今回は宇多田ヒカルが''Utada''としてリリースした、全米デビューアルバム「EXODUS」の紹介です。


このアルバムに関してはリリース前から日本では大きな話題になっていたことを思い出します。

彼女は当時(今でもそうですが)、「日本で一番人気のあるシンガー」として、

その動向がものすごく注目されてたシンガーで、このアルバムも「どんな内容なのか?どれくらい

売れるのか?世界で通用するのか?」といろんなメディアで取り上げられてました。

…で、僕も含め多くの人たちはそれまで彼女がやってきたR&Bナンバーを、このアルバムでも

やるんじゃないかな?って思ってたと思うんですが、実際は違いました。


夜明けのようなイメージの「OPENING」で幕を開け、アジアンテイストのダンスナンバー「Devil Inside」へ。この曲は自分の中に潜む悪魔の存在を歌ったナンバーで、ダークな詞や低いAメロ、Bメロと、

ハイテンションに盛り上がるサビの対比が面白いです。続く「EXODUS’04」はアイルランドのケルト

音楽みたいなサウンドのナンバー。これは詞が「家族からの自立、親離れ」を歌ってる部分もあって、結構

興味深いところがあります。

で、続く「The Workout」の内容がかなりエッチ。こういう生々しい歌を日本語にしちゃうと

ただのエロで下品な感じになるところを、うまく英語にしてユーモアも交えて歌えるところがさすが

ヒッキーだなと思う。邦楽では出来ないことをあえてチャレンジする精神がいい。トラックもかっこいいしね。好きです。

そして「Easy Breezy」は一番ポップで明るいナンバー。軽薄な恋愛を笑い飛ばすような詞が

ウィットに飛んでて面白い。「私はお手軽なジャパニーズ」なんて詞も出てきます


こんな感じで洋楽でしかできないことを、多彩なサウンドの中で、自由な詞で遊んで楽しんでる

様子がよく伝わってきます。

全体的なテイストとしてはアジアチックですね。もちろん向こうで通用することを前提につくられてて、

アイランド・デフジャム社とレコード契約して

ティンバランドなども制作に携わってますが、完全にアメリカナイズされた音楽ではなく、
「日本人」としてのアイデンティティもちゃんと示してくれたところが嬉しいかな。


好きなのは「Devil Inside」、「Easy Breezy」、そして「Traveling」に似た雰囲気のアップナンバー

「Hotel Lobby」、さらに「SAKURAドロップス」みたいなドラムロールが印象的なミッドバラード

「ANIMATO」(国内盤では唯一この曲だけ本人が対訳まで手がけてる。思い入れがあるのかな)、

そしてこのアルバムでは珍しいアコースティックな響きもちょっとだけ聴けるラストの静かな

「ABOUT ME」。これも、詞が面白いです。将来を決めようとするカップルが「こんな私で

いいの?」とか「あなたにはわからないところがまだあって不安だ」という正直な気持ちを

歌ってるナンバーです。


このアルバムを聴いて、やっぱり彼女は才能に溢れた人だなというのを再確認しました。

邦楽のヒッキーももちろんいいけど、Utadaとしてもまた楽しい作品を聞かせて欲しいな。

Utada, T.Moseley
EXODUS





忙しかった一週間がやっと終わりました。

今日は休みで髪を切ったり、大阪に遊びに行ってました。

でも、どうやら風邪をひいたみたいです

気候も「三寒四温」です。

今日はあたたかかったけど、昨日は京都や大阪は雪が降ってました。

しかも一時的ながら吹雪

春はまだか~。


さて、日頃よく遊びに行かせてもらう木津健さんのブログ から

バトンを受け取りましたので、やってみますね。

木津健くんから受け取った「炎の⑧代目バトン」


Q1.もしあなたがDJだったら、どんな選曲をする?
いろんなジャンルの音楽かけますよ。音楽バンザイ。

ビートルズかけたあとに、あややかけたりするかも。

Q2.生まれ変われるとしたら何になりたい?&理由。(人間以外もOK!)
鳥ですね~。空を飛んでみたい。ただしカラス以外で。


Q3.夢が3つ、叶うとしたら?
①世界一周旅行をしたい。

②好きなCDを一気に100枚くらい買いたい。
③すべてのアーティストのライブにただで、最前列で参加できる権を与えて欲しい。

Q4.インタビューしてみたい、または、会ってみたい有名人は?
森高千里。あなたの音楽好きでした~。また落ち着いたら歌ってくださいねーっていう。

Q5.一番好きな料理は
カレーライス。こないだまでは3食、カレーでも大丈夫だった(と思う)。

Q6.自分のお気に入りの場所はドコですか?
京都・鴨川沿いの道。これからの季節気持ちいいんで。

Q7.自分にとってREGGAEとは??
イメージでドレッドヘア。 

Q8.生まれてから一番衝撃的だった曲は?
宇多田ヒカル「Automatic」…それまでの邦楽の常識を覆した。
森高千里「臭いものにはふたをしろ!!」…彼女の「決まりごとのない」自由な詞が大好き。


Q9.友達と喧嘩した場合、自分から謝る?それとも相手が謝るのを待つ?
自分が悪くないのであれば待ちますけど、自分に少しでも非があるときや、相手がいつまでも謝ってくれる気配がないときは自分から謝ることも。弱い人間なので。

Q10.次に回す人
もしよかったら誰かやってみてください

~ルール~
・一通り質問に答える
・答え終わったら三つまで質問を変えられる。
(質問を変えたくなければノータッチのまま次へ)
・ただし、Q10は変更
更しないこと!!
・○○代目の数をカウントアップしていく。
・ちなみに、次は⑨代目になります♪

たまにはこういうのも楽しいですね。




え?なんでチェッカーズなの??って思われた方もいるかもしれませんけど、

結構すきなんですよねぇ。これはおととしの春にリリースされた彼らの初の

オールシングルコレクション。2枚組全30曲入りです。これがリリースされた頃、どうしても

初期のシングルを集めたアルバムが聴きたくて、タイミングよくリリースされたのがこれ、だった

わけです。いずれの曲も非常にキャッチーなポップスです。ご存じない方もいるかも知れませんので

紹介しとくと彼らは83年~92年まで活動した7人組ポップバンド。初期は「涙のリクエスト」「星屑のステージ」など、アイドルよりの曲を中心に活動しましたが、後期は自作の曲メインに、アーティスティックな

作品を残しました。藤井フミヤのいたバンド、といったらわかりますよね?


