先週の日曜は早朝トレーニング
先週の日曜日は、朝4時起床!
大井町のゴールドジムへ。
朝7時トレーニング開始なので、6時にはゴールドジム入りして、6時半にはスタンバイしておかなければならない。
朝早いのがどうこうと言うよりも、この日は2時間練習。
これが、自分は一番怖い。
インターバルが無く、次々と負荷が襲いかかって来るので。
5、6時間トレーニングするのは、自分の身体に合っている。
ペースもそれなりのペースで出来るので。
でもその選択は決して正しくない。
単に、楽な方を理由をこじつけて正当化しているだけなので。
あとのスタミナ考えずにガンガンいかないとダメだな。
特に練習の時は、それでスタミナがつくわけだから。
先日数十年ぶりにご挨拶した今はもう著名人になりはるか雲の上の人になっているラグビー部の先輩川原さんhttp://www.facebook.com/naoyuki.kawahara.9 から、昔、ラグビーの練習の時にいつも指摘された。「甲斐はスタミナを温存しながら動いてるからダメだ!」と。
そのご指導を、20年たった今でも、そういう時にいつも思い出し、あらためる。
普段の行動は、誰にも言われなくとも後先構わずガンガン行くんだけどね。。。(笑)。
ゴールドジムでは、6時にすでにUFCの光岡選手がバリバリ練習しておられた。
かなり刺激になった。
自分も練習開始。
ほぼインターバル無く、リフティング各種、スクワット、デッドリフト、ベンチプレスを高重量でたたみかける。(いや、たたみかけられた、の方が正しいかな。。)
インターバルの時間が少ない方が、成長ホルモンの分泌が何倍にもなるという結果がゴールドジムのトイレに貼ってある。
それを唯一励みに今回も失神寸前まで。
最後は、もう成長ホルモンなんかいらないから、インターバルをください。。。。
と、泣きが入りそうでした。。
しめに、腹筋、懸垂、首押しで、ほぼ失神KO。
2時間なので、家に帰った時は、まだ午前11時。
すぐに肘をアイシングし、3時間爆睡。
夜はタッカンマリを作って英気を養う。
焼ピーマンwith塩こんぶ。
自宅で作った、無農薬、天然水仕込み、朝取り新鮮のピーマンを酒のつまみに。
これ食べると、ホント、元気になります。。。
闇を撃て!
深夜1時過ぎの自宅の庭。
漢方で元気になりすぎたのか、ふと、対ケルビン対策に目を鍛えるトレーニングをしようと思い立つ。
あのビッグヒットを絶対にもらわないようにするために。
あれを受けたら、長州さんのリキラリアットばりにそれで試合が終わっちゃうので、それは絶対に避けたい。
目を鍛えるといえば、普通は動体視力だが、今回は、一点を集中して見る力を強化しようと。
そして身体の調整も合わせて。
あの巨体と闘うなら、どう少なく見積もっても自分の場合は体重100キロは必要だ。
ガンガン食べて大きくしながら絞り込んでいかないといけない。
なので、全国的に熱中症が起きているような夏の真っただ中だが、サウナスーツに身をくるむ。
ニット帽まで装着して、シャドー開始。
(暗くて何も見えないのにシャドーも何もないのだが。。。笑)
シャドーをしているときには気づかなかったが、写真で見ると自分の身体が白い煙のような物に包まれている。
これは、自分が発散している“気”なのか??
それとも格闘技の神様が降臨したのか??
自分の首から上が無くなってしまっているが。。。
何なんだろう。。。?
これがアセンションなのか。。?
首を刈られる暗示でなければいいが。。
まあ、そんなことはどうでもいい。こんな時間まで大暴れしたくなるくらい、漢方で、元気なパワーと気合いを手に入れたのかと思うと非常にうれしい。
これでケルビンをいっぱい蹴れるかな?
元気が一番!
