今日は僕の大好きなアーティストのひとり、ノラ・ジョーンズが新たに活動するバンド
THE LITTLE WILLIESの1stアルバムの紹介です。
ノラ・ジョーンズに関しては名盤「come away with me」(02年)の時から、そのスモーキーな歌声、
まったりとした音楽の世界にすごくはまって、応援してきたのでこのアルバムもすごく楽しみにしてました
。
このアルバムは彼女と、ギターのリチャード・ジュリアンがボーカルを務める5人組のバンドです。リチャード自身もシンガー・ソングライターでノラの全米ツアーでオープニング・アクトを務めたこともあるそうです。
リチャードのほかの3人も、ベースで、ノラの彼氏でもあるリー・アレキサンダーをはじめ、彼女と気心の
知れた音楽仲間です。彼らの音楽は古きよきアメリカン・ミュージックやカントリー、ジャズミュージック。
オリジナルナンバーもありますが、バンド名の由来となったウィリー・ネルソンのカヴァーや、エルヴィス・
プレスリーのカヴァーも演奏してます。これらの音楽を楽しそうに演奏してるのが伝わってきます。
まるでどこからのクラブでこのバンドが演奏しているのをそのまま収録したような、サウンド。
スピーカーの向こうに彼らの姿が見えそうな感じ。使い古された表現だけど、ホントにそんな感じなんです。
で、アルバムを聴く前は、もっと「ノラ・ジョーンズが前面に出たバンド」なんかなぁと思ってましたが、
そんなことはないです。もちろん彼女がボーカルをとってることもあり、またあの声は唯一無二のものなので、ノラのアルバムに近い雰囲気のものも多くありますが、今回は共にボーカルをとっている
リチャードの声も素晴らしいこともあって、この二人の声の調和で新しい魅力を感じます。
彼の声はとても温かでマイルド。人肌のぬくもりを感じるアコースティックサウンドにマッチしてます。ノラとリチャードがツインボーカルになったり、片方がメインで片方がコーラスになったりと、いろいろなパターンを
とってますが、二人の声の質感がすごく似ていて、重なったときに、お互いの声がさらにお互いを
ひきたてあっているように思えてすごくいいです。
アルバムは古いウエスタン・ナンバーののカバー「Roly-Poly」からスタート。これはボーカル二人のデュオ
スタイルで、スウィング感が楽しいナンバー。子供の頃に音楽で習った「草競馬」という歌を思い出しました。こういうテンポ感ってノラのナンバーでは少ないから新鮮。続く、「I'll Never Get Out Of This World Alive」もカヴァー。この曲はリチャードがメインボーカルです。いい声だぁ。カントリー風のおおらかなリズムに乗って歌ってます。
好きな曲は彼女のナチュラルな歌い方が心地よい「Roll On」。これはオリジナルナンバーですが、
力を抜いて時の流れに身を任せようよというナンバー。無意味に頑張れ頑張れ、いわれる
応援ソングよりもこういうさりげなくも力強い詞のほうが、心に響くので好きです。
その次に収められた「I Gotta Get Drunk」も楽しくて好き。ウィリー・ネルソンのカヴァーらしいです。
「酔わなきゃ不安でたまらない」と歌う、ちょっとテンション高めのナンバー。「Roll On」とは
うってかわってちょっとハスッパ気味のノラのボーカルも◎。
他にオススメは短い歌の中に何度も「Streets Of Baltimore」という詞が登場する明るいサウンドの「Streets Of Baltimore」、「1~2ぅぅぅっ!」っていう楽しげなカウントで始まる「Tennessee Stud」などなど。
このバンドでも是非来日公演してほしいなぁ。
楽しいアルバムでした。
- リトル・ウィリーズ
- リトル・ウィリーズ(CCCD)