DIsc1はデビュー曲「ギザギザハートの子守唄」から87年11月リリースの「Blue Rain」までを

収録。11曲目の「Song for U.S.A」までがすべて売野雅勇/芹澤廣明コンビの楽曲を

歌ういわゆるアイドル路線で、以降の曲は、完全に自作路線に移っていきます。初期のアイドル

路線はキラキラした青春POPSで、今聴くビミョーに気恥ずかしさもあるんですが、「青い時代」を

そのまま詞にしたような、青春の挫折とか、淡い恋の詞に懐かしさを感じます。この頃は

衣装もホントにチェックのおそろいの服着てましたよね。フミヤの髪型もかわいくて人気ありました。


初期の曲で好きなのはまず「ジュリアに傷心」。別れを決めた二人の心を歌った切ない

ディスコナンバーなんですが、フミヤのタイトルどおりの哀愁たっぷりのボーカルと

切羽詰ったようなメロディーが物語を演出してて、すごく好き。他には「俺たちのロカビリーナイト」も

好きかな。これは死んでしまった彼女を思い返して、青春時代の未練を歌ってるんだけど、

彼らの初期の歌って、意外と悲しいものが多いんですよ。「仲間がバイクで死んだのさ」(from

「ギザギザハートの子守唄」)とかね。それをポップスに乗せて歌ってるから、さらっと流せるけど

よく考えたらすごく怖い&ヘンな感じです。「俺たちの~」については文字通りロカビリーの

テンポ感が彼らの曲には新鮮。

他には「神様ヘルプ!」も好き。''気になる女の子が、他のやつとつきあっちゃうよー''っていう

焦りの歌。この歌はフミヤの「神様ヘルプ!ヘルプ!ヘルプ!ヘルプ!」の

情感がこもった歌い方がすき。

そしてアイドル路線最後の「Song for U.S.A」もいいね。大人の世界へ羽ばたいていく不安と

喜びを歌ったナンバーです。


Disc2では88年リリースの「ONE NIGHT GIGOLO」からラストシングル「Present for you」までを

収録。1曲目の「ONE NIGHT GIGOLO」はもちろん自作で、初期のアイドル風な感じはほぼ払拭しつつも、

非常にダンサブルで、情熱的な仕上がりになってて、新旧どちらのファンにも楽しめる作品。

好きな作品はまず「素直にI'm Sorry」。タイトルどおり「ごめんね」ソングで、すごく

微笑ましい詞になってます。

他には「Friends and Dream」もいいですねー。同じ夢に向かう友達と前に向かって進む

ナンバーで、台詞なんかも入っててやや、クサいんですけど、「チェッカーズ」という夢

に向かってともに頑張るバンド仲間に対してのメッセージソングにも取れる内容。この頃は

バンド仲良かったのかな?それを考えると近年勃発した「不仲騒動」は寂しいねぇ。

他には「運命-SADAME-」も好き。当時、KENWOODのCMにも使われたこと覚えてます。

大人っぽいスリリングな曲調が印象的。そして、「夜明けのブレス」。これは今も歌う人いるんじゃ

ないかな。名バラードです。この路線の延長線上にあるのがフミヤのソロデビュー曲

「TRUE LOVE」だと思います。

そして「ミセスマーメイド」はアーバンソウルっていうのかな。ちょっとR&Bの

雰囲気も漂わせてます。いま聴いても全然古くないのがいいですね。同じくソウル風の

「Blue Moon Stone」も落ち着いた感じが好き。後期はAOR~R&Bの曲調が多いですね。

じっくり聴ける大人のポップスというか。Disc-1のはじめのほうの曲と比べると、その違いにびっくり

します。それだけ成長したってことなんでしょうけどね。でも初期・後期いずれの作品も

味があって好きです。

 

シングルを完全網羅できるアルバムはこれだけのようなので、興味ある人は聴いてみて。

クオリティは保障付です!

チェッカーズ, 康珍化, 芹澤廣明, 売野雅勇
COMPLETE THE CHECKERS ~ALL SINGLES COLLECTION







アジアを中心に絶大な人気を誇るsweetboxのニューアルバムです。

発売前から収録曲の「Addicted」がSUBARUレガシーのCMソングで、ガンガンオンエアされて

話題になってるんで、このアルバム楽しみに待ってました。


彼らの特徴といえばクラシックとポップスをクロスオーバーさせた音楽で、

今作も先述の「Addicted」はヴィヴァルディの組曲「四季」から「冬」をイントロやサビで

使ってるし、「Here Comes The Sun」ではバッハの「無伴奏チェロ組曲第1番ト長調」を

使っています。こういう曲は耳なじみがあるけど、そういう曲がヒップホップやロックのテイストに

生まれ変わって、新しい感覚で聴くことが出来ます。


基本的には前作までの路線と大きなないんですが、これまではヒップホップやR&Bの要素が強い曲が多かったのですが、今回は少しロックテイストの曲が増えたのが特徴かな。

また、アルバムの全14曲中、5曲が浜崎あゆみに提供した曲のセルフカバーということも

大きな話題のひとつ。まぁ、彼らは以前もなぜか、提供曲でもないのに倖田來未の「Real Emotion」や「1000の言葉」をカヴァーしたこともあったほどなので、avex内での「資源の有効活用」を

しているって事かもしれません


アルバムは荘厳なイントロからデジタルポップへとテンポアップしていく「Graceland」からスタート。そして2曲目「Addicted」へ。バイオリンのハイテンションでエモーショナルな響きと、程よくクールなヒップホップのアレンジがGOOD。

続く、「Here Comes The Sun」はSWEETBOXの王道的な曲の展開で、かつての名曲「Everything 's Gonna Be Alright」とかが好きな人にもオススメ。詞も前向きだし、チェロの音色も心地よくてよいと思います。

浜崎あゆみのセルフカバーものも、そんなに悪くはないんじゃないでしょうか?

