ザ・プロフェッショナル 大前研一
元来、人間の脳には「見たいものしか見ない」という習性があるので、
成功体験から得た知識やセオリーは特に要注意です。
資本集約的な業界に異業種からの参入は難しいという過去事例、
競合がいなければ市場を独占して価格を高く維持できるという理論、
業界の雄として君臨する企業とこれを打倒することをエンジンとして成長してきた企業が手を組む
はずがないという不用意な前提など、
これまでの常識や物差しは通用しなくなっています。
(p64)
多くの人は、ロジカル・シンキングや戦略思考というと、データを集めて、正確な分析をすることであり、
それが前例のない問題を解決するプロセスであると誤解しています。
真に創造的なブレークスルーの多くは、物事の裏に隠された相互関係、
すなわち、脈絡がはっきりしないために埋没してしまった「パターン」を見抜くことで得られます。
実はこの作業は、人間の「視覚的思考」をつかさどる右脳、
言い換えれば直感的な洞察によって行われるものです。
(p225)
・・・
だから文章に書き出す前に、人に口述してみる方法も有効なのです。
特に相手に怪訝な表情をしてもらうと、何かと自分の考えを伝えようとして思考空間が拡がり、
あらゆることを考えます。
実は抽象的なことを見えるように話す能力を持った人がいます。
二一世紀の経済については、それが「正常」なのです。
(p228)
↓(所感)
身近なことでは、特許を構想するときに、上記引用のようなセンスが欲しいもんだなぁと感じました。
新しい事柄が自分に入ったときに、
その事柄が単独で持つ意味と、それだけでなく、
過去の既存の多くの事柄とのやりとりの中での意味、既存の世界観内での位置づけ、
それをぼんやりとでも意識していければなぁ、と思います。
