災害時の養生法 その8 子どものケア | 春月の『ちょこっと健康術』

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おはようございます ニコニコ


先日、千葉で、福島から避難してきた子どもたちが、地元の子どもたちに「放射能が移ると言われた」とのニュースが流れました。「それは、福島の子どもたちに対するイジメだ、けしからん」とコメントしてるおとながいましたが、そういう問題でしょうか?


千葉の子どもたちは、放射能がどういうものか知らなくて、ただ「怖いもの」と認識していたから、子どもらしい反応として、「怖いもの」を避ける方向に動いたにすぎないんじゃなくて?その昔、おとなだって、エイズ・キャリアの方を避けたりしてたじゃない?それとどこが違うの?


放射能がどういうものか知らない。何だか知らないけど、おとなが「怖い」って言ってるんだから、「怖いもの」なんだろう。「怖いもの」がたくさんある場所から来たヤツは、「怖いもの」を運んできたかもしれない。だから逃げなくちゃ。


そんな図式じゃないでしょうか。子どもらしい無邪気さです。もしかすると、単に「よそから来たヤツ」に対して、興味あるのに、ついイジメみたいな行動に出てしまう、そんな子どもらしさだったかもしれませんけど。


子どもだって、放射能(放射性物質)がどういうものか、なぜ福島の子どもたちが避難してこなくちゃならなかったのか、ちゃんと知っていれば、ちゃんと心遣いができます。


子どもは、おとなが思う以上に理解力がありますからね。頭がやわらかい分、おとなより理解力が高いくらいです。周囲のおとなが、まず放射能(放射性物質)の影響について正しく理解して、子どもに説明できるようにならないとね。


子どもに正しい知識を与える。子どもの健康を守るためにも大切なことですね。どんなことでもそうですが、「○○してほしい」と思うなら、なぜその○○が必要か、わかるように説明すれば、きっと納得してくれるはず。そこんところは、おとなも子どもも変わらないかと思います。


「子どものからだを東洋医学的にみると」 で解説していますが、子どものからだは成長途中ですから、五臓・陰陽の状態は不安定です。災害時には、おとな以上に不安定になってしまうことは、容易に想像できますね?


子どもによっては、止まってたおねしょが復活してたり、夜泣きがひどくなってたり、妙にテンションが高くなってたり、変に沈み込んでいたり…。精神的にも未熟ですから、おとなより不安を感じやすいですからね。


復興への道のりは長丁場。顔をあげて、腹をくくって、あせらず、あわてず、あきらめず、やって行かなくちゃなりません。子どもたちの不安も、ど~んと受け止めましょう。子どものサインを見逃さないで、ギュッと抱きしめて、背中をさすってあげましょう。


自分が不安なときは、子どもをギュッと抱きしめてから、「背中をさすってくれる?」ってお願いしてみましょう。子どもの手は温かなエネルギーに満ちて、どんな治療家の手よりも優しい癒しをくれるはずです。


子どもの健康を守るには、東洋医学的な視点から言えば、五臓・陰陽の変化の振り幅が、おとなより大きいことを念頭においておきましょう。ふだんでもそうなんですから、災害時はなおさらです。「子どものための東洋医学的ケア」 を参考にして、対処してくださいね。


地域によっては、子どもたちが外で遊べない状況もあるでしょう。そんな子どもたちのために、避難所の一角でも、遊びまわれる場所と時間帯をつくってあげて欲しいと思います。昼間たくさん遊んで、たくさんからだを動かせば、夜はぐっすり眠って休息できます。子どもの健康的な成長に、そうすることが必要なんですから。


一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-水仙
水仙

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