いいなと思ったのは、浜崎の「rainy day」のカヴァーの「Every Step」。落ちついたサウンドと、

オルゴールの音色、哀愁漂う系のジェイドの歌いまわしがすごく好きです。あと、「Bold&Delicious」

については、浜崎版は声量ないのに力んで歌ってちょっと無理しちゃったなぁ…って思ってたんですが、

ジェイド版は浜崎よりは、力を抜いて歌ってる感じ。でもちゃんとロックしてます。ただ、「ヤヤヤヤガガガガダダダダ~」のフレーズはやっぱり不思議。そしてこの曲だけ浮き上がって聞こえる。まあ、浜崎Ver.よりは好きでした。「Ladies Night」はグウェン・ステファニーやマドンナを思い出しました。


オススメの曲は「「Addicted」、「Break Down」、なんとなくABBAの「Dancing Queen」やアイリーン・キャラの「Flashdance...What a Feeling」を思い出した綺麗なメロディーの「Dreams」、

高めのボーカルで、前向きな気持ちを歌うポップチューンの「Over&Over」。そして、最後に収められたアコースティックなナンバー「Million Miles」もすごくいいですね。デジタルな響きがメインのサウンドの中で、

アンプラグドなテイストもいいなと思わせる小曲。この曲があってアルバムは静かに幕を閉じます。

この曲のボーカルは一番好きかも。


余談ですがジャケットはかっこいいですね。インナーの写真はまぁ普通の若手女性ボーカルと変わらないけど、ジャケットは好きかも。あと、買う前はさして期待もしてなかったけど、まぁまぁそれなりに

