函館観光最初の訪問地は、戊辰戦争最後の激戦地となった「五稜郭」です。

幕末に徳川幕府によって建造されたこの稜堡式城郭を見下ろす「五稜郭タワー」(函館市五稜郭町43-9)に到着したのが、丁度14:30頃の事。

 

 

旧来のタワー(避雷針高60m、展望室45m)に代わって、現在の五稜郭タワー(避雷針髙107m、2F展望室90m)が開業したのは2006年。

という事は、40年前(!)に梅之助が中学校で上ったタワーは旧タワーだったのですね。

因みに函館空港が近くにある為、航空法により付近は108mまでの高さ制限があります。

 

 

 

近くの有料駐車場に車を停めて、早速タワー内に入ってみます。

展望料金は大人900円。

 

 

 

(左)タワー内にはアトリウムも併設されていました。

現タワーの完成に伴って解体された旧タワーの跡地なのだそうです。

では展望台へ行く前に、先にアトリウムを見て回りましょう。

(右)「30ポンド短カノン砲」の実物大模型。

徳川幕府がオランダに発注した軍艦「開陽」に搭載されていたものを参考に製作されました。毎年5月の「箱館五稜郭祭」や、夏の「市民創作函館野外劇」などのイベントで使われているそうです。

 

 

前の2つは「仏式四斤山砲」の実物大模型。

幕末にフランスから幕府陸軍指導の為に寄贈され、その後多くのコピーが作られました。「第二次長州征伐」「戊辰戦争」「西南戦争」といった、幕末から明治初頭にかけての野戦砲として多く使われています。この模型も函館の歴史イベントでよく使用されているそうです。

 

 

そしてご存知、鬼の新選組副長・土方歳三の像。説明は不要ですね。

土方は箱館戦争で最期を迎えます。

梅之助は明治維新の歴史的意義は認めるものの、一つの物語としては心情的に佐幕派であります。

 

 

 

ここには土方の他に、銅像がもう2つ。

(左)幕府の洋式軍学者・武田斐三郎。五稜郭の設計者です。

(右)箱館戦争の主役である、幕府海軍副総裁・榎本武揚。

そういえば、里見浩太朗さんが主演した1988年日テレ幕末年末時代劇「五稜郭」、よく見たっけな。

 

さあ、展望台へ上りましょう。

 

 

星形城郭が見事に綺麗に見えますね。中央に見えるのが、箱館奉行所庁舎です。

五稜郭は1857年から築造を開始し、箱館奉行所庁舎の建築や掘割、土塁工事、石垣工事など主要なものが完了したのが1864年。その他、アカマツの植樹や付帯施設の工事がすべて終了したのが1866年との事。

 

その他の函館市街地方向も、ぐるりと。

 

 

 

向こうに見える山は函館山です。

 

 

う~む、天候が良くない・・・この後が心配です。予報は雨。覚悟はしていますけれど。

 

 

当時の1/250の五稜郭復元模型。

文献資料や発掘調査などから、五稜郭内には奉行所庁舎を中心に20数棟の付属建物があった事が分かっています。

 

 

ここにも土方歳三の像が。

 

 

 

2F展望室の様子。五稜郭の歴史が分かる展示コーナーにもなっています。

 

では下に降りて、城郭内を散策してみましょうか。

 

 

五稜郭正面入口。見えている橋は「一の橋」です。

 

 

 

(左)「一の橋」から左側のお堀。(右)「二の橋」から右側のお堀。いずれも進行方向は「城郭内に向かって」です。

「二の橋」を渡ると、すぐに「箱館奉行所」の門が見えてきました。

箱館奉行所に関しては、次回の記事に書く予定です。

 

函館市HP より

 

箱館奉行所の見学を終えると、来た道は戻らずに、そのまま五稜郭内を突っ切る方向に足を向けます。   

 

 

階段付きの登っても問題なさそうな土塁があったので、ちょっと上へ。

 

 

「裏門橋」に出てきました。渡ったところを振り返って撮影。

 

 

堀に沿った散策路を、五稜郭に対して反時計回りで戻ります。

 

 

 

 

五稜郭は桜の名所。

北海道では気候の関係でソメイヨシノは少数派ですが、ここでは大正時代から約1600本が植えられているそうです。

 

 

この後、何とか雨に当たらずに五稜郭正面入口付近まで、戻って来る事が出来ました。

 

 

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