秘密のトレーニング第二弾もまた近々敢行しようと思っている。
それは非常に危険なトレーニングなので、志の高いパートナーが必要だが、沼田社長が危険を顧みず快くパートナー役を引き受けてくれたので。。。
東洋医学の漢方療法を受ける
昨日のブログの、“ケルビンの漢字どうしたらいいか”論に、予想外にもたくさんのご意見を全国の皆様からいただきました。ありがとうございました。
自分が独断で最終的に選考させていただいたのは、
東京都のY.T様からのご意見で、『蹴敏大打』。
そして、実際は『蹴敏』の二文字でいいよね、という案に落ち着きました。
たしかに、自分が考えた『蹴敏大当たり』だと、大安吉日の宝くじ売り場ののぼりみたいで、ケルビン本人も、これ。。。なんか違うなあ。。。と思ったことだったでしょう。
本人は、リング上では凶暴な獣の血が騒ぐようですが、リング外ではかなりの面白キャラ(http://ameblo.jp/fightingaid/entry-10535942785.html )なので、こういう名前もありかなあと当時思った自分でした。。(笑)
海の向こうで、本人は、まさか現在日本でケルビンの名前論争が起きているとは思わないでしょう。。。間違いなく(笑)。
そのケルビンと対戦するにあたり、元気になってフルパワーでケルビンをブッ飛ばした方がいいと、先日、あるかたに漢方治療を勧めていただく。
漢方の概念を根底からくつがえされるから、一度受診してみた方がいいと。
自分は、元気になれるならとご紹介いただき、都内の某クリニックを訪れた。
自分は、東洋医学のクリニックの受診というのは始めて。
現在の状況、そしてこれからの試合の予定等を詳しく先生にお話した。
200項目以上に及ぶのではと思われるような問診事項をもとに全身の状態、そして身体を流れる“気”の波動まで調べていただいたところ、自分はまったくの健康体そのもの、という事だった。
このまま普通に今の生活をしていく分には全く何も問題ない、しかし、試合に向けてと考えると非常に大きなエネルギーを要するので、それには絶対的にエネルギーが足りないとの診断。
先生が試合日に向けて気を注入してくださった。
そして、諸々の問診データーや、自分の現在の気から分析した必要な漢方薬をマイクロレベルで過不足無く処方してくださった。
このクリニックを自分にご紹介くださったかたは、某業界のトップ選手だが、肩鎖関節脱臼の怪我をされ、漢方を飲んで検診に行ったところ、回復が劇的に早いと驚かれ、1か月後にはウェイトトレーニングを再開されているという驚異的な回復ぶりであったそうだ。
自分は、漢方の概念が間違っていた。
長期にわたって飲まないと効果がないものと思っていた。
効き目もマイルドなものと思っていた。
ところが、自分の身体の状況をキチンと詳しく調べていただき、処方がドンピシャ当たれば非常に優れた効果が即効的に現れるのだ。
自分は、飲み始めてからの朝の目覚めがすごくいい!
目覚ましの1時間前に快適に目が覚めるようになった。
そして、この暑い中、診療の合い間の昼休みに身体がウズウズしてシャドートレーニングをおこなったくらいの元気ぶりだ。なりすぎかな(笑)?
元気になると、行動時のフットワークも軽くなり活動的になる、頭の回転も良くなり物事をポジティブに考え出す。
良い連鎖がドンドン起き始まっている。
漢方は本当にすごいぞ!
