アニメ夏目友人帳の放送が始まったのは2008年。2024年の7期開始時点で、放送された話数は80話を超えます。
見てみたいけれど、あらすじを把握するために過去話を全部おさらいするのは大変……。
この記事ではそんな方向けに、一ファンの独断と偏見でおすすめエピソードをピックアップします。
勿論、そんなものは無視して気になるところから見ていただいても大丈夫ですよ。基本は一話完結なので、どこから見ても楽しめると思います。
そしてまんまとはまったら……全部見ましょう!
★印:主要キャラの初登場回や人間関係のターニングポイントになるお話など、ストーリーやキャラクターを把握するうえで押さえておきたいエピソード
☆印:単発の、これぞ夏目!なおすすめエピソード
※リンク先はネタバレ感想ですので自己責任で飛んでください。
夏目友人帳(第1期) 2008年放送
話数/サブタイトル | ひとこと感想 |
第一話「猫と友人帳」★ | 夏目くんと先生との出会い、友人帳の登場、初めての名前の返還、夏目の過去やレイコさんのことなどが網羅されているので、これを見ればひとまず大枠は理解できるはず。 |
第二話「露神の祠」☆ | 祠を訪ねてくる女性への、妖の情を描いた一編。制作陣から「最も印象的なエピソード」として挙げられることも多い。 |
第三話「八ツ原の怪人」★ | 中級・三篠・田沼くんの初登場回。コミカルな展開ながら、妖や人とつながることに前向きになっていく夏目くんの変化が嬉しい。 |
第四話「時雨と少女」 | 肝試しに入った旧校舎での事件。こじれてしまった妖怪の心と真正面から向き合う夏目くんと笹田さんが素敵。 |
第五話「心色の切符」 | アメザリさんをゲスト声優に迎えてのアニメオリジナルエピソード。さんと・みくりの凸凹コンビが可愛い。 |
第六話「水底の燕」☆ | アニメ化に先立ってドラマCD化もされている。燕のために全力を尽くす夏目と、それを助けるニャンコ先生の「情」が眩しいお話。 |
第七話「子狐のぼうし」☆ | 人気キャラ子狐の初登場回。自身の寂しさと向き合う子狐とそれを見ている夏目くん、それぞれのモノローグが印象的。 |
第八話「儚い光」☆ | 妖と人の悲恋。妖怪が見えなければいいのにと願ってきた夏目くんにとって、見えなくなった人の悲しみはどう見えたのか。 |
第九話「あやかし祓い」★ | 名取さんと柊の初登場回。「見える者」同士の価値観の違い、そしてそれを知った上でお互いを認め合う夏目くんと名取さんの距離感が興味深い。 |
第十話「アサギの琴」 | 妖怪の頼み事に振り回される夏目くんが相変わらずお人好し。アサギに憑依されて楽を奏でるシーンの美しさは必見。 |
第十一話「ニャンコ徒然帳」 | 夏目くんに叱られて藤原家を飛び出し、あちこちで騒ぎを起こすニャンコ先生。ツンデレな先生がこれでもかと楽しめる。 |
第十二話「五日印」★ | ヒノエの初登場あり、三篠の底知れなさありで、犬の会が気になるなら見てほしい一編。術を使う夏目くんが格好いい。 |
第十三話「秋の夜宴」 | 様々なキャラクターが一堂に会するお祭りエピソード。少しずつ分かり合おうとする夏目くんと田沼くんの関係が温かい。 |
<第1期感想まとめ>
1期の夏目くんは、妖怪は嫌いで人も好きではない、ちょっと苦しそうで儚げな少年です。3期以降を知った上で見ると吃驚するくらい。
でもそこで「どうせあいつらなんて」「どうせ俺なんて」と拗ねずに自分のできることをした結果、妖怪との縁も悪くないのかもしれない、自分にも人と縁を結べるのかもしれない、と気づいていきます。
今も色あせない名作エピソードが揃っているのも1期の魅力。「露神の祠」「水底の燕」「儚い光」は必見です!
