできる体操を知れてよかった。家でやりたい。」

「普段やらない運動ができてよかった。」