漢字
2年前に自分がケルビンと闘った時、初めて日本で試合をしたから、記念に腕に日本語でタトゥーを入れたいんだ、とケルビンから相談された。
そういえば、ケルビンの弟子たちも日本語のタトゥーを入れてる選手がたくさんいた。
この選手は、亡くなったおばあちゃんが日本人で、そのおばあちゃんの名前を入れていた。
ケルビン :「ケルビンザビッグヒットを漢字に直すとどうなるんだ?」
自分 :「そうだなあ。。。まず、ケルビンは“蹴敏”あたりかなあ。。? キックが速いという意味だ。どうだい?」
ケルビン :「Oh.。。。」
自分 :「ビックヒットはどうだろう。。。?さしずめ、“大当たり” かな。そうなると、『蹴敏大当たり』 はどう?漢字だけじゃなく、送りがなまで付いてるところが他の人と違ってていいかも。」
ケルビン :「。。。。。。」
20秒くらいの沈黙の後、ケルビンは、蚊の鳴くような声で、ナットソーマッチグッドフィーリング。。。
と、苦虫を噛み潰したような顔でつぶやいた。
そして結局、なぜか、その話は破談になったのであった。。(笑)。
たまには、
猛獣のちょっとおちゃめバージョンで。。
気持ちがすべてを支配する
サイパンから帰国してまだ2日後という疲れなのか、この日は、いつものように出力を上げられなかった。
気持ちの持ち方というのは、全てにおいて一番重要。
また日常へと戻る
いろんなことがあったサイパン出撃だったが、何事も無かったかのように、また日常へと戻る。
ドラえもんの「のび太の〇〇大冒険」みたいな映画で、のび太がタイムマシンで壮絶ともいえる大冒険をこなし帰還してまた日常へと戻り、ママが、のび太!宿題はやったの?って言ってくるみたいな。
ちょっぴり、のび太の気持ちがわかった気がしました。。(笑)。
サイパン出撃時や帰国時に際して、逐一ねぎらいのご連絡をくださっていた高山さんに、諸々ご報告をしにいかねばと、胃袋掴味へ。
宮田先生もお誘いして。
お店にお電話をすると、今日はノアの杉浦選手もいるから早くおいで、と。
今回も、メニュー、全部いただきました。
最高の鶏肉、目の前で、備長炭で焼いて出していただけるのは最高です!
自分は、サイパンから帰国して体重をはかったら、1日で4キロも落ちていた。
またガッツリ食べないとな。
相手は135キロだから。。
飲みながら、杉浦さんともいろいろお話させていただいた。
杉浦さんとご一緒にお食事されておられたかたから、柴田に似てるねえ、と言われた。
柴田って。。。?
まさか、一番センター柴田じゃないしなあ。。
と思ったら、柴田勝頼選手だそうで、それは似てないですよ僕が最近言われるのはケンコバですよ、と言ったら、杉浦さんが横から、それ見た瞬間に思って言おうかどうか迷ってた、と言われた。。(笑)。
隣のテーブルでお食事されていたかたから、腕すごく太いねえ!と声をかけられた。
なんと、某大手アパレル会社の会長さんで、最初かなり緊張したが、プロレスと総合格闘技が大好きとのことで、そのお話で閉店まで盛り上がった。
すごいかたとご縁が出来てしまった。。
昔、おニャン子クラブの子達とかみんな着てたもんなあ。。。
串物を全種類たいらげた後に、楽しみにしていたコレ、高山めし。
最後にひつまぶしにするのが最高においしくて。。
ひと皿で3人前なんだけど、3人で3皿(9人前)オーダーしたら、散々串物を食べた後だから今度から高山めしの量は少し調整しような。。と宮田先生からご指導を受けた。。(汗汗)
高山さんの奥様に、男らしい頼み方!とお褒めのお言葉をいただくと、褒められた子供バリにどこまでも調子にのっちゃう自分でした。。。(笑)。
最後に皆さんで。
今回もガッチリ胃袋を掴まれました。。。
後日談だけど、この翌日、またこのお料理全種類が食べたくなり、行こうかどうしようか相当悩んだくらいクセになるおいしさです。
またあらためて近日中にお邪魔させていただこうと思います。
あの日に帰りたい
サイパン時間の夜の7時半。
ひと仕事終えた自分たちは、燃え尽きたかのように砂浜に座り込んだ。
ここには、日本で世の中が騒いでいるいろんな問題なんて何も無い。
こんなに素晴らしいサンセットを清々しい気分で拝めているのは、ただ都会の喧騒から離れたからだけじゃない、今回、かなり手ごたえを感じたから。
手ごたえとは、ケルビンを引っ張り出す出さないという自分レベルの話だけでなく、強い信念さえあれば絶対に大会を大成功させ、海外の病気の子供たちやケルビンの養母さんを救うことができるんだという思いのこと。
こうして振り返ると、広い意味でそう思えたのは自分だけじゃないんじゃないかな?
