いまは~もうあき~♪ | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


夏真っ盛りの蒸し暑さですが、暦の上では立秋。今日(文月九日)から秋です。愛用の和の手帳 、『旧暦日々是好日』には、「暑い日が続くが、朝夕、かすかに涼風が立ち始める。夏を惜しむかのように鳴き続ける蝉の声と、夕方から鳴き始める虫の音が、次第に高まっていく文月。」とあります。


夏の高校野球、甲子園大会の熱戦が始まって、夏本番という風情だし、昨夜も熱帯夜で、涼風は感じられませんでしたが、虫の音は聴こえ始めていました。すこ~しずつ、秋になっていくんですねぇ~。


文月は、書物を夜風に晒して、文芸や裁縫の上達を願う行事にちなんで、「文披月(ふみひろげづき)」。また、稲穂が実る「穂含み月」とする説もあるとのこと。


さて、立秋ですので、「もうすぐは~るですねぇ~♪」「なつがく~ればおもいだすぅ~♪」 に続いて、『黄帝内経・素問』 の「四気調神大論篇」から、秋の候を見ることにいたしましょう。


「秋の3ヶ月は、万物が成熟して、収穫される季節である。天の気は涼しく、風が強く急になり、地の気は清く、万物は色を変える。人は早寝早起きをして、鶏とともに活動すべきである。

 秋の粛殺の気は草木を枯れさせ陽気を収斂させるが、そのからだへの影響を、心を安らかにすることで、緩和させることだ。神気を収斂して、秋の粛殺の気を平らかにし、志を外に向けず、肺気を清浄に保たなければならない。

 これが、秋気に適応して、収気を保養する道である。これに逆らえば、肺を傷つけ、冬になって下痢を病み、冬の閉蔵する気に適応できなくなってしまう。」


「収気」というのは、春の「生気」、夏の「長気」、そして冬の「蔵気」に対応するもので、収穫の「収」です。春に芽吹き、夏に成長をとげたものが、いよいよ収穫に至る、採り入れの時季。秋の養生のキーワードは、落ち着いてゲット!です。


やがて来る厳しい冬に備えて、しっかり身につける。身につけるものは、栄養だったり、体力だったり、学識だったり。だからこそ、食欲の秋とか、スポーツの秋とか、読書の秋とかに結びつくのかもしれません。自然の一部である人間が、自然と収気に合わせるとそうなる、みたいな。


神気(しんき)とは、東洋医学講座のNo.24 に解説があります。いわば「こころ」、精神的な部分を統合するもの。志(し)は、おそらく五志 を指していて、激しい感情の動きを抑えること、すなわち心を安らかにする必要があると、そう言ってるんじゃないかと思います。


春のイキイキ・伸び伸び、東日本大震災の影響で、今年は不足気味でした。でも、なでしこジャパンのおかげで、夏の明るくGOGO!は、何とか間に合ったような気がします。実際の天候としては、まだまだ夏。また活発に動けてない人は、これからでも遅くありません。明るくGOGO!です。


もう少しして、夜風が涼しくなってきたら、気分を落ち着けて、しっとり行きましょう。自分の身になること、しっかりゲットして、冬に備えましょうね。秋の養生法あれこれは、ブログテーマの東洋医学:秋の養生法からどうぞ。


一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。


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