今日紹介するのは、現在NISSAN MOCOのCFで流れている

ビージーズのカヴァー「Stain' Alive」を歌っているEldissa(エルディッサ)。

この曲を含む1stアルバム「What a difference」を買ったのですが、

とても気に入りました。


このグループはフランス発のプロジェクトユニットで、ロンドンなど各地で行われたオーディションにより

選ばれた6人からなるグループだそうです。


このアルバムに関しては、現在は輸入盤のみの発売となっており、国内盤は5月10日にリリース予定

とのことなんですが、待ちきれずに買っちゃいました。国内盤を買ったわけではないので詳しい

部分はわからないところもあるのですが、全15曲中、12曲がディスコクラシックの名曲のカヴァーとなってます。前述の「Stain' Alive」がビージーズのカヴァー。といっても僕は原曲は知らなかったわけですが

このエルディッサ版「Stain' Alive」は、ボサノヴァアレンジのおしゃれな楽曲に仕上がってます。

ちょっと紅茶かカフェオレでも飲みながら読書したり、あるいは陽だまりの道をドライブしているときに

聴きたくなるような心地よいアレンジです。


他にも、マドンナがサンプリングしたことでも話題になったABBAの「GIMME!GIMME!GIMME!」や、

いろんな人がカヴァーしてるけど、ボサノヴァアレンジというのがすごく新鮮だったBOYS TOWN

GANGの「CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」(邦題:君の瞳に恋してる)、マイケル・ジャクソン

の「ROCK WITH YOU」などなどが、洒落たボッサのリズムに生まれ変わって、ちょっとした

カフェ・ミュージックになっています。


原曲の持つ素晴らしいメロディーは活かしつつ、それをクール・ダウンして聴かせてくれるので、

すんなり聴けて、かつ心にゆとりを与えてくれる効果もありそうです。


好きな曲は「Stain' Alive」、ANITA WARDのカヴァーで、切ないギターとコーラスが印象的な

「RING MY BELL」、LALO SCHIFRINのカヴァーでこれまた切ないボーカルの「THAT NIGHT」、

DONNA SUMMERのカヴァーで鳥のさえずりのSEも効果的に使われた「COULD IT BE MAGIC」などです。


オリジナル曲もなかなかの出来だと思いますし、買ってよかったなぁってアルバムでした。

15曲も入ってていろんな曲が聴けるので楽しめました。そしてジャケットもおしゃれでしょう??

5月に国内盤もでますが、CFでもバンバン流れてるし、結構売れそうな気がします。 

注目のグループです。

Eldissa
What a Difference...







今回は懐かしいところでLINDBERGを取り上げたいと思います。

LINDBERGは1988年に結成されて2002年まで活動を続けたポップ・ロックバンドです。

今日は家で掃除をしながら彼らのこのアルバムを聴いてたのですが、

キラキラと輝くような詞や曲がたくさん並んでいて、曲を聴いてた当時の想い出が

フラッシュバックしてきました。

彼らには何枚かのベストアルバムが存在するのですが、これは98年にリリースされたもの。

全盛期を経て、停滞→人気下降を辿った後、売り上げが少し戻った頃に出た作品がコレ、です。

このベストをだしたあとはなぜか再び人気が急下降してしまい、残念ながら解散ということになったわけなんですが、この作品には彼らの楽曲のおいしいところがギュッとつまってます。


1曲目は「今すぐKiss Me」。彼らのブレイク作。ドラマの主題歌にもなってました。ボーカル渡瀬マキの

メロディーからはみだしてしまいそうに元気な歌声が印象的なナンバーです。

続く2曲目「LITTLE WING」も元気。このナンバーは、リンドバーグのテーマソングともいえそうな

ナンバー。「明日を信じて 飛び続けるよ」という力強い詞がいい。大人になるにつれて、「信じる」ということに臆病になりがちけど、10代の頃にはきっとあっただろう前向きなパワーを感じる歌。

3曲目「Dream On 抱きしめて」は詞が秀逸。「夢をあきらめない」というリンドバーグのパブリックイメージどおりの詞なんだけど、この曲は「それでもたまに疲れちゃうこともあるよね」ということを認めたうえでの応援歌。冒頭の、「いつも仕事に向かう電車とは逆の方向の電車にのれば、空っぽの自由感じる」という

くだりに共感を覚えたものです。

4曲目「BELIEVE IN LOVE」は失恋した友達を励ます歌。5曲目の「恋をしようよYeah! Yeah!」は

逆に恋の真っ最中のドキドキ感を歌った歌…と初期の彼らの歌を聴くと、すごく瑞々しい
気持ちがよみがえってきます。大人になると現実につぶされて夢を見ることも少なくなるけど、