やっぱり人間て、本質的には、理屈だけじゃなく、熱い思いや感性で心って動くのではないだろうか?
自分の取る行動は、いつも、世の中から見ると泥臭くてアナログだ。
だけど、そうであるからこそ、人間の本質的な部分で生きているケルビンには、それがすごく伝わるのではないだろうか。
対戦のオファーなんて、おそらくファックスかメールでしか来たことがないであろう。
直接、対戦を希望する本人が、突然自分の目の前に現れて。。。なんてこと今まで間違ってもなかっただろう。
ファイトマネーをサイパンの児童養護施設に寄付する活動をケルビンがデビュー当時からずっと続けてきて、なおかつワクチンファイトにも最大限持っている力を貸すからと立ち上がってくれたケルビンを自分が粋に感じたように、ケルビンも自分の行動や発言のひとつひとつを粋に感じてくれたのかもしれないな。。。
ケルビンは、別れ際に、9月のワクチンファイトに現在所有している2本のチャンピオンベルトを持っていくから、と言っていた。
日本を、そして日本のファンを、すごくリスペクトしているんだ。
憎めないヤツなんだよなあ。。。。。。かなり憎らしいけど。。
巨大化していたケルビンの135キロというスーパーヘビー級の身体、実際組み合ってみるとスゴイ重圧だった。寝技では、自分の身体がミシミシ言った。
そして、打撃では、自分の顔面くらいある大きな拳でメガトン級の爆弾を連発で打ち込まれ、前のめりに倒れるほどの壮絶なKO。
虹というのは雨が降った後に、太陽が出てきて照らすことでできると言われている。
前哨戦でのそういった自分のブザマな結果は、言ってみればドシャブリの雨が降ってる状態。
しかし、またこれから自分が頑張って、試合当日、太陽のようにリングを輝かせることができれば、雨に太陽で、虹がかかるんじゃないかな?
大会当日は、みんなで一緒に、大きな虹をかけましょう!
今度は“本物の”虹を。
それにしても素晴らしい夕焼けだ。
日本で、今月半ば頃のある日の夕方、幻想的な夕焼けというか昔を思い出すような夕方の空の色になった不思議な日があって、高山善廣さんも子供の頃に帰ったようだと表現(http://ameblo.jp/takayama-do/entry-11305236329.html
)されておられたが、夕日っていろんな思いを抱かせたり、思い起こさせたりする、不思議な力があるのかもしれないな。
いろいろな決意をしたサイパンの夕日だった。
早くまた、あの日に帰りたい。。
ケルビンとリングで相対峙し、身体と身体、心と心を精一杯ぶつけ合った、
あの日に。
ああ。。男は、走り続ける。。
人生という名のレールを。。。
( サイパン出撃シリーズ 終 )
戦士の休息
無事ホテルに戻る。
ひと息入れに近くのバーへ。
宇宙飛行士が、地球に無事帰還したような、そんな感覚でした。。
いろいろ思うところがあるけど、とにかくまず飲もう!と。
自分は、せっかくだから日本に無いバドワイザーライトと、バドワイザーライトライムを。
おいしくて、結局、両方5本ずつ交互に注文して、計10本も飲んでしまった。。
全然、ひと息じゃないぞ(笑)!
