鹿児島の親の会の立ち上げからのメンバーであるぽれぽれさんが3年前に書かれた「明るいおうち生活のススメ」の再転載です。
起立性調節障害だった長男さんは現在大学3年生です。
「明るいおうち生活のススメ」は①から⑬までのシリーズです。
 ※先にこちらから 明るいおうち生活のススメ①~まえがき~
             明るいおうち生活のススメ②~病気の理解~

明るいおうち生活のススメ③ ~二次的弊害を防ぐために~

「明るいおうち生活」をおくるためにも,
「明るいおうち生活」をススメる理由のひとつとしても,
病気についての理解が大事だと②で書きました。

起立性調節障害は,心理的ストレスの影響を受けやすいため,
心身症と位置づけられています。
体の病気ですが,心の状態と密接に関わっています。
そのため,心理的ストレスのかかり方では,
悪化させてしまうこともあります。

親が病気について正しく理解し,
ゆっくりと過ごせる自宅療養の大切さを知ることが,
子どもにとって1番の治療だと思います。

逆に,ゆっくりと自宅療養をすることを
『怠けだ』と否定された子どもは,
「自分はだめだ」と劣等感を感じたり,
「自分のことをわかってもらえない」と
親子関係が悪くなったりするなど,
体がせっかくよくなろうとしていても,
心が元気になりません。
で,結局よくなりにくくなることも。

『二次的弊害』
さらに症状を悪化させてしまうこと
劣等感を強く持ってしまうこと(自己肯定感が低くなってしまうこと)
親子関係のゆがみを起こしてしまうこと

この『二次的弊害』は,環境しだいで,
大きくも小さくもなります。
大きくなってしまうと,この弊害をなくすのは難しく,
かなりの時間がかかってしまいます。
逆にいえば,親が環境を整えることで,
小さくすることもできるということです。

発症当初,長男の不調が病気だとわかり,
私も長男もほっとしたことを覚えています。
そして,起立性調節障害はよくなる病気。
その間に,長男が劣等感を感じたり,
親子関係が悪くなったりすることのないよう,
気をつけようと思いました。
こんな風に考えることができるようになった話を
3つのレベル 」で書いています。

④に続きます。。。

  ぽれぽれさんのブログ 鹿児島起立性調節障害親の会~ぽれぽれなるままに~