夢見ることの大切さみたいなものを思い出したりして。いい曲です。


逆に中期以降の彼らは、青春ポップスから徐々に軸足をずらして、大人の世界へと

踏み込んでいきます。サウンドも元気一辺倒から、クールなノリも見せ始めます。

「会いたくて-Lover Soul-」は、忙しくてなかなか会えない恋人同士の素直な気持ちを

歌った歌。詞も「いつも笑顔だけ見せてあげられないけど」など、リアルな

心情を映し出しているし、「GAMBAらなくちゃね」については、現実に疲れてしまった

OLさんが、それでも「淋しいのはひとりきりじゃない、特別じゃない」と自分を奮い立たせる

ナンバー。ここらへんに詞の主人公の年齢的な成長を感じます。


そんな中、「もっと愛しあいましょ」は異彩を放つナンバー。実はこの頃、リンドバーグは

人気が下降していた時期なのですが、起死回生?で放たれたこのナンバーは

それまでの彼らからは想像できない、ダンス・ロック。力抜き気味の渡瀬マキの

ボーカルと、おちゃらけた歌詞、そして珍妙なダンスも披露してこの曲は

彼らにとって久々のヒットになったことを覚えています。


好きな曲は、昔、YAWARAちゃんこと田村亮子(独身時代ね)が、彼らのファンで、

確か、YAWARAちゃん応援の意味合いも込めて作られた「Over The Top」、

ブリブリしたイントロのギターが好きな「君の一番に…」、そして96年のアトランタ

オリンピックの時にオリンピックの映像を使ったCFで効果的に使われた

感動的な名バラード「every little thing every precious thing」などなど。


彼らは解散後、それぞれ音楽活動を続けてるようですが、ボーカルの渡瀬マキは

リーダーの平川達也と結婚して2児のお母さんみたいですね。たまたま、

彼女のサイトを見たら、子供服のブランドの立ち上げの構想を練っているとか…。

個人の夢は大切にして欲しいし、それもいいと思うんですけど、

その前にもう一度LINDBERG復活して、あの歌声も聴きたいな~。

今だから歌える歌もあるでしょうしね。

LINDBERG, 朝野深雪, 井上龍仁, 渡瀬マキ, 神長弘一, 須貝幸生, 佐藤達也
LINDBERG BEST FLIGHT RECORDER III(1988-1998)





