イスラム国・発想の転換 | 日本の未来を考える

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さすが自民党!と思わず唸ってしまうニュースを。

時事通信 「着物でテロに抗議」

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201501%2F2015012600647

「和装振興議員連盟」の会長伊吹文明議員(自民)は、
イスラム国邦人人質事件を踏まえ、
「国民衣装である着物を着て、国民が一致団結してテロ組織に対応している姿を示す」
と記者団に語った。


満面の笑みで「テロと戦う」議員の皆さま↓↓

和装1

・・・・・(゚ ロ ゚ ; )

和装2
クリックで拡大します

で、テロとどう関係があるん?(´・ω・`)

これを見たイスラム国側の人間が、

「さすが日本だ!俺達の負けだ・・・」などと思うのかどうか。

殺害された湯川氏の追悼なら「晴れ着」ではなく「喪服」でしょう。

単に毎年恒例でやってる記念撮影にテロネタを乗っけただけ。あざといね!

和服業界団体とズブズブの彼らは、テロでも何でも利用するのです。(´・ω・`)

=====

自民党にとっては、人質の生命などどうでも良いのでしょう。
だって、救出されても殺害されても、いずれにせよ政治利用できるのですから。

本来は、アベ政権の外交責任を問われるべきなのですが、
マスメディアやネットの世論操作によって、国民の批判の矛先を「イスラム国」に向けるのに成功しました。

特にネットでは、「イスラム国を皆殺しにせよ」、「核攻撃だ」と過激な主張が飛び交っています。

簡単に感情に火がつく、情緒的な人が多いな~と感じます(´・ω・`)

私には、「女子大生が高齢者を殺害した事件」の方がショッキングでしたが。Σ( ̄ロ ̄lll)

では、人質(後藤さん)救出のため、日本はどうすべきか

この事件の発端は、アベ首相による中東外交の失敗にあります。

イスラム国を空爆し、壊滅させることを期待する」と発言し、
イスラム国と戦う国々に対し、2億ドルを支援する
と表明したアベ首相。

これが日本が「イスラム国の敵」になった直接原因ですから、それを一時撤回し、方向転換します。

そもそも中東歴訪は、アベのバラマキ外交の一環で、不要不急のものでした。
単に、フランスのテロ事件と時期が重なったせいで、アベが不用意にも「イスラム国と戦う」などと口にしたに過ぎません。

馬鹿です、ホントに浅はかな人間です。(´・ω・`)

イスラム国側も一度振り上げた拳をタダで下ろすわけにはいかないでしょう。
彼らのメンツを潰さないよう、周辺国へのバラマキを一時取り止めて、イスラム国からの敵意を削ぐことです。

この方針転換は、「テロに屈した」ことにはなりません。

たとえ周辺国支援という名目でお金をばらまいても、そのお金は「武器」に化けるかもしれません。
人道支援に限定するなら、食料や医薬品を現物で送ればいいでしょう。

「日本は、テロ行為は憎むが、欧米(の戦争屋)とは違う」

という、日本独自の立場を明確に発信することが最も大事です。

今回の人質事件の対応を誤れば、日本は大変なことになります。

簡単に「テロとの戦い」、「テロに屈しない」と無邪気に言う人が多いですが、

その言葉の意味を、もっと慎重に考えなければなりません。

アリ地獄かもしれませんよ!

欧米のように国内でのテロが起きるかもしれない ⇒国内法整備、規制強化する ⇒国民への監視強化

つまり、米国の「愛国者法」のように、国家権力が増大し、国民はきびしくチェック(逮捕)されてしまうでしょう。

日本をそういう国にしたいですか?(´・ω・`)

治安維持法の再来になるかもしれませんね。

また、テロは、武力では解決しないこと。

やられたらやり返す」という報復の連鎖になるだけです。

やんちゃ小僧のような理屈を振り回すのは、ジャイアン・米国に任せて、

日本は、一歩引いた、”大人の外交”を展開すべきです。

戦後70年、平和国家を貫いてきた日本だからこそ出来る外交

これこそが、「日本」が持っている世界で最も優れた”武器”でしょう。

何でもかんでも「アメリカに付き従えば間違いない」という思い込みから

発想を転換することが必要です。

外見だけ「日本」に拘り、中身は「アメポチ」の和服議連は論外として、

中身もしっかり、「日本独自の色」を出すべきだと考えます。