『風の谷のナウシカ』 絶対に映画館で見るべき映画。
このことをビリビリと感じながら鑑賞し、その素晴らしさを語りたくて語りたくてたまらないので、ここに書く。
残念ながら語りポイントがマニアック過ぎて聞いてくれる人が周りにいないのだ……。
以下、一般向きの感想ではないことをお断りしておく。
初公開のとき感じたことはすっかり忘れていて、驚くくらいの感動だった。
DVDも持っているのだが、見心地は全然違う。映画館ではあらゆるシーンに圧倒される。
まず、冒頭部分。空から見下ろし、雲の切れ目からのぞく緑の下界の透明感。
そこを飛ぶナウシカのメーヴェがかすかに見えて、始まりのワクワク感を誘ってくれる。
砂漠へ降り立つメーヴェ。降下、旋回、着地のフワリ感、風の圧や流れが感触としてわかる。
サクッとした砂に降りたメーヴェの頭が接地の加減でちょっと持ち上がるところとか、
メーヴェの軽さがリアルに表現されています。
風に乗るタイプの飛行は宮崎さんの得意中の得意なんだけど、
こんなふうに緩急つけてのびやかさまで描ける人たちが今、どのくらいいるだろう?
断崖絶壁から飛び出して行くメーヴェの飛行シーン、クラっと来ましたねー。
あっ 崖から落ちる!というヒヤッと感、すぐに谷の風に乗り、運ばれていく爽快感は映画館ならでは。
この映画、とにかく芸の細かいところが満載です。
飛行シーンについてさらに書くと、
図体の大きなコルベットでさえ、退屈なシーンがない。
(コルベットは機体自体もセルでなく紙に水彩で質感を出す凝りよう。)
「ただ飛んでいるだけ」の静止画を多用する手抜きというか芸のないアニメも多いけど、
この映画の飛行機は飛びながらわずかに横滑りしたり、何からしら必然性のある動きをしているのです。
いや実際は必要なくても、魅力的な見せ方として必要。
例えば
ナウシカが後ろから銃撃されたときの小刻みな回避運動、これはゼロ戦とかがやる動きですねー。
メーヴェの着陸のときも、スケボーを止めるときのように進行方向からくるりと横向きになって、空気を押して着地する。
ガンシップとバージが湖に降りるとき、先に着水したガンシップが大きく弧を描き、
静かに湖上を旋回してスーッとバージに出会うところで推進力を丁度消化する。お見事です。
こういう部分の面白さ、分かる人はニヤニヤしちゃいますよね!!!
宮崎作品は、いずれも元祖ミリオタたるテイストが何かしら盛られていますが、ナウシカは最もその要素が濃いです。
「発射用意。・・・・テーッ!」
なんてセリフで胸を熱くなる。「発射用意」と「撃て」の間がほんと絶妙で……。
この調子ではまとまらないので
感想を終わります