今回はEric Benetをピックアップします。

これは7年前にリリースされた彼の2ndアルバムです。

彼はアメリカ出身の36歳。去年には6年ぶりとなる3rdアルバム「HURRICANE」を

リリースしたので、そちらの印象が強いかもしれませんが、

僕はこのアルバムのほうを紹介しますね。


彼はなんと、3歳でスティーヴィー・ワンダーの音楽に感銘を受けて、

R&B・ソウルミュージックに目覚めたという経歴の持ち主。すごいですよね。

僕なんて3歳の頃はきっと「お母さんといっしょ」でも見てたはずです


そんなこともあって彼が奏でる音楽も古きよきR&Bやソウル・ミュージックをルーツに持ちつつ、

新しい世代ならではの感覚をプラスして作られた音楽となってます。このアルバムも

大ヒットしました。彼の声は中音域で渋い感じです。逆にたまに聴かせるファルセットは

甘い感じで、そこら辺をうまく使い分けてますね。いい声です。


1曲目は「THAT'S JUST MY WAY」はジャズ風の曲。クールに展開するんですが、結構

エッチな詞です。そして、2曲目は大好きな曲、「GEORGY PORGY」。これはTOTOの

カヴァーです。当時FMでもかかりまくってて、この曲で僕はエリック・ベネイを知りました。

ライト・ソウルミュージックで、すごくメロディアスなナンバー。フィーチャリングにフェイス・

エヴァンスを迎えて、セクシーなボーカルの掛け合いをしてます。サウンドも好きですね。

3曲目「SPEND MY LIFE WITH YOU」ではR&Bシンガー・タミアを迎えて、甘い

ラブバラードを聴かせてくれます。これも好きですねー。結婚式で

流してもよさそう。


5曲目「LOVING YOUR BEST FRIEND」は詞とサウンドが面白いですね。詞については、彼女の

女友達と浮気をしていて、彼女のほうも誰かと浮気をしているというシチュエーション

なんですけど、他の曲に比べてボーカルがちょっと砕けている感じがするのと、

サウンドの遊びも多いので聴いてて楽しい1曲。


こんな感じでアルバムの曲はラブソングが多いのですが、8曲目の「DUST IN THE WIND」は

自分の存在のちっぽけさを風に舞う埃にたとえたミディアムテンポのソウルナンバーで、

ちょっと際立ってます。この曲は彼のボーカルをいくつか重ねて作られた部分とかもあって

きれいな声で結構印象的。


オススメは先述の「GEORGY PORGY」、「SPEND MY LIFE WITH YOU」、マイナーメロディーの

スパニッシュな「WHY YOU FOLLOW ME」、美しいメロディーのバラードの「COME AS YOU ARE」

などです。


余談ですけど、前も書いたかもなんだけど、僕が洋楽を本格的に聴きだしたのが

社会人になった98~99年頃なんですが、このアルバム聴くと、当時のいろんな思い出とか

思い出して感慨深いものがあります。

エリック・ベネイ, フェイス・エバンス, タミア, ロイ・エアーズ
ア・デイ・イン・ザ・ライフ




昨年末から今年にかけて日本のFMで流れまくってたのがこのKiKiの

シングル「Let Go」。今日紹介するのはその「Let Go」も含まれたKiKiの

日本デビューアルバム「Let Go」です。


彼女はアメリカ出身の18歳。伝説的ゴスペルグループといわれる「クラーク・シスターズ」の

初期メンバーでもあり、ソロでも活躍するカレン・クラーク・シェアードの娘さんということでも

話題になってました。そのカレンのアルバムにも子供の頃からKiKiは参加してたみたいですね。


2004年にはついにKiKi自身が本国デビューしたのですが、日本では昨年12月に

デビューとなりました。この作品は、本国でリリースしたデビューアルバム「I OWE YOU」と

リミックスアルバム「Just Until...」の中から、人気の曲を選んで編集された日本デビューオリジナル

編集盤になってます。


彼女の魅力はそのソウルフルな歌声。ジャンル的にはアーバン・ゴスペルというジャンルに

区分されるようなんですが、まぁR&BやHip-Hopとほとんどかわらないような音楽になってます。

ちょっと若者向けのカジュアルなゴスペルってとこなんでしょうか。


やっぱり一番のオススメは「Let Go」。この曲はアルバムの一曲目に収められているので、

一時はこの曲ばっかりリピートで聴いてたくらいです。Hip-Hopのリズムに乗せて

ハイテンションなボーカルとソウルフルなフェイクを交えて、「成功を手にしたのなら、ないものねだりせずにこんなに立ち向かえ」という前向きな詞を歌っております。


他に好きな曲は神への誓いを歌ったR&Bナンバー「All I am」、過ぎた恋を悔やむ「So Long」、

ゴスペルコーラスが雰囲気たっぷりのピアノバラード「Praise Offering」、神への敬意と、現代的な

生活サイクルを絡めた詞が結構面白い「Church Nite」、神のように強くなりたいとうたってる

ダンスナンバー「Closer」などなど。また、本作はオリジナルヴァージョンとリミックスヴァージョンの

ある曲が多数収録されてるんで聴き比べも面白いかもです。


ゴスペルがベースなので、「神」を絡めたがほとんどですが、けれども普通のポップス、R&Bと

なんら遜色ないし、非常に聴きやすいアルバムだと思います。そして歌がうまい!

ちなみにこのブログを書くに当たって、母親のカレンのアルバムの方もネットで聴いてみたんですが、

これまたよかったです。天才歌姫のDNAがそのまま受け継がれたんですね。

今後が楽しみなアーティストです。

キキ
レット・ゴー(期間限定)