続夏目友人帳(第2期) 2009年放送
話数/サブタイトル | ひとこと感想 |
第一話「奪われた友人帳」☆ | グッズ等でお馴染みの黒ニャンコ登場回。紅峰も初登場。人間を想う妖怪の情が、優しくも哀しい。 |
第二話「春に溶ける」 | うさ耳妖怪の可愛らしさと、人を恨む妖怪の悲しさに翻弄されつつ、優しい気持ちを持ち続ける夏目くんに救われる。 |
第三話「妖退治 湯けむり行」★ | 悪ノリなタイトルだが、名取さんと夏目くんがお互いの関係づくりに悩む、けっこう真面目なエピソード。 |
第四話「雛、孵る」 | 妖怪の雛を育てる夏目くんと先生。タマ可愛い。仮の親に愛されたいと願うタマに、夏目くんは自分を重ねている。 |
第五話「約束の樹」 | 人にも妖にも大事にされているのに、素直に頼れない夏目くんが切ない。レイコとヒノエの馴れ初めエピソードあり。 |
第六話「少女の陣」★ | 多軌さん初登場。初の前後編。人が妖怪と関わることの危険と、その危険を共有する夏目くん・多軌さんの覚悟が描かれる。夏目くん以外の人間と仲良くなっていく先生がなんだか楽しい。ちょびも初登場。 |
第七話「呼んではならぬ」★ | |
第八話「不死の想い」 | かつて傷つけあってしまった人魚と人の赦しの物語。それぞれにとっての時間の流れの違いも印象的。 |
第九話「桜並木の彼」 | 好きな人を忘れられずに旅を続ける妖怪の話。花の描写がとにかく美しい。 |
第十話「仮家」★ | かつてレイコさんが守った家を、今度は夏目くんが守ろうとする。滋さんの夏目くんへの向き合い方が垣間見える一編。 |
第十一話「呪術師の会」 | 同じ境遇でも分かり合えるとは限らない人の度し難さを知り、それでもその中で強くありたいと願う夏目くんの成長が見える。3期6・7話の伏線あり。 |
第十二話「廃屋の少年」☆ | 前後編。仲良くなった妖怪とのすれ違いや、突きつけられる「人と妖怪のどちらを選ぶのか」という問いなど、妖怪への好意がそのままに認められない難しさと苦しさが描かれる。悲しい結末だがラストシーンに救われる。 |
第十三話「人と妖」☆ |
<第2期感想まとめ>
1期に比べ、「自分に何ができるだろう」「強くなりたい」と、できることを積極的に模索している感じが強い2期。
そうやって誰かを守ろうとすると、同時に、助けられている、守られていることにも気づくんですよね。六・七話の多軌さんのエピソードや十話「仮家」、そして十二・十三話のカイのエピソードでは、一人ではなくなりつつある夏目くんを実感できます。
一方で、縁をつなぐことで否応なく生まれる、すれ違いや価値観の違いが浮かび上がってくるのが一筋縄ではいかないところです。
夏目友人帳参(第3期) 2011年放送
話数/サブタイトル | ひとこと感想 |
第一話「妖しきものの名」 | レイコさんの優しい一面がクローズアップされている。「おばば」が良いキャラ。 |
第二話「浮春の郷」 | 美しいけれどどこか空恐ろしい浮春の郷。そこに行くことを拒んだ夏目くんと同じように、レイコさんにもこの世界への情があるんだと思える描写が嬉しい。 |
第三話「偽りの友人」☆ | かつて馴染めなかった同級生に頼られる夏目くん。人間とむき出しの感情をぶつけ合うのがなんだか新鮮。ちなみに柴田は6期で再登場する。 |
第四話「幼き日々に」☆ | 子供の頃につらい別れ方をした妖怪に、優しい声をかけられるようになった夏目くんの成長が眩しい。 |
第五話「蔵にひそむもの」★ | 夏目くんが、田沼くん・多軌さんと協力して妖に立ち向かう。協力し合える関係が嬉しいのと、ツンデレな妖たちが可愛い。 |
第六話「人ならぬもの」★ | 夏目友人帳のダークサイドとも言える、的場一門がらみのエピソード。的場さん初登場。人や妖の温かい関係を描き出す一方で、人間の悪意の描かれ方に容赦がないのがまたこの作品らしいところ。 |
第七話「祓い屋」★ | |
第八話「子狐のとけい」 | 子狐再登場。生きる時間の流れが違う、異種同士の触れ合いの辛さが示されるも、子狐の前向きさに救われる。 |
第九話「秋風切って」☆ |