楽しめたアルバムでした。ちなみに彼らの一番好きなアルバムは2ndの「クラシファイド」かな。

まぁ、それも気が向いたらいつかレビューします。


スウィートボックス
ADDICTED



今回は僕の大・大・大好きなアルバム「Queen of Hip-Pop」の紹介です。

このアルバムは、ブログでも昨年末に書いた「hirocks的音楽大賞2005」でも見事

最優秀アルバムに選ばれた素晴らしいアルバムです。

かっこよすぎます。


アルバムは1曲目「Queen of Hip-Pop」から飛ばしてます。「I'm on top」とか「夢を見るんじゃなく

手にするのがstyle」とかきっぱりと言い切る詞がかっこいい。90年代の初めにダンスミュージックで

成功を収めてから、その場に甘んじるのではなく、迷いながらも自分の好きなブラックミュージックの

世界を追求して、再び黄金期に入った彼女だからこそ、この詞が、ただの綺麗事やうぬぼれにならず、

リアルなものとして伝わってきます。彼女の輝きをそのまま詞にしたような作品です。


2曲目「WAMT ME,WANT ME」も好き。もんのすごーくエロい詞なんだけど、高速ビートに乗せて

歌われるとノリで聴けてしまうのがカッコイイ。三味線をつかったバックトラックもすごく新鮮です。


そして3曲目「Wo Wa」。これはぜひぜひPVとあわせて見てもらいたい作品。このPVでは

いつものクールな彼女と、チアガール風のかわいい安室ちゃんが登場するんですけど、

チアガール安室ちゃんのかわいいこと。普段はあんまり見せない笑顔もあり◎。

また、彼女とピンクパンサーのコラボで生まれた、「ナミエパンサー」もPVに登場しております。

曲自体もクールながら非常に楽しい作品です。


他にもMichico/T.Kura夫妻提供の「My Darling」、安室ちゃん作詞の「Free」もいいですね。

特に「Free」については、「たとえ誰かに責められても、信念を持って自分らしく生きる」という

彼女の意思表示もされた力強いナンバーになってます。


また、R&B、HIP-HOP色を強めた曲が大半を占める中、ディスコ調の「I Love You」は

異色だけど、いいアクセントになってますね。メロディーもかわいらしいので

R&Bは苦手って人でもなじめるんじゃないかな。


他のR&B、HIP-HOP系ナンバーも黒すぎず、程よいポップ感がブレンドされたHip-Popなので、

「昔の安室ちゃんのほうがよかった~」なんて人にもオススメしたいです。彼女の

歌い上げ系バラードが好き、って人には珠玉のバラード「ALL FOR YOU」もありますしね。


オススメはトラックがとてもカッコイイ「ALARM」、「WAMT ME,WANT ME」、「Wo Wa」、「No」

など。


安室奈美恵
Queen of Hip-Pop




現在全米で大ブレイク中のNe-Yoの1stアルバムの紹介です。


彼はアメリカのアーカンソー州出身の23歳。マリオの名バラード「LET ME LOVE YOU」の

制作に携わったことで有名ですが、他にもメアリー・J・ブライジ、クリス・ブラウン、クリスティーナ・

ミリアンなど今をときめくR&Bシンガーに多数の楽曲提供をしてきました。


そんな彼が満を持してリリースするのが本作なんですけれども、まず声がいいですね

高すぎず低すぎず落ち着いたボーカルが魅力。そしてよく伸びる声ですね。

サウンドもメロディアスで聴きやすいですね。

どこかふてぶてしい感じのジャケットと写真とは裏腹に、すごく丁寧に歌ってる感じです。

ダンスも主眼に置いたR&Bもありますが、彼の本質は「聴かせる」タイプのR&B。


アルバムはピーディ・ピーディをフィーチャーした「STAY」からスタート。明るいサウンドの

ミディアムテンポのナンバーで「他には何もいらない 必要なのは君だけ」と歌う詞で、

一瞬、単なるラブモード真っ盛りの歌なのかと思いきや、詞の最後のほうで、