今回はカナダ出身のシンガーソングライター、Daniel Powterのデビューアルバムの

紹介です。


彼のシングル「Bad Day」は現在日本のFMでも人気急上昇中なので、聴いたことの

ある人も多いかもしれません。また、イギリス・フランスなどのヨーロッパ圏では

すでに昨年から大ヒットとなっているようです。


彼は現在35歳。10代からデビューして活躍するアーティストが多い中、かなり遅咲きの

デビューですが、それだけに大人の歌が歌える最近では珍しい歌い手さんかもしれません。

ちなみになかなかのイケメンさんです。


彼は自らが奏でるキーボードからのピアノサウンドをベースに、ちょっとハスキーで高いソウルフルな

ボーカルで、孤独や悲しみ、そして希望を歌っています。基本的には無駄な飾りを省いた

生楽器のサウンドがメインで、詞やボーカルが耳にすっと入ってくるようなシンプルな作品が

数多く収録されています。


特に「Bad Day」は国内盤の邦題サブタイトルに「ついてない日の応援歌」とつけられただけあって、

詞も「うまくいかない日はあるけれども、今日はたまたまついてなかっただけだよ」

という、さりげなくも優しい歌になってます。この詞には「今日はついてなかっただけ

じゃないか。あとは、また頑張るのも、へこたれてしまうのも君次第だよ」という意味が

こめられてるんだと思います。

人はしんどい思いをしているときに、ひたすらに「頑張れ頑張れ」言われても、ストレスや

プレッシャーになるだけだけど、こんな風に、軽くポンと肩を

押してくれるような優しさがいいです。


オススメの曲は先述の「bad day」のほかに、アルバムのオープニング・ナンバー「Song6」、

美メロバラード「Free Loop」、打って変わって力強いロックサウンドに乗せてソウルフルなハイトーン

ボーカルが炸裂する「Suspect」、ドラッグに頼っている男のことを歌ってると思われる「Jimmy Gets High」、恋に破れ、抜け殻になったさまを歌った寂しいバラード「Styrofoam」、国内盤の

ボーナストラック「stupid like this」。


曲数もボートラいれて、11曲と最近の洋楽アルバムでは少ないほうではありますが、

これ位のほうが疲れず聴けるかも。明るい曲はびっくりするくらい少ないですけど、

聴いてると心が落ち着く一枚でした。

ダニエル・パウター
ダニエル・パウター(初回限定スペシャル・プライス)



今日は松たか子さん。「は?松たか子?」って思われそうですが、

5年位前までの、彼女の歌手活動全盛時の曲は結構好きでした。

「歌う女優さん」は他にもいろいろいますけど、その中では一番好きです。

というわけで、これは彼女の歌手デビューの97年から01年までの丸5年間のシングルを

パックした初期ベスト盤になっております。


彼女の声って結構好きなんですよね。

決して「すごくうまい!」っていう歌ではないけれども、一つ一つの言葉を大切に

丁寧に歌ってる印象があって、「歌心」が伝わる声という感じ。透明感もあるし。

サウンドもアコースティックをベースにしたサウンドで、バックミュージシャンの顔ぶれも豪華。

また、途中からは詞だけでなく曲も自分で作り出したりして、意外にアーティスティックなんです。


1曲目はデビュー曲「明日、春が来たら」。日本語的にはおかしいタイトルですけど、意味はわかるという。曲調も春の日差しを感じさせるポカポカポップス。この頃はまだボーカルがちょっと危ういのも魅力。

そして2曲目「I STAND ALONE」、3曲目「WIND SONGS」までは初期の彼女のイメージをそのまま

映し出したような、凛としたすがすがしいお嬢さんのポップスという感じ。まぁ、悪くはないけど特に

特徴もない曲です。


それががらっと変わるのが「真冬のメモリーズ」。クリスマスを彼氏のいない女の子二人で過ごすという

ありがちで寒い詞、ではあるけれども、お嬢様イメージだった彼女を、庶民的な感覚の詞に

連れてきた功績は大きいかな。また、からっとしたロックサウンドもすごく好きでした。


そして「サクラ・フワリ」は名曲。物語の始まりをイメージさせるイントロから一瞬、音が消えてブレイク後、「どこかどこか遠くへ~」という詞がくる展開が秀逸。ここからは彼女の作詞が中心になってきます。

タイトルもいいよね。

次の「ごめんね。」もいいですね。スパニッシュなギターサウンドに乗せて、好きだけど、好きなのに、

夢のために別れを考えている恋人を描いた詞。ボーカルもなかなかエモーショナル。

アルバムの中ではこの「サクラ・フワリ」と「ごめんね。」の2曲が一番オススメですね。


他にオススメはメロディーがすごく好きな恋の歌「夢のしずく」、失恋の歌で、松田聖子が

歌いそうなメロディーのバラード「桜の雨、いつか」など。


最近の彼女の楽曲はあんまり聴いてないんだけど、なんか1年に1作と言う感じで

ペースダウンしてるみたいですね。まぁ本業は女優だからコンスタントなリリースは

難しいのかもしれないけど、才能ある人だと思うので、マイペースでもいいから

いい歌を歌い続けて欲しいと思います。

松たか子, YUJI SAKAMOTO, DAISUKE HINATA, TAKAKO MATSU, TAKAHIRO MAEDA, SATOSHI TAKEBE
five years~singles