文化祭エピソード。夏目くんが、手に入れた幸せをかみしめるようなお話。友人たちが夏目くんをどう思い、どう気遣っているのかが見えるのが嬉しい。 |
第十話「割れた鏡」 | 本音を打ち明けられずにすれ違ってしまった妖と、本音を伝えることにおびえる夏目くんが重ねられる。夏目くん・田沼くん・多軌さんの三人組のプチ冒険が楽しい。 |
第十一話「映すもの」 | |
第十二話「帰る場所」★ | 藤原夫妻が夏目くんを引き取るまでのエピソード。気持ちを押し殺していた夏目くんが藤原夫妻の前で涙を流すシーンは、シリーズ屈指の名場面。 |
第十三話「夏目遊戯帳」 | 犬の会結成!人の友人のもとに歩いて行きながら、妖たちに手を振るラストシーンは必見。あと藤原夫妻が可愛い。 |
<第3期感想まとめ>
田沼くん・多軌さんとの共闘や同級生たちとのエピソード、そして夏目くんの過去など、周囲の人たちとの関係の変化が多く描かれています。
「幼き日々に」「帰る場所」は過去回。周囲に馴染めなかった寂しさ、そしてその対比で描かれる、現在の夏目くんが手に入れた人間関係の温かさの描写が鮮やかです。
そんな中で的場一門の登場があり、妖怪との関わり方について見つめなおすきっかけにもなっています。
夏目友人帳肆(第4期) 2012年放送
話数/サブタイトル | ひとこと感想 |
第一話「とらわれた夏目」 | 祓い屋と妖怪の争いに巻き込まれる夏目くん。相変わらず優しい。犬の会を従えて夜空を掛けるシーンは賑やかで楽しくて美しくてかっこいい。 |
第二話「東方の森」 | |
第三話「小さきもの」 | 臆病で会話もままならないカルを相手にも愛情を注ぐ夏目くんと、それが届いていたことを知れるラストが美しい。 |
第四話「代答」 | ゲストキャラはギャグ要員のような軽いノリの妖怪だが、話が進むにつれてその純情さに感動してしまう。 |
第五話「過ぎし日の君に」 | 中学生の夏目くんを知る女の子の回想。つらい中にも理解者がいて、優しい触れ合いがあったことを知れる一編。 |
第六話「硝子のむこう」★ |
夏目に化けたニャンコ先生の「どーよ!」が強烈。 「妖のことを打ち明けると相手を危険にさらす」という事実を突きつけられ、それでも諦めずに手探りで進もうとする夏目くんとそれを支える田沼くんが愛おしい。 |
第七話「人と妖の間で」★ | |
第八話「惑いし頃に」 | 的場一門・七瀬さんの過去話。悩みながら色んなことを割り切ってきた七瀬さんの軌跡と、優しさを知れる回。 |
第九話「月分祭」☆ | ただ優しいというだけではなく、自分が望む結果をもたらすための力量や人とのつながりを作っていく夏目くんの頼もしさが光る。ゴージャスなコスプレが美麗。 |
第十話「祀られた神様」☆ | |
第十一話「一枚の写真」★ | 前中後編。夏目くんが、失ったことが悲しくて蓋をしていた実の家族の思い出と、もう一度向き合おうとする。実家を訪ねて涙するシーンと、戻ってきた夏目くんを迎える藤原夫妻のシーンには、これまでのシリーズを通して夏目くんを見守ってきたからこその感動がある。 |
第十二話「記憶の扉」★ | |
第十三話「遠き家路」★ |
<第4期感想まとめ>
今までに得たものとそれによる変化を踏まえたうえで、自分のスタンスを見つめなおす……そんな長編エピソードが多いのがこの4期です。
人と深く関わるようになったことで、今までに出会ったことのない悲しみや悩みに触れる夏目くん。その戸惑いと真正面から取っ組み合う姿が瑞々しいです。
最終回、両親と暮らした家を訪ねるエピソードのクライマックスは静かなシーンながら秀逸で、これまで夏目を見てきてよかった、と思えます。
OVA 2014年発売
サブタイトル | ひとこと感想 |
「いつかゆきのひに」 | 4期の最後で忘れていたものを見つめなおした夏目くんが、「温かいもの」を探す妖を手伝う。氷や雪の冷たい美しさと、人の心の温かさの対比が鮮やか。 |
「ニャンコ先生とはじめてのおつかい」 | メインキャラ全員集合のドタバタ劇。子供に手を焼く犬の会メンバーたちと、面倒見の良いニャンコ先生が可愛い。 |
夏目友人帳伍(第5期) 2016年放送
話数/サブタイトル | ひとこと感想 |
