おはようございます
昨日は旧暦の10月(神無月)1日、衣替えの日でした。新暦の10月1日だと、冬服にはまだまだ早い感じがしますけど、旧暦で判断すると、ちょうどいい感じです。でも、北海道なら新暦でちょうどいいでしょうし、沖縄なら衣替え自体がピンと来ないかも。日本って南北に長いんだなぁ~と改めて思います。
さて、今日ご紹介するのは、生命力の根源を成す精を蔵する腎を補うツボ、太渓(たいけい)です。腎は、成長・生殖に関わる臓であり、腎精(腎に貯蔵される精)の不足は発育を遅らせ、加齢による腎精の減少はさまざまな老化現象を起こす。ということは、補腎に効く太渓は、アンチエイジングのツボってことよ~。
☆ ツボの位置
内くるぶしとアキレス腱との中間、指先で押さえるとくぼみのあるところ(上図の青●)で、後脛骨動脈が脈を打っている場所が太渓(たいけい)です。
☆ 効用
足少陰腎経の原穴であり、兪穴でもあるため、原気(元気)の状態をととのえたり、不足を補ったりして、体調をととのえるのによく使われるツボです。関元、気海、命門などと組み合わせると、疲労回復や精力増強になります。
腎経のツボですから、排尿障害や腎炎・膀胱炎などの泌尿器系疾患、生理不順や勃起不全などの生殖器系の不調に効用があります。水分代謝をよくして、むくみや喘息の改善にも。腎経の走行から、耳鳴り、難聴、耳炎、のどの痛みや炎症、嚥下困難などにも使います。
足首にあって、しかも動脈拍動部ですから、足の冷えや痛みの改善にもなります。アキレス腱をはさんで反対側(外くるぶし側)にある崑崙(こんろん)と組み合わせて、腰痛緩和にも。
☆ 手当てのしかた
アキレス腱に手のひらを当て、親指で崑崙を、人差し指で太渓を、同時に20~30回ほどもみほぐすように刺激します。妊婦さんには刺激が強すぎるので、これはやらないでくださいね。
せんね〇灸タイプの家庭灸も有効です。その場合は、
①台座の裏のシールをはがし、もぐさの部分に火をつけます。
②目的の場所へふわっと乗せます。絶対にべったり貼りつけないこと。
③熱さを感じてきたらはずし、感じなければ燃え尽きるまでおきます。
一天一笑、今日も笑顔でいい一日にしましょう。
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