このアルバムはミスチルにとって8枚目のオリジナル・フルアルバムになります。

彼らはこれまでに10枚のフルアルバムを出してますが、最近のアルバムでは

これが一番好きですね。

まずジャケットがいいです。ト音記号と花と地球をイメージしたイラストが

シンプルながらセンスのよさを感じさせます。

1曲目は小林武史作曲によるインストゥルメンタル「overture」。「序曲」の意味どおり、

はじまりをイメージさせる、壮大なオーケストラナンバー。なんとなく太陽が昇る瞬間の

空の映像に合いそうな雰囲気の曲です。

そしてこの曲に続く形で始まるのが「蘇生」。この曲、大好きです。いつもこの曲を聴くと

パワーをもらえます。特に「そう何度でも何度でも僕は生まれ変わっていける」の

くだりが好き。夢をあきらめずに生きていくことの大切さを歌ったナンバーで、臭い詞と

言われればそうなんですが、けれども、この曲には「あきらめかけた夢でも自分がその気になれば

やり直せる」というメッセージがこめられてて、それはすごく「そうだな」と思うんです。

夢はあきらめてしまったらそこで終わりで、何も見えないけど、あきらめなければ

例え叶わなくても、なんらかの光は見出せる。それを桜井さんは伝えたいのでは

ないかと思いました。力強く小気味いいドラムの音色も好きで、何度聴いてもいい曲。

他にも冷めていく彼女のことを、妙に俯瞰的な目でクールに見ている詞が印象的な

「渇いたkiss」、逆に若い恋のドキドキ感をPOPなメロディーで描いた「youthful days」、

ストリングスの上品なアレンジが好きな「ファスナー」などなど非常にキャッチーな

曲が並んだアルバムになってます。

ミスチルってアルバムの歴史でみると、デビューから「Atomic Heart」(94年)までが青春の瑞々しいポップ路線だったのが、「深海」(96年)で急にダークになって、僕はここで少しファンを離れたんですけど、

「BOLERO」(97年)からはまた少しずつ元に戻り始め、そしてこの作品で、「昔のミスチルが帰って

来た!」みたいな感じになったと記憶してます。ただ、以前みたいな青さだけでなく、大人社会の悲しみ

や痛みも表現しているので、完全ポップってわけではないんですけどね。でも、ダークだった

「深海」も今聴けば結構いいアルバムなんですがね。

話はこのアルバムに戻って、このアルバムのオススメ曲は先述の「蘇生」、それから「LOVE

はじめました」。これも好きですね~。不穏で、ギラギラしたトラックに乗せて、世の不条理や

社会への不安を歌ったナンバー。この中で「殺人現場にやじうま達が暇潰しで群がる
中高生達が携帯片手にカメラに向かってピースサインを送る
」という詞があるんですが、

これを聴いたときにドキリとしたことを覚えてます。これはおそらく、1997年に神戸で起きた、少年による

児童連続殺傷事件の犯人逮捕時のことをイメージして書かれたものだと思うんですね。このとき

「犯人は14歳の少年」とのことで、ニュース速報も流れましたが、このときに、中継現場で

上記の詞のような光景がありました。人が殺され、しかもかなり衝撃的な事件だったにも

関わらず、このようなふざけた若い子達の行為がTVに映し出されたことのほうが僕も

ショックだったことを覚えています。こんな荒んだ心の若者に桜井さんは

犯人はともかく まずはお前らが死刑になりゃいいんだ」と重い一言。この言葉はやや乱暴

すぎるところはありますが、でも、決して変な意見ではなく、僕も共感を覚えた詞でもあります。

他にオススメはシンプルな言葉ながら、ステキな恋の世界が描かれたメロディアスなミディアムナンバー2曲、「Drawing」と、「君が好き」。そして、荒んだ世の中だからこそ笑顔を絶やさずにいようという、

「いつでも微笑みを」など。

ちなみにここ最近の彼らは、昨年のアルバム「IU」もそうでしたが、ポップながら、また「自分探し」をはじめて、詞が難しくなりつつある傾向にありますが、僕は今日紹介したこのアルバムくらいのバランスの楽曲のほうが好きです。

Mr.Children
It’s a wonderful world

倖田さんのベストアルバム第2弾です。おそらくバカ売れ必至と言われてるあの作品のレビューを早速

やっちゃいます。


…とその前に僕は、12週連続シングルリリースと、このベスト発売に関して、avexの「売らんかな主義」を批判した記事をこのブログにUPしたりもして(1/27のブログ。 )、「こんなアルバムは買いたくないなぁ」って言ってたんですが

