倖田さんのベストアルバム第2弾です。おそらくバカ売れ必至と言われてるあの作品のレビューを早速
やっちゃいます。
…とその前に僕は、12週連続シングルリリースと、このベスト発売に関して、avexの「売らんかな主義」を批判した記事をこのブログにUPしたりもして(1/27のブログ。
)、「こんなアルバムは買いたくないなぁ」って言ってたんですが
。
TV等で聴いて気に入った「D.D.D.」と「Someday」をちゃんと聴きたいのと、これだけ注目を集めたシングル12週連続リリースがどんな作品だったのかを知りたくなって、結局買ってしまいました。こんだけ文句を言ってた者を買わせるパワーがあるんだから、彼女の勢いというものはすごいな。というか、単に自分の意志が弱いだけなんですけどね
。倖田さんとavexに完全に踊らされてます。
さてさて、このアルバムは1曲目は今井大介の作詞作曲によるクールでかつ情熱的な
短いトラック「Introduction to the second session」から始まるのですが、この曲が
とてもいい! このベスト自体、どうしても「あの12週のシングルの寄せ集め」という色が濃い
ところを、この導入曲のおかげで、特別なライブステージに招かれたみたいなワクワク感に
させてくれる効果があると思う。いい1曲目です。彼女の英語の歌いまわしもなかなか◎。
2曲目はシボレーのCMソングで流れてかっこいいなぁと思った「D.D.D.feat.SOULHEAD」です。
この曲に関してはSOULHEADがいいお仕事してますね。SOULHEADらしいカッコいい
トラックです。彼女たちの仕事には欠かせないOCTOPUSSYによるサウンドプロデュースもクールだし。
倖田さんのサバサバした歌い方もいいし、ファルセットもきれい。
ただ、好きな曲なんですが、通して聴くとブリッジからフック(サビ)の展開がちょっと強引かなぁという
気がしないでもない感じでした。もしかしたらタイアップの絡みでサビから作ったのかなぁ。
3曲目の「you」はこの一連のシングルリリースの第一弾ですね。冬らしいバラード。葛谷葉子の
作曲で、この人はポップなR&Bのアーティストの作品には欠かせない人ですね。ただ、この曲は
R&Bというよりは、ちょっと前の浜崎あゆみが歌いそうなマイナー歌謡バラードって感じ。
4曲目の「Candy feat.Mr.Blistah」も結構好きですね。アジアンテイストな不思議なメロディと、
そこを這うようなBlistahのラップもいい。「そこらの安い女じゃない」という詞がすごい。小柳ゆきの
「Hit On」にもこんな詞があったことを思い出しました。
5曲目の「Shake It Up」については同じアジアンテイストでも歌謡曲の方向。アジアンテイストというか、ラテンかなぁ。なんとなく「ペルセウス」とかを歌っていた頃の島谷ひとみが歌っても大丈夫そうです。悪くはないけどなんかここでちょっと空気が
変わる感じ。
6曲目の「feel」は浮遊感漂うサウンドが印象的。前の2曲で上がった温度を下げるような感じ。
ただ、この曲に関してはサビが英語なのがバツ。重要なところでなんで英語入れるかなぁ
って感じ。1曲目の英語は良かったんですけどねぇ。これはあんまり効果的じゃない気がします。
7曲目の「WIND」に関してはフジのトリノ中継で流れていた前向きソング。なんかhitomiが
歌っても全く問題無さそうな歌です
。それ以外に特に感想はなし。
8曲目の「Love goes like…」はこのベストのために書き下ろされた新曲。特に可も不可もなく
って感じのR&Bナンバー。「on and on and on」っていうフレーズの語感は結構好きですが。
9曲目の「No Regret」は、まさしく今の倖田來未の代名詞「エロポップ」。「キューティーハニー」や
「Butterfly」路線なんですが、こういう曲って彼女の好む、好まないに関係なく、
今後もずっと歌い続けていかないといけないんでしょうね。こういうのがないとファンに納得されないというか。そういう意味では重い1曲。なんか「こなし」で歌ってる感じもするのが残念。
10曲目は「Birthday Eve」。これまたアルバムの並びで見るとかなり異端。「彼氏の誕生日に手料理を
つくる!前日からわくわく!!」っていうかわいい詞で、そういう意味では森高千里の94年のシングル「素敵な誕生日」と同じ設定なんですが、倖田さんが歌うと意外な感じがする。彼女にもこういうかわいい一面があるんだ、みたいなね。あと、この曲の明るいメロディーは好きですね。
11曲目は「Lies」。これはまぁ彼女のナンバーでは特に珍しくもないミッドテンポのダンスナンバー。
12曲目は「今すぐ欲しい」。DJ HasebeがSugar Soulをフィーチャーして
大ヒットしたナンバーのカヴァー。クールなサウンドで、抑え目のボーカルがいい感じ。倖田さんのラップは
うまいとはいえませんが、「まぁ頑張りましたね」というレベルで許せるかなぁ。
13曲目「KAMEN feat.石井竜也」はイマイチかなぁ。なんか15曲中一番浮いてる。倖田さんと歌謡曲
って相性がいいはずで、また石井さんのようなエンタテイメント性の高いアーティストとの取り合わせ
も面白いとは思うけど、どうも二人の息があってない感じがして…。
14曲目「Someday」は12週連続リリースのラストシングル。別れても前向きな気持ちで生きていこうという
ポジティブな詞と曲調が結構好きです。ただ曲調はShelaにも似てますねぇ。まぁShelaと倖田さんは
声も似てますけど。まぁ、いいか。
15曲目、ボーナストラックの「A Whole New World」はピーボ・ブライソンとの共演。なんでこの選曲に
なったのかはわかりませんが、まぁ出来自体はよくも悪くない感じ。「ミュージック・フェア」で
共演してるみたいな雰囲気です。
…と、全曲紹介してしまいましたが、なんだかんだ言いつつもこういう大衆的な感じって実は
嫌いじゃないのかもしれません。アルバムを通して聴くと、今の彼女は本格R&Bってわけでもなく、
ブラックミュージックと歌謡曲の境界線を走りながら、どっちも楽しんでる感じが
伝わってきました。
余談ですが、ジャケットも意外と好きですね。エロいことにかわりはないけどベスト第一弾のように
「作られたエロ」ではなく、「自然(に見える)」な感じがするのがいいかも。封入のブックレットの
イラストなどからも「エロかわいい」からの脱却をちょっとずつ図ろうとしてる感じも見受けられます。
まぁ冒頭で書いたようにこのアルバムは大ヒットするでしょうけれども、
今回12曲連続リリース&ベストで手札を尽くしてしまった…なんて
ことにならないように祈るばかりです。このベストの次がホントの勝負かもしれないです。
- 倖田來未, SOULHEAD, Mr.Blistah
- BEST ~second session~ special edition