今回は懐かしいところでLINDBERGを取り上げたいと思います。

LINDBERGは1988年に結成されて2002年まで活動を続けたポップ・ロックバンドです。

今日は家で掃除をしながら彼らのこのアルバムを聴いてたのですが、

キラキラと輝くような詞や曲がたくさん並んでいて、曲を聴いてた当時の想い出が

フラッシュバックしてきました。

彼らには何枚かのベストアルバムが存在するのですが、これは98年にリリースされたもの。

全盛期を経て、停滞→人気下降を辿った後、売り上げが少し戻った頃に出た作品がコレ、です。

このベストをだしたあとはなぜか再び人気が急下降してしまい、残念ながら解散ということになったわけなんですが、この作品には彼らの楽曲のおいしいところがギュッとつまってます。


1曲目は「今すぐKiss Me」。彼らのブレイク作。ドラマの主題歌にもなってました。ボーカル渡瀬マキの

メロディーからはみだしてしまいそうに元気な歌声が印象的なナンバーです。

続く2曲目「LITTLE WING」も元気。このナンバーは、リンドバーグのテーマソングともいえそうな

ナンバー。「明日を信じて 飛び続けるよ」という力強い詞がいい。大人になるにつれて、「信じる」ということに臆病になりがちけど、10代の頃にはきっとあっただろう前向きなパワーを感じる歌。

3曲目「Dream On 抱きしめて」は詞が秀逸。「夢をあきらめない」というリンドバーグのパブリックイメージどおりの詞なんだけど、この曲は「それでもたまに疲れちゃうこともあるよね」ということを認めたうえでの応援歌。冒頭の、「いつも仕事に向かう電車とは逆の方向の電車にのれば、空っぽの自由感じる」という

くだりに共感を覚えたものです。

4曲目「BELIEVE IN LOVE」は失恋した友達を励ます歌。5曲目の「恋をしようよYeah! Yeah!」は

逆に恋の真っ最中のドキドキ感を歌った歌…と初期の彼らの歌を聴くと、すごく瑞々しい
気持ちがよみがえってきます。大人になると現実につぶされて夢を見ることも少なくなるけど、

夢見ることの大切さみたいなものを思い出したりして。いい曲です。


逆に中期以降の彼らは、青春ポップスから徐々に軸足をずらして、大人の世界へと

踏み込んでいきます。サウンドも元気一辺倒から、クールなノリも見せ始めます。

「会いたくて-Lover Soul-」は、忙しくてなかなか会えない恋人同士の素直な気持ちを

歌った歌。詞も「いつも笑顔だけ見せてあげられないけど」など、リアルな

心情を映し出しているし、「GAMBAらなくちゃね」については、現実に疲れてしまった

OLさんが、それでも「淋しいのはひとりきりじゃない、特別じゃない」と自分を奮い立たせる

ナンバー。ここらへんに詞の主人公の年齢的な成長を感じます。


そんな中、「もっと愛しあいましょ」は異彩を放つナンバー。実はこの頃、リンドバーグは

人気が下降していた時期なのですが、起死回生?で放たれたこのナンバーは

それまでの彼らからは想像できない、ダンス・ロック。力抜き気味の渡瀬マキの

ボーカルと、おちゃらけた歌詞、そして珍妙なダンスも披露してこの曲は

彼らにとって久々のヒットになったことを覚えています。


好きな曲は、昔、YAWARAちゃんこと田村亮子(独身時代ね)が、彼らのファンで、

確か、YAWARAちゃん応援の意味合いも込めて作られた「Over The Top」、

ブリブリしたイントロのギターが好きな「君の一番に…」、そして96年のアトランタ

オリンピックの時にオリンピックの映像を使ったCFで効果的に使われた

感動的な名バラード「every little thing every precious thing」などなど。


彼らは解散後、それぞれ音楽活動を続けてるようですが、ボーカルの渡瀬マキは

リーダーの平川達也と結婚して2児のお母さんみたいですね。たまたま、

彼女のサイトを見たら、子供服のブランドの立ち上げの構想を練っているとか…。

個人の夢は大切にして欲しいし、それもいいと思うんですけど、

その前にもう一度LINDBERG復活して、あの歌声も聴きたいな~。

今だから歌える歌もあるでしょうしね。

LINDBERG, 朝野深雪, 井上龍仁, 渡瀬マキ, 神長弘一, 須貝幸生, 佐藤達也
LINDBERG BEST FLIGHT RECORDER III(1988-1998)