TV等で聴いて気に入った「D.D.D.」と「Someday」をちゃんと聴きたいのと、これだけ注目を集めたシングル12週連続リリースがどんな作品だったのかを知りたくなって、結局買ってしまいました。こんだけ文句を言ってた者を買わせるパワーがあるんだから、彼女の勢いというものはすごいな。というか、単に自分の意志が弱いだけなんですけどね。倖田さんとavexに完全に踊らされてます。


さてさて、このアルバムは1曲目は今井大介の作詞作曲によるクールでかつ情熱的な

短いトラック「Introduction to the second session」から始まるのですが、この曲が

とてもいい! このベスト自体、どうしても「あの12週のシングルの寄せ集め」という色が濃い

ところを、この導入曲のおかげで、特別なライブステージに招かれたみたいなワクワク感に

させてくれる効果があると思う。いい1曲目です。彼女の英語の歌いまわしもなかなか◎。


2曲目はシボレーのCMソングで流れてかっこいいなぁと思った「D.D.D.feat.SOULHEAD」です。

この曲に関してはSOULHEADがいいお仕事してますね。SOULHEADらしいカッコいい

トラックです。彼女たちの仕事には欠かせないOCTOPUSSYによるサウンドプロデュースもクールだし。

倖田さんのサバサバした歌い方もいいし、ファルセットもきれい。

ただ、好きな曲なんですが、通して聴くとブリッジからフック(サビ)の展開がちょっと強引かなぁという

気がしないでもない感じでした。もしかしたらタイアップの絡みでサビから作ったのかなぁ。


3曲目の「you」はこの一連のシングルリリースの第一弾ですね。冬らしいバラード。葛谷葉子の

作曲で、この人はポップなR&Bのアーティストの作品には欠かせない人ですね。ただ、この曲は

R&Bというよりは、ちょっと前の浜崎あゆみが歌いそうなマイナー歌謡バラードって感じ。


4曲目の「Candy feat.Mr.Blistah」も結構好きですね。アジアンテイストな不思議なメロディと、

そこを這うようなBlistahのラップもいい。「そこらの安い女じゃない」という詞がすごい。小柳ゆきの

「Hit On」にもこんな詞があったことを思い出しました。


5曲目の「Shake It Up」については同じアジアンテイストでも歌謡曲の方向。アジアンテイストというか、ラテンかなぁ。なんとなく「ペルセウス」とかを歌っていた頃の島谷ひとみが歌っても大丈夫そうです。悪くはないけどなんかここでちょっと空気が

変わる感じ。


6曲目の「feel」は浮遊感漂うサウンドが印象的。前の2曲で上がった温度を下げるような感じ。

ただ、この曲に関してはサビが英語なのがバツ。重要なところでなんで英語入れるかなぁ

って感じ。1曲目の英語は良かったんですけどねぇ。これはあんまり効果的じゃない気がします。


7曲目の「WIND」に関してはフジのトリノ中継で流れていた前向きソング。なんかhitomiが

歌っても全く問題無さそうな歌です。それ以外に特に感想はなし。


8曲目の「Love goes like…」はこのベストのために書き下ろされた新曲。特に可も不可もなく

って感じのR&Bナンバー。「on and on and on」っていうフレーズの語感は結構好きですが。


9曲目の「No Regret」は、まさしく今の倖田來未の代名詞「エロポップ」。「キューティーハニー」や

「Butterfly」路線なんですが、こういう曲って彼女の好む、好まないに関係なく、

今後もずっと歌い続けていかないといけないんでしょうね。こういうのがないとファンに納得されないというか。そういう意味では重い1曲。なんか「こなし」で歌ってる感じもするのが残念。


10曲目は「Birthday Eve」。これまたアルバムの並びで見るとかなり異端。「彼氏の誕生日に手料理を

つくる!前日からわくわく!!」っていうかわいい詞で、そういう意味では森高千里の94年のシングル「素敵な誕生日」と同じ設定なんですが、倖田さんが歌うと意外な感じがする。彼女にもこういうかわいい一面があるんだ、みたいなね。あと、この曲の明るいメロディーは好きですね。


