ケガをした人のリハビリと、病気でその機能が失われた方のリハビリとは、リハビリの仕方が根本から違うんだよね。
っていうのは、私自身がケガした経験からあらためて理解した事でございます
ケガをして一時的に機能が失われた場合、体の部位を動かす神経は残っているんですよね。
弱くなっているのは、それを動かす筋力なのです。
体のある部位が動かなくなったとしても、それは長期間動かさなかったから「その部位を動かす方法を一時的に忘れただけ」なのでございます。
だから、少しリハビリをすれば動かし方は思い出す事ができるし、筋力が戻れば少しずつ元の生活に戻れるのです。
ただし、ケガといっても、体の機能を失うほどの大怪我だったり、ケガが治らずそのまま症状固定となった場合は、話は別ですよ…
でも、病気でその機能が失われた時はどうでしょう?
そもそも機能が失われたということは、動かし方がわからなくなっている状態です。
「どうやってこの腕動かしたらいいの?」
っていう状態になった方に、動かし方を分かっている前提のリハビリをしてもダメなわけで…
例えば、脳卒中で片麻痺になった当事者さんのリハビリが難しいのは、当事者さんご自身が麻痺した方の手足を動かす方法が分からなくなってるからですね。
「無駄な力をいれずに、必要な部位だけに力を入れて動かす」というのが、自然な動きなわけですが、こんな当たり前と思われる動作が難しいのです。
じゃあ、どうしたら自然な動きが学べるの?
と、言うことが解説されている動画があります↓
失われた機能を再度獲得するには、一人だけでは難しい。
少しでもきっかけを獲得するまでは、動かし方を教えてくれる人の存在は必要なわけですね。
それが、リハビリというものなんかなぁと思います。
普段何気なく受けているリハビリでも、そのリハビリが何のために行われているのか、リハビリの必要性とは何?…という基本に立ち返らせて頂きました。