なつがく~ればおもいだすぅ~♪ | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


5月2日の今日、旧暦では弥生の30日、立春から数えて88日、タネまきや茶摘みに良い日と言われる八十八夜です。小学生低学年のころに住んでいた地域では、GWをはさむ1週間、茶摘み休みがありました。当時は狭山茶の産地だったので…。


明日5月3日は、旧暦の卯月(うづき)朔日(ついたち)で更衣の節。そういえば、「四月一日」または「四月朔日」と書いてワタヌキと読む名字の方、いらっしゃいますね。この時季の更衣(衣替え)は、それまで着ていた綿入れを脱ぐことだから、綿ぬき。


愛用の和の手帳 、『旧暦日々是好日』によると、卯月は、「卯の花」が咲く月であり、イネのタネをまく「植え月」でもあるとのこと。季節感は、旧暦で見るほうがしっくりきますね。


立夏は5月6日(旧暦4月4日)です。この日から立秋の前日までの3ヶ月が夏。今年は、染井吉野の開花が遅かったせいで、ようやく春を満喫したなぁ~と思う間もなく、気づけばすでに初夏の様相。


そこで、「もうすぐは~るですねぇ~♪」 で引用した『黄帝内経・素問』 の「四気調神大論篇」、夏の候はどんなふうに書かれているか、みてみることにいたしましょう。


「夏の3ヶ月は、万物が繁栄して、秀麗になる季節である。天の気と地の気が上下交わり合い、万物は花咲き実を結ぶ。人は少し遅く寝て少し早く起き、日の長さや暑さをいやがってはいけない。

 気持ちを明るくして怒らず、満開の花々のように、体内の陽気が外へ向かって通じるように、心身ともに開いて、発散できるようにすることだ。これが夏に応じた長気を保養する道である。

 もし、この道理に反すれば、心を傷つけ、秋になって瘧疾(ぎゃくしつ)となり、秋の収気に適応する力を弱め、冬に再び病になるおそれがある。」 


「長気」というのは、春の「生気」に対応するもので、成長の「長」です。春に芽吹いた植物が茂って花を咲かせるように、すべてが繁栄する、盛んになるという具合。つまり、行け行けゴーゴーな状態。ってことで、夏の養生、キーワードは、明るくGOGO!です。


夏の養生は、夏を元気に乗り切るだけのものじゃなく、秋も、さらには冬にまで影響します。瘧疾というのは、いわゆる「おこり」のことで、高熱が出て、悪寒戦慄がひどく、発汗し、定期的に発作を起こす病。夏に汗をかかずにいると、秋口にかかると言われています。そして、それが冬の病の誘因になるということ。


「脾を養って梅雨~夏を乗り切ろう」「心を助けて猛暑日のからだを守ろう」 にもあるように、夏の間は、冷房の中ばかりにいないで、適度にからだを動かして、汗かくことも必要です。運動するなら、朝の涼しいうちがベスト。陽気を発散しやすくなるだけでなく、熱中症予防にもなりますからね。


この春、震災の影響で、春のイキイキ・伸び伸びが不足しています。ということは、「もうすぐは~るですねぇ~♪」 でご紹介したように、夏を乗り切る元気が不足してるかも?だからこそ、GW中の今、夏本番になる前に、イキイキ・伸び伸びしておきましょう。まだ間に合います。


春の養生法はこちら→ブーケ2

梅雨~夏の養生法はこちら→ヒマワリ


一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。


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