11曲目は「Lies」。これはまぁ彼女のナンバーでは特に珍しくもないミッドテンポのダンスナンバー。

12曲目は「今すぐ欲しい」。DJ HasebeがSugar Soulをフィーチャーして

大ヒットしたナンバーのカヴァー。クールなサウンドで、抑え目のボーカルがいい感じ。倖田さんのラップは

うまいとはいえませんが、「まぁ頑張りましたね」というレベルで許せるかなぁ。

13曲目「KAMEN feat.石井竜也」はイマイチかなぁ。なんか15曲中一番浮いてる。倖田さんと歌謡曲

って相性がいいはずで、また石井さんのようなエンタテイメント性の高いアーティストとの取り合わせ

も面白いとは思うけど、どうも二人の息があってない感じがして…。

14曲目「Someday」は12週連続リリースのラストシングル。別れても前向きな気持ちで生きていこうという

ポジティブな詞と曲調が結構好きです。ただ曲調はShelaにも似てますねぇ。まぁShelaと倖田さんは

声も似てますけど。まぁ、いいか。

15曲目、ボーナストラックの「A Whole New World」はピーボ・ブライソンとの共演。なんでこの選曲に

なったのかはわかりませんが、まぁ出来自体はよくも悪くない感じ。「ミュージック・フェア」で

共演してるみたいな雰囲気です。


…と、全曲紹介してしまいましたが、なんだかんだ言いつつもこういう大衆的な感じって実は

嫌いじゃないのかもしれません。アルバムを通して聴くと、今の彼女は本格R&Bってわけでもなく、

ブラックミュージックと歌謡曲の境界線を走りながら、どっちも楽しんでる感じが

伝わってきました。

余談ですが、ジャケットも意外と好きですね。エロいことにかわりはないけどベスト第一弾のように

「作られたエロ」ではなく、「自然に見えるな感じがするのがいいかも。封入のブックレットの

イラストなどからも「エロかわいい」からの脱却をちょっとずつ図ろうとしてる感じも見受けられます。

まぁ冒頭で書いたようにこのアルバムは大ヒットするでしょうけれども、

今回12曲連続リリース&ベストで手札を尽くしてしまった…なんて

ことにならないように祈るばかりです。このベストの次がホントの勝負かもしれないです。

倖田來未, SOULHEAD, Mr.Blistah
BEST ~second session~ special edition

















今日はジェニファー・ロペスの、5年前にリリースされた2ndアルバムの紹介です。

彼女はご存知の通り、シンガーと女優の2足のわらじを履き、かつ自身のブランドを持ち、

洋服や香水もプロデュースするという多才なアーティスト。


彼女はこれまでに4枚のオリジナルアルバムと、数枚のリミックスアルバムを出してますが、

僕は、彼女の作品の中では今回紹介する「J.LO」が一番好きかな。

まぁ、他の作品も気に入ってるのが多いのでそのうち紹介するかもしれませんが…。


最近の彼女の作品はR&Bに分類されることが多いですけど、このころの作品はR&Bをベースに敷きつつも、かなりラテンポップスの要素がかなり強いものが多くなってます。

彼女はニューヨークのブロンクスの出身。ブロンクスという町は下町で、ヒスパニックや黒人、白人がひしめきあう混沌としたところだったらしく、それゆえ音楽も、R&Bやジャズ、ラテンサウンドなどなどいろんなものが流れていたみたいですね。そういう町出身だからこそ、彼女はラテンやR&Bなどのミクスチャーな音楽が自然に体に染み付いているのかもしれないなと思います。またセレブなのに下町出身ということを

隠さず出してるところも面白いなと思います。


このアルバムは「愛はお金やモノじゃないのよ!」って歌う「Love Don't Cost A Thing」からスタート。

続く「I'm Real」は大ヒットしましたね。ありのままの自分を映し出したダンスナンバーです。

こんな感じで、アルバムタイトルに「J.LO」と自分の愛称をいれただけあって、他の曲もかなり等身大の自分を意識した詞が多くなっています。

「Play」も面白いサウンドです。ゆらゆらと揺れるようなクールなトラックとギターのリフが印象的です。

「Walking On Sunshine」は永遠の愛を信じる、無敵な愛の歌。「世界の真ん中で待っているわ

あなたが私のものだけになるのを」とか言っちゃってるし。サウンドもアゲアゲなダンスナンバーです。


一番のオススメは「Ain't It Funny」。西部劇みたいな大げさなイントロから始まるラテンナンバーです。

彼女出演の車のCMソングにもなってましたね。ラテンのからっとしたサウンドの雰囲気と

彼女のサバサバした歌がすごくマッチしてると思います。

次の「Carino」も好きですねー。これもラテンなんだけど、サビの「カリーニョ カリーニョ カリーニョ」の

連呼がインパクト大。ピアノのサウンドも好きです。


他にオススメは、彼氏に、「元カノと自分の、いろんなことを比べられ」て、結局辛くなって彼氏の元を離れようとすると、悲しい女の子の気持ちを歌った詞がなんだがリアルな「That’s Not Me」(切羽詰ったメロディも印象的)、アルバムの中ではかなり静かなメロディーながら詞は結構エロイ「Come Over」、