「音楽-君がすべて」という詞が出てきて、女性を音楽にたとえているということがわかる

詞になってます。「音楽がなかったら生きていけない」、と言いたいところを

誰でも共感してもらえるように、

恋愛の詞に置き換えてるってわけです。うまいですねー。


オススメはこの「STAY」、もの悲しげなサウンドで、未練男の悲しさを歌う「So Sick」、

「彼女に触れられるとドキドキしちゃうよ」って言う詞が偉くストレートだけど、サウンドは

クールで、控えめなピアノとギターの音色がいい感じな「Sexy Love」などなど。


アッシャーのような内面、外面の派手さはないけど、逆に落ち着いて聴ける大人のR&Bという

感じがしてとても気に入りました。

ニーヨ, ピーディ・ピーディ
イン・マイ・オウン・ワーズ(初回)



このアルバムは2003年にリリースされた彼らの企画アルバムです。

それまでにリリースしていた2枚のアルバム収録曲のリミックスをはじめ、未発表の新曲、

CMソングなどを収録した内容になっています。ちなみにアルバムタイトル「Between the Lines」は

「行間」の意味。いわゆるオリジナルアルバムではないのですが、

とっても面白いアルバムで好きなので紹介しますね。


1曲目は当時「爽健美茶」のCMにも使われていた「Naturally Ours」からスタート。この曲は

とても爽やかなポップス。やわらかな日差しを受けながら歩いていく恋人同士を詞に登場させて、

タイトルどおり「自然体で幸せ」な雰囲気が全編に漂う雰囲気が好き。ボーカルも力が抜けてて◎。

2曲目は「It takes two」。シングルにもなったナンバーのリミックスですが、ここではLISAが

フィーチャリングされ、クールなボーカルを聴かせています。ケミストリーのボーカルはまったく

いじられていないのに、まるで3人で一緒にコラボしているように聞こえるつくり。リミックスは

OCTOPUSSY。

また、3曲目の「Point of No Return」ではケツメイシがリミックスを担当して、ケツメイシらしい

遊び心あふれたフロウも楽しめる作品になりました。

他にも、DJ WATARAI、葛谷葉子、シーモネーター&DJ TAKI-SHIRT、nobody knows+など

HIP HOP、R&Bのフィールドで活躍するアーティストを豪華に集めてつくった作品ばかりが

そろったアルバムになってます。


まぁオリジナルアルバムではないので新曲は少ないですが、原曲の持つよさを活かしつつ、

新たな魅力を放った曲も多く、夏らしいレゲエナンバーに生まれた変わった「BACK TOGETHER

AGAIN」や、フラメンコでも踊りそうな、スパニッシュなギターサウンドに生まれ変わった

「Runnning Away」はその際たるものかな。過去のアルバムやシングルを持ってる人でも

十分楽しめると思います。


オススメは「恋するカレン」。大滝詠一の不朽の名作のカヴァーなんですが、

他の曲が比較的音の遊びの要素を増やしてるのに比べると、この曲は淡々とした

シンプルなサウンドに乗せて、彼らのコーラスワークや歌のうまさが伝わってくるナンバーになってます。

他にはディスコサウンドが彼らには珍しい「B.M.N.(BIG MAN,NOW)」、「It takes two」、

そしてなんとCMで話題になった「明治チェルシーの歌」。これはあの、「ほら,、チェルシー」って

やつです。これ小林亜星さんの作曲なんだね。すごくキュンとなるメロディーです。いい歌です。


さらに、最後のナンバーには彼らのデビューのきっかけとなったプレ・デビューシングル「最後の夜」も

初収録。初期からのファンには嬉しいんじゃないかな。そういえば彼らは「ASAYAN超男子。」オーディション出身だったんだね。いわゆる、企画モノ出身の彼らだけど、よい製作スタッフに支えられてきたんだなということがよくわかります。また、歌もすごく丁寧に歌ってるしね。


