鹿児島の親の会の立ち上げからのメンバーであるぽれぽれさんが3年前に書かれた「明るいおうち生活のススメ」の再転載です。
起立性調節障害だった長男さんは現在大学3年生です。
「明るいおうち生活のススメ」は①から⑬までのシリーズです。
 ※先にこちらから
 明るいおうち生活のススメ①~まえがき~
             明るいおうち生活のススメ②~病気の理解~
            明るいおうち生活のススメ③~二次的弊害を防ぐために
            明るいおうち生活のススメ④~思春期の子どもの心~
            明るいおうち生活のススメ⑤~ありのままに~
            明るいおうち生活のススメ⑥~子ども自身が決める~
            明るいおうち生活のススメ⑦~母親の不安(学校・進路)
            明るいおうち生活のススメ⑧~母親の不安(生活の乱れ)~

明るいおうち生活のススメ⑨~母親の不安(医療)~

子どもの体調が悪くなり,朝起きられなくなる。
そんな日が何日も何日も続くと,心配になりネットで調べてみる。
「起立性調節障害」の症状と当てはまるところが多い。
もしかして・・・・と思われ方は,
「起立性調節障害Support Group」をご覧ください。
診断できる病院も検索できます。
まずは,診断をもらうことが治療の第一歩です。

治療としては,
非薬物療法(水分・塩分摂取,生活リズム,運動ODバンド)
薬物療法
・入院療法

があります。

田中英高先生は,治療に当たって,
子ども自身がよくなりたいと,
自ら進んで治療することが大事である,
保護者が子どもの自己決定に干渉しないこと

と,おっしゃっています。
入院治療については,小児心身症専門医がいる病院で,
子ども自らが体質改善を強く希望している,
保護者は,登校再開だけを目的にしない
ということを注意されています。

具合の悪いわが子を見るのは辛いですよね。
具合とともに,メンタル的に参っていくわが子を支えるのは,
辛いですよね。
いつよくなるかわからない,よくなっていっているのかわからない,
となるとなおのこと。
成長とともによくなっていきますよ,と言われ,その言葉を信じて,
その言葉を支えにして,がんばってきたけれど,
おなじ起立性調節障害の子は,どんどんよくなっている・・・。
個人差が大きいとはいうけれど・・・。

不安だし,焦ります。
どうかしてあげたいと思います。
私は子どもに何もしてあげられていないと,
何もしていないことそのものに不安が出てきます。

うちは,1年3ヶ月診断を受けた病院で薬物治療を行いましたが,
その後,全く何もしませんでした。
くわしくは,こちら

地方のここ鹿児島では,
起立性調節障害に詳しい専門医はいませんが,
心理面のサポートをしてもらえて,
子どもさんと相性がよく,行きたくなるような病院は,
その子にとってはいい病院だと思います。

長男が病院に行くことを止めてから,
様々な情報を元に子どもにも提案しましたが,
子どもからやりたいということはなかったので,
全く何もしませんでした。

起立性調節障害にはこれ!!といった
効果的な治療法がないなら,
親としてできることを考えました。

それが,「明るいおうち生活」なんです。

上記の医学的治療を受けた後,
様々な方法を紹介されている方がいるように,
その様々な方法のひとつとして,
「何にもしないこと」
を,私は経験として書きたいと思って,
「明るいおうち生活のススメ」を書き始めました。
ひとつの経験として,読んでもらえるとうれしいです。

ちなみに,この,「明るいおうち生活」は,
どのような治療法でも,ベースとなるところだと思います。

話は変わりますが・・・
重症なアトピーの子を持つ友だちがいます。
一日中かきむしり,布団は真っ赤になるほど。
食べたいものも食べられないし,
やりたいことも思うようにできない状態の中,
友だちは,いい病院だと聞けば,どんなに遠くても
診察,治療を受けに行きました。
他のきょうだいたちをおいて・・・。
家庭は荒れた状態だったそうです。
そんな中,飛行機に乗り宿泊の必要なくらいの遠方の病院に行くと,
受付で3時間待った後,お医者さんに言われたことは,
「こんな遠くにくるくらいだったら,家族でディズニーランドに行きなさい」
と言われたそうです。
その時,友だちは気づかされたそうです。
直そう直そうとすればするほど,悪化していっている気がする,と。
母親が笑っていること,家族が楽しく過ごせることが大事であると
気づいたということです。
まだまだアトピーは治っていませんが,
上手につきあっていっているそうです。

⑩に続きます。。。



起立性調節障害と診断されて、治療を初めて見ると、薬は思うように効かない、子どもは薬を飲もうとしない・・・
ぽれぽれさんは、起立性調節障害にこれといった効果的な治療法がないなら、親としてできることは「明るいおうち生活」だと考え「何もしないこと」を選びました。

ODの子どもにとって安心して、ゆっくり体と心を休めることができる家庭環境はとても大切です。
「母親が笑っていること、家族が楽しく過ごせることが大事」なのです。
子どもは、母親の笑顔を見ると安心することができますニコニコ
「母の笑顔はいちばんの薬」ですラブラブ


ぽれぽれさんのぶろぐ鹿児島起立性調節障害親の会~ぽれぽれなるままに~