ウィスパー気味のボーカルの「Secretly」などなど。


僕、彼女の映画は全然見たことないんですけど、音楽は結構いつも注目しちゃってます。

そして、彼女とラテンって相性いいと思うので、これからもこういうテイストのものもたまには聴かせて

ほしいなぁ。


ジェニファー・ロペス, デーモン・シャープ, グレグ・ローソン, ジョージッタ・フランクリン, ジェレミー・モンロー, アミル・ハリス, トロイ・オリバー, コリー・ルーニー, L.E.S., アンダース・バッゲ
J.LO

今日は僕の大好きなアーティストのひとり、ノラ・ジョーンズが新たに活動するバンド

THE LITTLE WILLIESの1stアルバムの紹介です。


ノラ・ジョーンズに関しては名盤「come away with me」(02年)の時から、そのスモーキーな歌声、

まったりとした音楽の世界にすごくはまって、応援してきたのでこのアルバムもすごく楽しみにしてました


このアルバムは彼女と、ギターのリチャード・ジュリアンがボーカルを務める5人組のバンドです。リチャード自身もシンガー・ソングライターでノラの全米ツアーでオープニング・アクトを務めたこともあるそうです。

リチャードのほかの3人も、ベースで、ノラの彼氏でもあるリー・アレキサンダーをはじめ、彼女と気心の

知れた音楽仲間です。彼らの音楽は古きよきアメリカン・ミュージックやカントリー、ジャズミュージック。

オリジナルナンバーもありますが、バンド名の由来となったウィリー・ネルソンのカヴァーや、エルヴィス・

プレスリーのカヴァーも演奏してます。これらの音楽を楽しそうに演奏してるのが伝わってきます。

まるでどこからのクラブでこのバンドが演奏しているのをそのまま収録したような、サウンド。

スピーカーの向こうに彼らの姿が見えそうな感じ。使い古された表現だけど、ホントにそんな感じなんです。


で、アルバムを聴く前は、もっと「ノラ・ジョーンズが前面に出たバンド」なんかなぁと思ってましたが、

そんなことはないです。もちろん彼女がボーカルをとってることもあり、またあの声は唯一無二のものなので、ノラのアルバムに近い雰囲気のものも多くありますが、今回は共にボーカルをとっている

リチャードの声も素晴らしいこともあって、この二人の声の調和で新しい魅力を感じます。

彼の声はとても温かでマイルド。人肌のぬくもりを感じるアコースティックサウンドにマッチしてます。ノラとリチャードがツインボーカルになったり、片方がメインで片方がコーラスになったりと、いろいろなパターンを

とってますが、二人の声の質感がすごく似ていて、重なったときに、お互いの声がさらにお互いを

ひきたてあっているように思えてすごくいいです。


アルバムは古いウエスタン・ナンバーののカバー「Roly-Poly」からスタート。これはボーカル二人のデュオ

スタイルで、スウィング感が楽しいナンバー。子供の頃に音楽で習った「草競馬」という歌を思い出しました。こういうテンポ感ってノラのナンバーでは少ないから新鮮。続く、「I'll Never Get Out Of This World Alive」もカヴァー。この曲はリチャードがメインボーカルです。いい声だぁ。カントリー風のおおらかなリズムに乗って歌ってます。


好きな曲は彼女のナチュラルな歌い方が心地よい「Roll On」。これはオリジナルナンバーですが、

力を抜いて時の流れに身を任せようよというナンバー。無意味に頑張れ頑張れ、いわれる

応援ソングよりもこういうさりげなくも力強い詞のほうが、心に響くので好きです。

その次に収められた「I Gotta Get Drunk」も楽しくて好き。ウィリー・ネルソンのカヴァーらしいです。

「酔わなきゃ不安でたまらない」と歌う、ちょっとテンション高めのナンバー。「Roll On」とは

うってかわってちょっとハスッパ気味のノラのボーカルも◎。

他にオススメは短い歌の中に何度も「Streets Of Baltimore」という詞が登場する明るいサウンドの「Streets Of Baltimore」、「1~2ぅぅぅっ!」っていう楽しげなカウントで始まる「Tennessee Stud」などなど。


このバンドでも是非来日公演してほしいなぁ。

楽しいアルバムでした。

リトル・ウィリーズ
リトル・ウィリーズ(CCCD)