おはようございます
アロマセラピーの精油辞典、「シワを予防して美肌をつくるフランキンセンス」 、「心身の傷みを癒すラベンダー」 に続く第3弾には、グレープフルーツをお届けしましょう。
柑橘系の香りは、総じて元気をくれる香りですが、気持ちを落ち着かせる香りでもあって、自律神経や免疫の働きをととのえる作用を持っています。
中でも、グレープフルーツとユズは、アロマセラピーを取り入れている病院でも、芳香浴によく使われている精油です。このところ寒さも増して、カゼやインフルエンザも流行り始めたようなので、うちでもグレープフルーツを香らせています。
グレープフルーツの芳香浴には、脂肪燃焼を促す作用が確かめられているので、ダイエットが必要な人には強い味方でもあるんです。また、食欲を抑える作用もあるので、間食したい気持ちも抑えてくれます。はい、すみません、お客様のためというふりをしながら、半分は自分のためです(笑)。
精油名: グレープフルーツ
学名: Citrus paradisi
科名: ミカン科
おもな産地: アメリカ、イスラエル、アルゼンチン、ブラジルなど
抽出部位: 果皮
抽出方法: 圧搾法
ノート : トップ
ブレンドファクター : 4
香りの系統 : シトラス系
おもな使用法: アロマバス、オイルトリートメント、スキンケア、ヘアケア、芳香浴、ハウスキーピング
注意事項: 高濃度での使用を避ける。光毒性(光感作)があるため、肌へつけた後は日光や紫外線に当たらないこと。向精神薬・鎮静剤・睡眠剤・抗てんかん薬・血圧降下剤などを摂取している場合は、薬の副作用を増大させる、あるいは作用を阻害する可能性がある。
相性のよい精油: イランイラン、オレンジ、サイプレス、シダーウッド、ジャスミン、ジュニパー、ゼラニウム、ニアウリ、ペパーミント、ラベンダー、レモン、ローズ、ローズマリーなど
おもな作用: うっ滞除去、加温、肝臓強壮、血圧降下、健胃、抗菌、抗ウイルス、抗うつ、食欲調整、脂肪溶解、神経強壮、精神高揚、利尿
こころに対する働き
不安や緊張をほぐす、落ち込んだ気分を元気にする、イライラや動揺を抑えてこころのバランスをととのえる、緊張しすぎた交感神経をゆるめるなどの働きがあります。
がんばり過ぎて疲れたときや、自分のがんばりが報われずにいら立つとき、ストレスでついアルコールや甘いものに走ってしまうときなど、落ち着きを取り戻すのに役立ちます。
からだに対する働き
血液やリンパの流れを促して、余分な水分や老廃物を排出し、脂肪を溶かしてくれるので、むくみやセルライトの解消に効用があります。また、過度の食欲を抑える作用もあって、ダイエットサポートに最適です。
肝臓を強化したり、消化管の動きを活発にする働きもあり、二日酔いの解消や消化不良にもよく、妊娠中のマイナートラブルにも役立ちます。
肌に対する働き
皮脂の分泌を抑えるので、オイリー肌のケアやにきび・吹き出物予防に適しています。また、消臭・抗菌作用があり、デオドラントにも。
ただし、注意事項にも書きましたが、光毒性があるので、日中のおでかけ前は、日の光が当たる部位にはつけないようにしてくださいね。
漢方で考えてみる
血液・リンパの流れを促す、脂肪を溶かすなどの作用があり、これは気・血・水(津液) の流れをととのえると考えることができます。そのおおもとは肝の疏泄 ですから、こころに対する作用からみても、肝に帰経 があるのは確かでしょう。消化器の働きを助けることから脾 に、また、免疫系への作用から肺 にも帰経がありそうです。
食品としてのグレープフルーツを、「野菜・果物の性味と帰経(携帯用)」 でみてみると、 甘酸味で寒性、潤降作用を持ち、気をめぐらせ胃機能を回復し、酒毒を分解するとあり、帰経は肺肝脾となっているので、↑の判断で間違いなさそうですね。
グレープフルーツは、果皮から抽出する精油には、からだを温める作用がありますが、果実のほうは反対に冷やしますので、食べ過ぎには気をつけてくださいね。
一天一笑、今日もいい1日にしましょう。
グレープフルーツみたいな色ですが、↑これはミカンです。
「み~かんの は~なが~♪」 でご紹介した花が、↑これになりました。
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