「これから、日本はどうすべきか」を考えるヒントとして、うさきち様の記事を紹介します。
うさきち様ブログより抜粋、加筆します~
参照:平和ボケしないで負けない日本にしよう
今、日本では「平和ボケ」という言葉をよく耳にします。
仮想敵国(中国・ロシアなど)に対する軍備拡張に否定的だったり、集団的自衛権に反対する人物や集団を非難する時に、「平和ボケ」というレッテルを貼ります。
しかし私には、「平和ボケ」と他者を非難したり、蔑視する人びとこそ、むしろ「平和ボケ」しているように見えます。
武力による戦争は、ほぼ全て「自衛」のために行われます。戦前の日本も「自衛」を謳い戦争に突入しました。つまり、自衛のための武力行使は、「戦争そのもの」です。現在も続いているイスラエル・ガザ紛争やウクライナ紛争も、いずれも「自衛戦争」なのです。
「侵略戦争」と「自衛戦争」はコインの裏表でしかありません。
もし日本が「自衛のため」と称し、地球の裏側まで同盟国を支援できるようになれば、同盟国の戦争を肯定し、参加することになります。当然、反撃やテロ攻撃を受ける対象になるでしょう。
この自衛と戦争との関係について、敗戦後の日本人は十分理解していました。
だからこそ、後世の日本人が”平和ボケ”に陥らないよう「戦争放棄」し、「自衛権」に縛りを設けたのです。
戦前の日本は、戦争に勝つと思い込んでいました。「神国日本は必ず勝つ」と信じ、「勝つための戦略」を立て続けました。その結果、負けた時(失敗した時)の対応を怠り、本土決戦(民族滅亡の淵)まで追い込まれました。
神国日本の「不敗神話」は、原発の「安全神話」と似ています。
より重視すべきは、「勝つ戦略」ではなく「負けない戦略」です。
安倍自民党は、シーレーン防衛と尖閣などの離島防衛に重点を置いた戦略を立てています。しかしそれでは、「平和ボケ」です。
「平和」は、「武力行使」で守るものではありません。
もし戦後の日本が集団的自衛権を有し、武力を行使していたなら、朝鮮、ベトナム、イラクなどの戦争に参戦していた可能性が高く、今のように経済発展した平和な日本を築くことは出来なかったはずです。
アフガンやイラクのように、一旦、武力による紛争解決に慣れると、その後も武力攻撃が繰り返されます。もう誰も「話し合い」で決着しようとは思わなくなります。
勝つために武力を強化しても、負けてしまうことを痛感した戦後の日本人は、平和の重さを知りました。
平和を守るためには武力だけに頼らず、エネルギーや技術、経済相互依存など、周辺諸国との友好関係を築くことが大切です。
日本は、「勝つ日本」ではなく、「負けない日本」を目指すべきです。
~~~終わり
日本が生き残るには、「負けないこと」が肝要なのです。
参照過去記事: