28歳、研究開発職男性の読書日記。兼、美味いもの巡り日記。 -5ページ目

ザ・プロフェッショナル  大前研一

ザプロフェッショナル

元来、人間の脳には「見たいものしか見ない」という習性があるので、

成功体験から得た知識やセオリーは特に要注意です。

資本集約的な業界に異業種からの参入は難しいという過去事例、

競合がいなければ市場を独占して価格を高く維持できるという理論、

業界の雄として君臨する企業とこれを打倒することをエンジンとして成長してきた企業が手を組む

はずがないという不用意な前提など、

これまでの常識や物差しは通用しなくなっています。

(p64)


多くの人は、ロジカル・シンキングや戦略思考というと、データを集めて、正確な分析をすることであり、

それが前例のない問題を解決するプロセスであると誤解しています。

真に創造的なブレークスルーの多くは、物事の裏に隠された相互関係、

すなわち、脈絡がはっきりしないために埋没してしまった「パターン」を見抜くことで得られます。

実はこの作業は、人間の「視覚的思考」をつかさどる右脳、

言い換えれば直感的な洞察によって行われるものです。

(p225)


・・・

だから文章に書き出す前に、人に口述してみる方法も有効なのです。

特に相手に怪訝な表情をしてもらうと、何かと自分の考えを伝えようとして思考空間が拡がり、

あらゆることを考えます。

実は抽象的なことを見えるように話す能力を持った人がいます。

二一世紀の経済については、それが「正常」なのです。

(p228)


↓(所感)

身近なことでは、特許を構想するときに、上記引用のようなセンスが欲しいもんだなぁと感じました。


新しい事柄が自分に入ったときに、

その事柄が単独で持つ意味と、それだけでなく、

過去の既存の多くの事柄とのやりとりの中での意味、既存の世界観内での位置づけ、

それをぼんやりとでも意識していければなぁ、と思います。

ミリオネアの教え、僕の気づき  河本隆行

ミリオネアの教え

パフォーマンスの良し悪しは、ステートによって決まる。

体の使い方をフルに利用して、自分をピーク・ステートにいつでももっていけるように心掛けよう。

人間は誰もが素晴らしい能力を持っている。

その能力を使えるか使えないかは、ピーク・ステートに鍵がある。

僕はピークパフォーマーであるために、ピーク・ステートの力を理解する。

p116

↓(所感)

なるほど。

上手くいかなかった場合は、自分の能力不足と同時にピーキングのまずさも疑ってみればいいわけだ。

お金とモノから解放されるイギリスの知恵  井形慶子

お金とモノから解放されるイギリスの知恵

渡英を繰り返すたびに、こんな日本人の閉塞感とは裏腹に、

個性的かつ堂々と自らの暮らしを楽しむイギリス人を見続けてきた。

「ケチ」で「古い物好き」「頑固」と揶揄される一般のイギリス人の暮らしをひもといていくと、

やはりそこには日本とは違う社会の流れ、価値観が脈々と受け継がれていることに気づく。

p298


イギリス人の友人が、こんなことを教えてくれた。

「子供をダメにする一番手っ取り早い方法を知ってる?

実は欲しい物を次々に買い与えること、これを続けていれば、

たちまち子供の意欲と暮らしぶりは荒廃するんだよ」

p302


↓(所感)

イギリスから帰って数ヶ月しか経ってないので、

かなりピンとくることがたくさん書いてあって面白かったです。

ひとつ加えさせていただくと、

赤信号でも、車が来てなければイギリス人はみんななにも気にせずわたってました。


食事の単調さはどうかと思いますが、

「質」「リーズナブルさ」を追求していて、かっこいいですねぇー。

日経新聞1/1~1/4 くるま 産業ピラミッド

周辺産業にとって自動車の魅力・・・

1.ずばぬけた規模と総合性。

  国内出荷額が40兆円強、世界で200兆円産業。

  自動車が伸びれば、半導体、素材、輸送、サービス分野などの他分野も潤う乗数効果が極めて高い。

2.技術革新の母体としての存在感。

  情報技術の聖地がシリコンバレーとすれば、自動車産業のそれは今やトヨタの本拠地、中京地区。

  自動車への技術革新の果実が他の製品へ波及するトリックルダウン(滴り落ち)効果がある。

  自動車産業は様々な技術分野で世界のチャンピオン企業を鍛え上げる。


その一方で・・・

緊密な産業連鎖が日本車の競争力を支え、結果として幅広いすそ野を潤しているのは確かだが、

「自動車メーカーについていけば損はないという”神話”に繋がっている」とすれば危うい。

自動車ピラミッドのすそ野にある先端技術を異分野へ横展開する知恵が必要。


三割内製の砦・・・

日本車は部品の約7割を外部から購入する。

長期取引や共同開発で培った部品メーカーとの信頼関係が背景にある。

日本車の強さの本質は残る3割の内部製品の支配力にある。

取引先との重複覚悟で自らも同じ部品を開発・生産。

技術やコストの「ブラックボックス」を決して他社に譲らない。


↓(所感)

