え?なんでチェッカーズなの??って思われた方もいるかもしれませんけど、

結構すきなんですよねぇ。これはおととしの春にリリースされた彼らの初の

オールシングルコレクション。2枚組全30曲入りです。これがリリースされた頃、どうしても

初期のシングルを集めたアルバムが聴きたくて、タイミングよくリリースされたのがこれ、だった

わけです。いずれの曲も非常にキャッチーなポップスです。ご存じない方もいるかも知れませんので

紹介しとくと彼らは83年~92年まで活動した7人組ポップバンド。初期は「涙のリクエスト」「星屑のステージ」など、アイドルよりの曲を中心に活動しましたが、後期は自作の曲メインに、アーティスティックな

作品を残しました。藤井フミヤのいたバンド、といったらわかりますよね?


DIsc1はデビュー曲「ギザギザハートの子守唄」から87年11月リリースの「Blue Rain」までを

収録。11曲目の「Song for U.S.A」までがすべて売野雅勇/芹澤廣明コンビの楽曲を

歌ういわゆるアイドル路線で、以降の曲は、完全に自作路線に移っていきます。初期のアイドル

路線はキラキラした青春POPSで、今聴くビミョーに気恥ずかしさもあるんですが、「青い時代」を

そのまま詞にしたような、青春の挫折とか、淡い恋の詞に懐かしさを感じます。この頃は

衣装もホントにチェックのおそろいの服着てましたよね。フミヤの髪型もかわいくて人気ありました。


初期の曲で好きなのはまず「ジュリアに傷心」。別れを決めた二人の心を歌った切ない

ディスコナンバーなんですが、フミヤのタイトルどおりの哀愁たっぷりのボーカルと

切羽詰ったようなメロディーが物語を演出してて、すごく好き。他には「俺たちのロカビリーナイト」も

好きかな。これは死んでしまった彼女を思い返して、青春時代の未練を歌ってるんだけど、

彼らの初期の歌って、意外と悲しいものが多いんですよ。「仲間がバイクで死んだのさ」(from

「ギザギザハートの子守唄」)とかね。それをポップスに乗せて歌ってるから、さらっと流せるけど

よく考えたらすごく怖い&ヘンな感じです。「俺たちの~」については文字通りロカビリーの

テンポ感が彼らの曲には新鮮。

他には「神様ヘルプ!」も好き。''気になる女の子が、他のやつとつきあっちゃうよー''っていう

焦りの歌。この歌はフミヤの「神様ヘルプ!ヘルプ!ヘルプ!ヘルプ!」の

情感がこもった歌い方がすき。

そしてアイドル路線最後の「Song for U.S.A」もいいね。大人の世界へ羽ばたいていく不安と

喜びを歌ったナンバーです。


Disc2では88年リリースの「ONE NIGHT GIGOLO」からラストシングル「Present for you」までを

収録。1曲目の「ONE NIGHT GIGOLO」はもちろん自作で、初期のアイドル風な感じはほぼ払拭しつつも、

非常にダンサブルで、情熱的な仕上がりになってて、新旧どちらのファンにも楽しめる作品。

好きな作品はまず「素直にI'm Sorry」。タイトルどおり「ごめんね」ソングで、すごく

微笑ましい詞になってます。

他には「Friends and Dream」もいいですねー。同じ夢に向かう友達と前に向かって進む

ナンバーで、台詞なんかも入っててやや、クサいんですけど、「チェッカーズ」という夢

に向かってともに頑張るバンド仲間に対してのメッセージソングにも取れる内容。この頃は

バンド仲良かったのかな?それを考えると近年勃発した「不仲騒動」は寂しいねぇ。

他には「運命-SADAME-」も好き。当時、KENWOODのCMにも使われたこと覚えてます。

大人っぽいスリリングな曲調が印象的。そして、「夜明けのブレス」。これは今も歌う人いるんじゃ

ないかな。名バラードです。この路線の延長線上にあるのがフミヤのソロデビュー曲

「TRUE LOVE」だと思います。

そして「ミセスマーメイド」はアーバンソウルっていうのかな。ちょっとR&Bの

雰囲気も漂わせてます。いま聴いても全然古くないのがいいですね。同じくソウル風の

「Blue Moon Stone」も落ち着いた感じが好き。後期はAOR~R&Bの曲調が多いですね。

じっくり聴ける大人のポップスというか。Disc-1のはじめのほうの曲と比べると、その違いにびっくり

します。それだけ成長したってことなんでしょうけどね。でも初期・後期いずれの作品も

味があって好きです。

 

シングルを完全網羅できるアルバムはこれだけのようなので、興味ある人は聴いてみて。

クオリティは保障付です!

チェッカーズ, 康珍化, 芹澤廣明, 売野雅勇
COMPLETE THE CHECKERS ~ALL SINGLES COLLECTION