山伏岳から大谷嶺をピストンで歩く
オクシズ(奥静岡)3日目は、百畳峠登山口より山伏岳から大谷嶺をピストで歩いて来ました。山伏(やんぶし)は、山梨県と静岡県との境にある赤石山脈の白峰南嶺に続く山で、同嶺の最南の2,000m峰で、安倍川流域の最高峰(標高2013.2m)です。大谷嶺は、静岡県では、大谷嶺(1999.7m)と呼ばれ山梨県側では、行田山(2000m)と呼ばれており山頂にそれぞれ山名が違う標柱が建っており赤石山地(南アルプス)南部を代表する大規模崩壊地で、立山の鳶山崩れ、長野の稗田山崩れとともに日本三大崩れの一つです。当初、八紘嶺まで歩く予定でしたが、カヌーによる腿の筋肉痛と寒さで寝袋から出られず予定より大幅に遅れて7時からのスタートとなったため大谷嶺で引き返す事にしました。根性で休憩無しのノンストップで歩けば何とか日没までに戻れそうだったのですが。(笑)今回のルートです。標準タイムは、休憩無しで7時間程度ですが、実際、ゆっくり歩いても6時間程です。ちなみに平日のせいか?山伏岳で2名の登山者と会っただけで、ほぼ独り占めの山歩きとなりました。予定では、下記の計画のとおり15時30分頃の下山予定でしたが、ゆっくり歩いても14時30分には百畳峠駐車場までに戻れました。07:00百畳峠-08:05百畳平-08:15分岐-08:18山伏小屋-08:37西日影沢分岐-08:47山伏09:17(休憩30 min)-10:27大平沢ノ頭-10:47新窪乗越-11:37大谷嶺12:37(休憩) 60 min-13:17新窪乗越-13:42大平沢ノ頭-14:57山伏-15:07西日影沢分岐-15:20分岐-15:30百畳平-15:35百畳峠予定の1時間遅れで登山道に入ります。ちなみにアプリの有料会員登録しているのですが登山計画以外、全く使用しません。(スマホのバッテリー切れが気になり)最初は、樹林帯と笹のゆったりとした登山道です。歩きやすい登りが続きます。朝から快適です。霜が降りていました。寒くて寝袋から出られなかったハズだわ。大無間山(だいむげんざん2330m)が見えます。登山道にイノシシの温泉場がありました。(笑)他に2箇所ほど点在してました。まだまだ快適な歩きが続きます。百畳平に到着して尾根に出ます。少し寄り道して市営山伏小屋に向います。昨日の雨天とうって変わって爽やかな天気です。谷の窪地に市営山伏小屋が見えてきました。市営山伏小屋に到着中に入って見ようとしましたが、扉が開きません。(汗)裏から入れました。(笑)小屋の内部です。通常の避難小屋と違い制約も無く多くの人が利用しているようです。冬篭りするのも良いかな?巨大なサルノコシカケが無数にとりついた木が(汗)西日影沢分岐です。右方向が西日影沢からのメインのルートです。ヤナギラン群生地に到着しました。富士山がクッキリ見えます。太平洋側は、絹積雲(けんせきうん)が増えて来ました。午後から曇りもようの天気です。わかりづらいけど眼下に井川の集落がかすかに見えます。山伏2014mに到着何故か鹿の骨(汗)標柱と木々の間から覗く富士山2等三角点いタッチ南アルプス方面です。中、下層雲が少し増えて来たもようです。この夏は、南北アルプスを訪れる事が無かったなぁ。北海道から帰って来て、張り切っていたけど妄想で終わった。しばらく休憩して大谷崩れを目指して歩き始めます。快適な歩きは、ここまで(笑)途中、寄り道してリュックを放置して森の中を探索^^;良さそうな野営地が数箇所ありましたので、来年でも機会があればテント泊して過ごして見たいと思います。ここから落ち葉で、少しルートがわかりづらくなりますので、注意が必要です。まあ、尾根を外さなければ迷うこともありませんが。小さなアップダウンを繰り返します。大谷崩が見えて来ました。ピークの大谷嶺まであと少しです。ここから新窪乗越まで一気に下り登り返しが続きます。新窪乗越まで降りて来ました。唯一、ここにベンチがあるので登り返しまえに休憩します。しばし眺望を楽しみます。八紘嶺から十枚山への稜線です。もう少し早く起きれば、辿り着けたのですが・・・・。下は、大谷崩駐車場からのルートです。荒々しい景観を眺めながら登り返します。小さな登り返しです、もう一息です。最後のピークを越えましたが、帰路がまた大変だなぁとふと思ったり。(笑)山頂に到着しました。谷側は、一気に崩れ落ちているので覗き込みません。最後のピークは、途中に地震が来たら大変だろうなぁ(笑)山頂は、静岡県の大谷嶺(1999.7m)と山梨県の行田山(2000m)の標柱がありました。山梨県の行田山標柱は、文字が削り取られています。熊?もし行田山の山名が気に入らなく人による意図的なものなら寂しい限りです。西暦2000年記念により山梨県早川町より設置。山頂でビバークするのも良さそうですね。手前中央左から布引笊ヶ岳と奥に赤石と荒川三山の眺め^^時間にも余裕があるためゆっくり食事・・・と言ってもパンと割引カップ麺だけど(笑)秋晴れの中、久しぶりの山歩きで心地よく1時間以上、ゆったりして山伏に続く尾根と大無間山を眺めながら百畳峠を目指します。これから視界が少し悪くなりそうです。登る時に気付かなかったけどロウソクのような岩がありました。まるで、利尻岳のミニチュア版ロウソク岩ですね。(笑)帰りの霧の中、巨大な鹿に遭遇エゾジカ並みの図体でした。最近の休日は、カヤックで遊んでばかりだったので、久しぶりに山での充実した一日を送りました。