今後ますます厳しくなっていく世界中のメーカーとの競争の中で勝ち抜くには、

どの産業分野においても、日本の自動車産業並の過酷さに慣れていかなければならないのだろうな、

と予感させられる。

一方で、

自動車は所詮、石油を消費して環境を汚す製品でしかなく、長期的な発展はない

と、やはり思ってしまう。。

歴史を学ぶということ  入江昭

歴史を学ぶということ

p178

歴史認識問題なるものの根底には、現代世界をどう理解するのかという問題が存在していることに気づく。

・・・

現在および近い将来の国際関係をどう解釈するかの問題である。

具体的には、日本、中国、韓国などのあいだで、

歴史認識の共有が可能で望ましいものだという気持ちが共有されれば、

過去を共有することも可能になるのである。

現代に関する共通認識があってはじめて、過去への共通認識もあるのだといえよう。

↓(所感)

「未来を見ながら過去を見る」

と言うべきか、なんともむつかしいが、

学問・文化とはそうやって創造的であるべき。

安心して海外旅行に行き来出来るようにして欲しいものだ。

すぐできる 英国式リフレクソロジー

reflexology

人間の身体には10本に流れる垂直のエネルギーラインが流れており、

健康な状態ではこれらのエネルギーラインにスムーズにエネルギーが流れていますが、

食生活の乱れや睡眠不足などによりエネルギーの流れが滞ると、

肩こり、腰痛などさまざまな不調の原因になると考えます。

つまり、末端部分である足裏を刺激することで気の流れ(エネルギーライン)を活性化させ、

不調を改善するとともに、対応する臓器や器官の反射区を刺激することで、

それらの機能を整えます。

p18

↓(所感)

考え方自体はよくわかりませんが、

この本に従って自分の足裏を刺激していくと、

今まで知らなかった、さわって痛いところがドンドンドンドン見つかって、

痛快でした。

知的生活の方法  渡部昇一

知的生活の方法



知的な活動に従事する時間は自己実現の時間である。

人間の自己実現は動物のように体が大きくなるだけではすまないものがある。

人間と動物を決定的に分かつもの、それが「知」である。

・・・

しかし、知の働きはこの自然界において周囲の自然とは全く異質なものである。

この異質なものを抱え込んでいる人間は、動物の知らない自己実現の喜びを知るとともに、

またそれからくる苦悩も多く持つ。

われわれは高い知的生活を求めつつも、それを維持できるとは限らないのである。

知の向上への努力は、しばしば休息、あるいは心理学で言う「退行現象」に

つながることを見逃してはいけない。

p185


↓(所感)

初版が1976年4月20日で、30年前のトレンドも見え隠れしていた。

最新の本ばかりでなく、一昔前の名著を読むのもいいもんだ。


知的活動は高度になればなるほど、周囲に完全に理解してもらうのがとても難儀だ。

(ほころびのないロジックを築きあげる作業よりも、ロジックのほころびを探し出す作業の方が難儀だ。)


だからと言ってこの知的活動を自己の中で完結させてしまってはだめだ。

渡部氏が言う苦悩は、他者との共有化によって自ら解消していくものと思う。

BUSINESS RESEARCH No.976 2005.9

ビジネスリサーチ0509


企業変革を成功へ導くジュニアボード・マネジメント 日本総研 手塚貞治




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議論するメンバーの構成として、

「本流人材」と呼ばれる各部門のエースだけでなく、エースは半分程度にして、

「外部視点人材」、「傍流人材」を入れることにより、カオスや創発が起こる。


「本流人材」だけならば、「社長がここを望んでいるのではないか」などを意識して、

議論もスムーズで奇麗な答えも出るが、突破口にならない。

停滞している会社を打開できない。


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目標策定において、上・下の半期の設定では、内容が曖昧になって忘れてしまう。