彼らはこの企画アルバムを持って、デビュー以来プロデュースを務めた松尾''KC''潔の手を

離れ、セルフプロデュース色を強めていきますが、最近はちょっと失速気味なのが残念ですね。

僕も3rdアルバム「One×One」まで買って離脱しました

ただ、実力はある人たちなのでまた、いろんな人とコラボして面白い作品を作って欲しいなと

思います。


余談ですが、このアルバムジャケットの爽やかなテイストも結構好きです。
CHEMISTRY, LISA
Between the Lines




今回は昨年リリースされたナターシャ・トーマスのデビューアルバムの紹介です。

彼女はデンマーク出身の19歳。ファッション・ブランド、ラコステのイメージ・アーティストに

選ばれ、CFに彼女と、彼女の曲が起用されて、一躍話題となった女の子です。

ジャケットを見ていただければわかりますが、整った顔立ち(ちょっときつめ?)で、

身長はなんと177cm。モデルさんみたいな体型だ。少し背を分けて欲しいです


彼女のデビューはエイス・オブ・ベイスを成功させたレコード会社の社長に

見出されたことによるそうで、なるほど曲の雰囲気とかもエイス・オブ・ベイスや

メイヤといったスウェディッシュポップのアーティストと共通する部分も多いです。

きらきらしたサウンドと、とことん素直でキャッチーなサウンドが魅力です。


ただ、そんななか「オッ?」って思ったのは曲調にレゲエテイストのものが意外に多いということ。

1曲目「INTRODUCING NATASHA/LOVING YOU IS NOT EASY(UH LA LA)」から

レゲエ。見た目の印象から正統派のポップスを歌いそうな気がするので、

まずこの先制パンチに驚かされます。


他にもレゲエをベースにしたダンスポップ「YOUNG AND CAREFREE」もあるし、デビュー曲

「WHY(DOES YOUR LOVE HURT SO MUCH)」や「YOUNG HEARTS」もレゲエ調。彼女によると

デビューしたのが夏だったので、なんとなくレゲエっぽい曲をたくさん選んだみたい。


彼女と同世代のアーティストって、R&Bに行くか、ロックに行くかの二極化が目立つけれども、

彼女は今のところ、どのどちらでもない普通のポップス路線。だから、ヘタすると凡庸なダンス

ポップアルバムになってしまう危険性もあるんだけど、この程よいレゲエフレーバーは

ちょっとした個性になっていると思う。


もちろんレゲエだけでなく、落ち着いたバラードあり、正統派ポップスありと、いろんな顔を

見せてくれてます。

歌もそこそこうまいですし、歌い方にクセもないので、聴きやすいんじゃないでしょうか?


