「脳と方言と病」 | 福盛貴弘の脳炎日記

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日常生活で起きたことを素朴に書き記しています。
まずは、予告編2編をご覧ください。

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東京。とうきょう
できれば、23区内。

今もそうなんだが、このまま東京で暮らすつもり。
大阪はたまに行くぐらいがちょうどいい。

生活は都内でいいのだが、ことばは大阪弁のまま。
共通語を使いこなそうと思わないので。

大阪弁とよそいきの大阪弁ぐらいのスイッチはする。
ただ、都内にいて大阪弁を使わないと内省に不安が出そうなので。




2012年4月下旬に母親は大阪に戻っていった。
その結果、病棟内で大阪弁を話すのは私だけになってしまった。

退院後、一時的に大阪方言の語形が口から出なくなったことがあった。
いわゆる第一言語(母語)喪失に近い状態である。

アクセントやイントネーションは大阪方言のまま。
でも、文末は「だ・である」が主となり、「~へん」「ちゃう」などが出なくなった。

これはまずい。日常生活でも職業上でも。
自身でことばをコントロールできなくなっている。

ということで、自身でリハビリを始めた。
かつて研究で使った資料を大阪方言に翻訳するというリハビリを行なった。

文を考えながら、文字を入力する。
そして、声に出して自然度を確認する。

そうやって、大阪弁を1か月ほどかけてとり戻していった。
他人のことばより自身のことばを学び直すというリハビリであった。




その記録を「大阪方言2000文」という学術資料として、公開した。
興味がある人のために、リンク先を示しておく。

→ 筑波大学一般言語学研究室
  『一般言語学論叢』第17号のページにとんでください。















【追記:大阪方言関連】

→ 「脳とアクセンとスイカ」 スイカ_01

→ 「そばとツユ・ダシとうどん」 うどん

→ 「蚊にと刺されたと私」 蚊

→ 「投げと始めるとかかる」 投げる