また、短期的に数値評価で成果主義を追えば疲弊に向かってしまう。

管理する方は楽であり、1ヶ月の数値からプラスマイナスを算出できるが、

これは管理とは言わない。

本当の管理とは、実行に必要なマネジメントを考えることである。



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↓(所感)

(上)

全く異分野の人に専門分野の説明をすることは、

非常に難しいが、絶対に必要なプロセスと思う。


詳細でなく概念やコンセプトをとらえられたり、

以外な異分野とのコラボレーションの可能性を発見できるのではないか。


自分の専門という軸を絶えず持ちながら、

玄人と素人を自分の中に両方住まわせることが必要だ。



(下)

進捗の度合いが重要で、スピードが命という場合もあるが、

その中でクリエイティブな発想は生まれないと思っている。

目標点へむかって猛進するだけではなく、

フラフラ進みながなら、関連する周辺の事象との整合性を組み合わたりする作業の中に、

新しい発見があるのではなかろうか。

整体的生活術  三枝誠

整体的生活術

緊張する場面で、実力を発揮するためにリラックスするのは、とても難しいことといえます。

鍛錬のいることですから稽古しないと出来ません。

・・・

ですから野球の“しごき”にはどんな意味があるかといえば、

みっちりしごかれてヘトヘトになって最後はもう“使わなければいけない筋肉”以外は使えない状態になる。

そこで初めて、いいプレイが覚えられるようになるわけで、シゴキの論理性というのはそこにあります。

野球だけではなく、走るということでもなんでもそうですが、

すべての稽古というのはそこまで追い込むことに一つの意味があります。

p131



↓(所感)

迷ったあげく、この部分を引用してしまいました。

部活のころ、当時の須藤キャプテンが恐ろしいことにこの考え方の持ち主で、

5分間コートいっぱいに振られたボールをひたすら追いついて打ち返す

というような練習をしていたのを思い出してしまいました。

やくにたったんかな・・・

たぶん効果あったはずだ。。


その他、



1級の人には恐怖心をモチベーションにしないという強さがある。

生きていく動機づけが、恐怖心ではなくて好奇心なのです。

p109



という名言もありました。

健全な肉体に狂気は宿る  内田樹 春日武彦

健全な肉体に狂気は宿る


科学者の資質とは、

彼にとっての科学的真理の正しさが確認される事例よりもむしろ、

それが「破綻する」ような事例に出会うことの方により「快感」を感じてしまう傾向。

p11









何だかわからないものに遭遇したときの「気分の悪さ」を解消するためには、

自分自身の知的OSをバージョンアップする必要がある。

ある知的なフレームワークから別のフレームワークに移行する過程においては、

そのどちらも無効であるような「真空地帯」があるのは仕方がない。

ある秩序から次の秩序へシフトする間の一時的な「酸欠状態」をノンブレスでしのぐ力を、

ぼくは「知的肺活量」と呼んでいる。

p31







物事を保留しておける能力・・・

おしなべて我々は待つことが苦手である。

基本的に待つことは精神衛生上にきわめて悪い。

だが世間の諸事は、すぐに結果や結論が出ることは少ない。

大概はずっと待ちつづけたり保留しておいたりしなければならない。

つまり生活にメリハリがつかない。

生殺し状態にされる。

保留がいくつも生じることで将来への準備や心構えは困難となり、未来は不透明で曖昧となる。

不条理感が立ち上がってくる。

だが我々はそうした生煮え状態に耐えなければならない。

待つ能力、保留しておける能力は、本人のみならず周囲の人々にも安定した気分を与えてくれる。

p225



↓(所感)

思わず長々と引用してしまいました。

全230ページの中から、バラバラの箇所からの引用ですが、

一つ上には同じ概念が流れている気がして。


仕事では、やはりアウトプットをたくさん出したいという気持ちがあるけども、

↑のご指摘どおり、

時間はどうしてもかかってしまうから、かけなければならないし、

で、回転をあげることは難しいから、

同時に進められる量を増やすこと、多くの案件を絶えず頭から離さずにおいておくこと、

そういう能力が大切なんだよなぁ。


3年前、当時23歳だった自分は、入社面接で

「自分の長所は一つのことに熱中して、熱く取り組めること、

 苦手なことは、熱中しすぎることがあるためにパラレルでいくつものことを進めること」

と答えたのを思い出してしまいました。(笑)