オススメは「INTRODUCING NATASHA/LOVING YOU IS NOT EASY(UH LA LA)」、「SAVE

YOUR KISS」、スウィングのビートが心地いい「MORE AND MORE」、失恋した男性を慰める

詞と、力を抜いたボーカルが優しい、穏やかなナンバー「SUNSHINE AFTER RAIN」。


ちなみに、「SAVE YOUR KISSES FOR ME」と「LET ME SHOW YOU(THE WAY)」は

まったく同じメロディですが、歌詞を変えたものになっています。「SAVE~」が3rdシングル

なんですが、ラコステのタイアップがついてCM用に「LET ME SHOW YOU(THE WAY)」

として新たに作り直したようです。


今回のアルバムは特には詞・曲の制作には関わっていないようですが、次のアルバムでは

自分も関わりたい意欲はあるみたいで、このかかわり具合が、今後アーティスティック路線で行くのか

アイドル路線になるのかの分かれ道になりそう。

ナターシャ・トーマス
セイヴ・ユア・キッス





倉木麻衣の4年半前にリリースされた2ndアルバムの紹介です。

彼女は「宇多田のパクリ」と騒がれたデビュー以来、去年でたアルバム「FUSE OF LOVE」

までアルバムは買っているんですけど、最近はダメダメですね。

それに比べればこのアルバムはまだ輝きがあります。

倉木といえば1st「delicious way」がメガヒットしましたが、やっぱりあれは宇多田を多分に

意識してるところもあるので、どちらかといえば身の丈にあった感じの

このアルバムのほうが僕は好きです。


アルバムはスリリングでハードなイメージではじまる「PERFECT CRIME」で幕を開けます。

この時点で、R&Bのイメージが強かった、前作の雰囲気を払拭しようとしています。

他にもソフトロックの「Brand New  Day」、60年代風の「Stand Up」、ゴスペルっぽい

コーラスも取り入れた「always」など、新しい試みも随所に見られます。

ただ、2曲目の「Start in my life」、3曲目の「Reach for the sky」など前作でいうところの

「Stay by my side」風の、ふっつーーのポップスがあったり、他にも適度にR&Bや

HIPHOPを思わせるナンバーがあったりと、1stアルバムで食いついたお客さんも

満足させるつくりにはなってます。

このくらいのバランス感覚の方が良かったのに、最近の彼女はどーでもいいような

普通のポップスしか歌わなくなりました。それが残念です。


オススメのナンバーは力強い詞が印象的な「always」、ディスコサウンドとボーカルの

歌い回しがかわいい「Come on! Come on!」、途中のラップはかっこいいのにメロディーは

ものすごく歌謡曲な「What are you waiting for」、スクラッチの入った暗いイントロがかっこいい

「冷たい海」などなど。


それにしても、彼女、ほんとにこの頃の輝きを思い出して頑張って欲しいなぁ。

特に最近は詞がだめ。曲もそうだけど根本から変えないと今後も厳しいものがありそうです。

倉木麻衣, Mai Kuraki, Akihito Tokunaga, Cybersound, Michael Africk
Perfect Crime


4年前にリリースされたジェイド・アンダーソンの1stアルバムの紹介です。

彼女はイギリス出身の現在25歳。このアルバムは発売当初から、日本では

かなりプッシュされてました。哀愁漂う伸びやかなボーカルとメロディーをベースに、非常に

上質なPOPSを届けてくれたシンガーソングライターです。僕、このアーティストが

非常に大好きで、このアルバムに続く新譜を待ち続けているんですけどね…。

世界的なセールスはいまいちだったんでしょうか?日本ではオリコン30位台まではきていたはず

なんですけど。ちなみにプログレバンド、イエスのジョン・アンダーソンの娘さんということでも

話題になってました。けど、別に親の七光り的な感じではなく、才能溢れた人。そもそも僕も

イエスってバンドあんまり知りません。


アルバムは波の音から始まるインスト「intro」から静かに始まり、2曲目シティーポップよりの

R&B風ナンバー「Sugar High」へと流れます。

この曲のせつないオルゴールのイントロも非常に印象的です。詞の内容は不思議で神秘的な恋人の

魅力にはまり、一途に愛していく女性の姿を歌ったマイナーメロのナンバーです。

3曲目の「Constant Talking」はうってかわって、ゴスペルっぽいコーラスも入った

軽いソウル・ミュージックを思わせる曲調。アルバム全体を通してもAORを基盤に、

ポップス、R&Bの要素も含むサウンドが並んでます。


ただ、非常によくできたアルバムながら、強烈な押しにはかけるので、

もしかしたら世界的なブレイクには至らなかったのかなぁという気がします。

「え?こういうサウンドもやるんだ?」みたいな驚きは少ないですし…。

そういう意味では、アップテンポで、スパニッシュなサウンドになっている「Frobidden

Fruit」は結構異彩を放ってるので、こういう部分をうちだしてみるともっと面白い作品になったのかも。


詞も、当時21歳だったわりには、落ち着いている感じですね。神様とか、教訓とか言う言葉も

出てくるし。だから派手さはないんですけど、なーんか心安らぐ歌声ではあります。


オススメの曲は「Sugar High」、非常にキャッチーなメロディーで、短い青春時代の輝きを歌った

「SWEET MEMORIES」、せつないメロディーに乗せて歌っている詞の内容でしっとり聴いてると、

実は、落ちぶれていく恋人をみて、「あなたのようになりたくないわ、あなたから教訓を学んだ」ということを

歌っていて、結構びっくりする「For Your Lessons」、神への感謝を歌った静かで短いナンバー

「You Held Me」などなど。


あと、ジャケットもモノクロに金字のデザインがカッコイイし好きですね。聴いたことのない人も

ぜひ聴いてみて。ヘンな癖もないし、誰でも好きになれる音楽だと思います。

ジェイド・アンダーソン
ダイヴ・ディーパー