第一話「変わらぬ姿」 | 夏目くんのレイコさんへの想い、田沼くんや藤原夫妻との関係など、周囲の人との関係性を見つめなおすようなエピソード。 |
第二話「悪戯な雨」☆ | 人と妖の関係のままならなさに心を揺らし、彼らのために力を尽くしながらも、受け入れるしかないものだと割り切ってもいる夏目くんの距離の取り方が絶妙。 |
第三話「祓い屋からの手紙」★ | 祓い屋の登場回では彼らとの対比で、夏目くんの妖怪とのつながり方があぶり出される。友人帳の危うさも明らかに。最初は怖かった的場さんだが、登場回を重ねるごとにだんだん魅力がわかるようになってきた印象。あと式夏目がかわいい。 |
第四話「連鎖の陰」★ | |
第五話「結んではいけない」☆ | 妖怪たちの心の動きも、絵も声も、とにかく美しい回。そんな中で、5期のテーマでもある夏目くんの孤独が描かれる。 |
第六話「音無しの谷」 | レイコさんを慕い、待ち続けた妖怪との触れ合い。素直なレイコさんが嬉しい。夏目くんは友人帳を持つ責任についても考えている。 |
第七話「遠い祭り火」☆ | 第五話に対する返歌のようなお話。田沼くんのことを大事に思う妖の気持ちを秘密として抱えながら、柔らかい笑顔を見せる夏目くんが嬉しい。 |
第八話「歪みなき世界」 | 名取さん・的場さんの過去回。それぞれが祓い人として大切にしているものは何か?が垣間見える。 |
第九話「険しきをゆく」 | しいたけ可愛い。違う世界に生きる者同士が、それを超えるために前向きに進もうとするお話。 |
第十話「塔子と滋」★ | 藤原夫妻が、夏目くんを引き取ることを決めるまで。愛情と前向きさに触れて、塔子さんが大好きになるエピソード。 |
第十一話「儚き者へ」☆ | 自分だけが見てしまう、知ってしまうという孤独を、夏目くんが前向きにとらえ、進んでいこうとしているのが伝わるお話。中級メイン回。 |
特別編「一夜盃」 | 長い時間を旅する妖怪の静かな覚悟と、それに心を揺らす夏目くんの若さ、そして両者の交流の微笑ましさが印象的。 |
特別編「遊戯の宴」 | 犬の会大活躍&妖怪に誠意を持って相対する夏目くんの真っすぐさと強かさが眩しい回。台詞の妖艶さにも注目。 |
<第5期感想まとめ>
5期のテーマは、周囲との関係が深まることで表れてくる、かつてとはまた違う夏目くんの「孤独」とのこと。人間と妖怪の、生きる世界が違う故のままならない関係と、狭間でそれを見続ける夏目くんの苦しみと切なさが沁みる期です。
それでも1期の頃のように「見えなければいいのに」とは言わなくなった、夏目くんの変化が嬉しいです。
そして、友人帳の危うさが明らかになっていくのも大きな見どころです。
夏目友人帳陸(第6期) 2017年放送
話数/サブタイトル | ひとこと感想 |
第一話「つきひぐい」☆ | 妖の力で子供に戻り、つらかった時代のメンタルを持った状態の夏目くんが、田沼くんや多軌さん・ニャンコ先生の優しさに触れる。良かったねぇ、ちび夏目くん。 |
第二話「明日咲く」 | 「ひとりではなくなった」夏目くんが未来を想うお話。悲しい出来事を受け入れた石洗い師弟の前向きさが嬉しい。 |
第三話「二体さま」 | 柴田くん再登場。柴田くんの良い意味での遠慮のなさが、夏目くんを変えていってくれるのかも、と思わせるエピソード。 |
第四話「違える瞳」★ |
世界を違えてしまった祓い屋と式の切なさと、それでもお互いの間にある気持ちの温かさが感動的な回。一方で、妖怪とのつながり方を巡っての、夏目くんと名取さんの間の溝が顕在化していく。 |
第五話「縛られしもの」★ | |
第六話「西村と北本」☆ | 夏目くんが、西村くん・北本くんと仲良くなるきっかけになったエピソード。お互いが前向きに関係を作っていっているのが素敵。 |
第七話「ゴモチの恩人」 | レイコさんが、妖怪と勝負し、妖怪と協力し、妖怪を助ける。レイコさんの日常、そして魅力と寂しさが垣間見える。 |
第八話「いつかくる日」☆ | 人と妖が縁をつなぐことには様々な苦しみ・悲しみがある。それでもそれを越えていこうとする強い気持ちが描かれる回。 |
第九話「ながれゆくは」 | 合宿中に起こった異変の不気味な恐さと、その陰にあった温かい物語のグラデーションが見事。 |
