おはようございます
どうやら原発事故がらみで、「怒り」を感じてる方、多くいらっしゃるようですね。かくいう私もそのひとりではありますけど、私の場合は熱じゃなくて、胃にきました。
昨日の「イキイキ・伸び伸びが足りな~い」 で説明したように、激しい怒りを感じたり、ストレス過多の状態が長く続くと、肝火上炎 となって発熱してしまうことがあります。そのあたり、「突然の原因不明の発熱、それって知恵熱?」 も同じプロセス。
そんなときに重宝するツボが、行間(こうかん)です。これまで、「月経不順を東洋医学でみると その1」 の肝鬱化熱による経早とか、「東洋医学講座 No.64 問診 睡眠」 の肝火上炎による不眠のツボとして登場しております。
実は、手当てに使うツボとしてリストに入れてませんけど、「しゃっくりを東洋医学でみると」 や、「耳閉塞感・耳鳴り・難聴を東洋医学でみると」 、「妊娠悪阻(つわり)を東洋医学でみると」 にも登場している肝火上炎に対しても、もちろん使えるツボです。
肝火上炎あるいは肝鬱化熱に対して、どれかツボひとつというときは、行間がベストチョイス。もっと早くご紹介しておくべきでしたね。すみません。
なぜそうなるか?というと、行間は、肝経の滎穴(えいけつ)だから。「東洋医学講座 No.75 治療によく使われる要穴」 にあるように、滎穴は臓腑の熱を冷ますツボなんです。
☆ ツボの位置
足の甲側、母指と第2指の間で、水かき部分の母指寄りにあります。
☆ 効用
肝の病 に対して、熱症状がない場合は太衝 (第1・第2中足骨の股の陥凹部)ですが、熱症状があるときは行間をよく使います。その理由は、先に述べたとおりで、経絡 としては足厥陰肝経に属し、肝経の火穴である滎穴だから。
肝鬱化熱・肝火上炎による症状(頭痛、めまい、目の充血、耳鳴り、のどの乾いた痛み、歯痛、乾いた咳、胃の痛み、しゃっくり、吐血、おなかの脹痛、下痢、黄疸、月経痛、月経過多、遺尿、高血圧、不眠など)に効用があります。
☆ ツボの手当て
親指の腹を使って、気持ちいいと感じる強さで押しましょう。息を吐きながら2~3秒押して、息を吸いながら親指を離します。これを10~15回くらい繰り返します。あるいは、水かき部分を手の親指と人差し指でつまむようにして、もみほぐしましょう。
ピッ○エレキバンのようなツボシールや、小さいビーズを絆創膏で貼っておくのもいいでしょう。東洋医学講座のNo.80 でご紹介したパイオネックスなら、0.3mm(オレンジ)や0.6mm(黄色)の短いのがおススメです。
せんね〇灸タイプの家庭灸も有効です。その場合は、
①台座の裏のシールをはがし、もぐさの部分に火をつけます。
②目的の場所へふわっと乗せます。絶対にべったり貼りつけないこと。
③熱さを感じてきたらはずし、感じなければ燃え尽きるまでおきます。
一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。
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