第十話「閉ざされた部屋」★ |
名取さんや柊と一緒に豪邸での探し物。箱崎氏の遺品に重ねる、夏目くんのレイコさんへの想いが温かい。友人帳をめぐる名取さんとの関係や、夏目くんの親族にも触れられる転機の回。 |
第十一話「大切なモノ」★ | |
特別編「鈴鳴るの切り株」 | 妖と人の約束と別れを描いた一編。そこに真っすぐ向き合う夏目くんと、悲しい別れの中にある美しさ・温かさが印象的。 |
特別編「夢幻のかけら」 | 普通の女の子から見た夏目くんが、奇妙で優しい。ひとときの出会いの中に見える情が温かいお話。 |
<第6期感想まとめ>
5期で焦点が当たった「ままならなさ」の、その先が描かれるエピソードが多い6期。いつかくる別れを承知で今を大切にすることや、別れの先にも存在する温かさなど、切ないながらもその中に意志や希望が示されるところが、夏目らしい素敵なところです。
友人帳をめぐる名取さんとの関係に変化があるのも注目ポイントのひとつ。距離が縮まっても相容れなさを残し続けている、むしろ縮まったからこそ違いが浮き彫りになる、そんなところもまた、シリーズが長く続いたから見られる関係な気がします。
劇場版 2018年公開
サブタイトル | ひとこと感想 |
「うつせみに結ぶ」 ネタバレなし感想 ネタバレあり感想 |
嘘でつながる悲しさと温かさ、不安定な世界の恐さ、それでも前を向く人や妖の情が胸を打つお話。ちびニャンコ先生の可愛さは必見! |
劇場版 2021年公開
サブタイトル | ひとこと感想 |
「石起こしと怪しき来訪者」★ | 妖たちとの出会いやできごとを介して、先生や友人との関係を丁寧に描く名作。お馴染みのキャラの意外な姿も…。 |
夏目友人帳漆(第7期) 2024年放送
サブタイトル | ひとこと感想 |
第一話「破片は愁う」 | ミニ先生がめちゃくちゃ可愛い!でも静かで切ない一期一会の物語。 |
第二話「いつかの庭」 | 藤原家での花壇づくりと神様のための箱庭づくり。役に立つこと、喜んでもらうこと、その好意と優しさが温かい一編。 |
第三話「とおかんや」★ | 依島さん初登場回!名取さんとともに案山子の妖怪との勝負に臨む夏目くん。それぞれの妖怪へのスタンスや友人帳についても再確認される回です。 |
第四話「頁の奥」 | 北本くんと立ち入った古本屋での事件と出会い。微笑ましくてちょっと怖くて、登場人物みんなが大好きになるお話。 |
第五話「ちょびの宝物」☆ | 落ち込むちょびのために奔走する夏目くんの、まるで寓話のような美しい物語。見終わって笑顔になれるお話です。 |
第六話「廃駅・ふたつの輪」 | 夏目くんと的場さんが偶然出会う二つのエピソード。的場さんの優しさや強さ、そして「遠さ」が見える回。 |
第七話「苦手なふたり」 | 多軌の兄・勇が登場!家族愛と思い出の温かさが染みるお話。 |
第八話「月夜の夏目」☆ | 西村くんと夏目くん?の月夜の交流。美しくて妖艶で温かくて、とにかく西村くんが良い子です。 |
第九話「儀式を阻む者」☆ | 絶えてしまった祓い屋・三春家を舞台に、夏目くん・的場さん・名取さんそれぞれの信条や優しさが少しずつ重なりあっていくエピソード。 |
第十話「約束の残る家」☆ | |
第十一話「名前を教えて」★ | 友人帳の誕生秘話。レイコさんが経験した温かく切ない出会いと、それをずっと抱えてきた妖怪の物語。 |
第十二話「夢路より」 | 美しい景色を共有する、という好意の形と、これまで夏目くんが築いてきた関係性が温かく伝わってくるお話。 |
<第7期感想まとめ>
夏目くんの周囲の人々にもしっかり焦点が当たった第7期でした。
的場さんと名取さんそれぞれの生き方も掘り下げられましたし、藤原家・同級生・犬の会と、夏目くんの様々な居場所とそこにいる人たちをじっくり見ることができて、より世界が深く広く楽しめるようになりました。
特に第十一話、レイコさんが友人帳を作り始めたきっかけの物語は切ないながらも名エピソード!
そうやって色々な人にスポットが当たる中、夏目くんと先生のコンビが相変わらず、というか以前にも増して魅力的なのは流石でした。