それにしても、滞在時間24時間とは思えないような密度の濃い時間を過ごしたものだ。
中華料理の大食いから始まり、マニャガハ島、養母さんのお見舞い、戦闘、屠殺場に迷い込み、そしてこのバーに至るまで。
さすがにこの展開は自分でも全く想像していなかったが。。
これ全部、木曜日一日でやってのけることになるとは。。。
ツアーを申し込んだ時に旅行会社のお姉さんが、現地滞在時間24時間しかないこのツアーじゃ全然何もできないですよと再三言ってたが、これ見てくださいよとホントに言いたい(笑)。
でも、これって普段から濃厚な生活を送ってる自分のライフスタイルそのもの。
ここでも、いつもやってることをいつもどおりに、ということか(笑)。
それにしても、自分の行く先には相変わらずとんでもない展開が待ち受けています、いつも(笑)。
火照った身体を大量のビールで冷やした後、食事しようと、ステーキハウスへ。
コロナの向こう側に座る松永氏は、こうした合い間にも書類に目を通して大会の対戦カードに悩む。(決して何食べようかメニュー見てるわけではありません、念のため)
ケルビンの大きさが驚異的だったので、ケルビンに勝てるようにもっと身体を大きくしないとと思い、ガッツリ。
自分はこの450グラムのリブアイステーキ。
そしてさらに450グラムのベイビーバックリブステーキも追加。
(自分の前に置くと小さく見えますが、両方で900グラムは実際かなり大きい)
松永先輩も、自分に感化されたのか、ケルビンに感化されたのか、なんと540グラムのTボーンステーキに挑戦(笑)。
ふたりでモリモリ食べました。
ステーキのおいしさに感動。
しかし、あまりにも肉がおいしかったがためにちょっと反省したことがひとつ。
迷い込んだ食肉加工場?併設の屠殺場で、自分たちはそこにいた労働者の人たちのことを一方的に不気味な人達扱いをしてしまった。。
あんな悪条件下で、汗だくになって世の中においしいお肉を提供しようとがんばってる人達だったのに。
「お疲れ様、皆さんのおかげでいつもおいしいお肉が食べられていますよ、ありがとう!」とでも激励の声をかけてあげられる器量があったら、自分も人間としてひと回り成長できるのになあと、反省しきり。
それから、今回、ケルビンの養母さんのお見舞いをさせていただいて、本当に良かった。
あれで自分の中の意識やモチベーションが大きく変わりました。
見たことも会ったことも無い人を目の前にして大泣きするのって初めて。
意気消沈しきっているケルビンの姿、養母さんの病魔と戦う姿、すごく苦しそうな状況ながら自分に手を差し伸べてくれた感動と、この人がいたからケルビンがいてケルビンがいたから今の自分がいるという感謝、そういうのが全部入り混じって、泣いてしまいました。
ブログに書いてる時もまた思い出して、ひとりハンカチ王子状態に。
普通はこうはならないということも、自分はなるんです。。。(笑)
何か、行動を起こす場合、まずは仕掛けなければ何も始まらない。
今回、自分は自分なりのやり方で動いたつもりだったが、もしかしたらあれはケルビンなりの仕掛けだったのかもしれないな。
でも、、面白い展開になってきたのは間違いない。。。
さらに迷い込んだ魔境で見たものは。。
たった24時間のサイパン滞在なのに、いろんなことが起こる。
普段から濃厚な毎日を過ごしている自分ですらもビックリのサイパン滞在だった。
マニャガハ島で、太陽とそよ風と海を楽しんだことは、「楽」。
養母さんのお見舞いで、涙したことは、「哀」。
ケルビンと、戦闘になったことは、「怒」。
話はまだまだこれで終わらない。
あえて文字で現わすのなら、「恐」とでも書くべき出来事が、ケルビンとの闘いの後に待っていたのだ。。
道場での対戦で、精根尽き果てた身体を引きづりながら、レンタカーでホテルへと向かう。
ところが、走っても走ってもさっき通ってきた大通りに出ない。
それどころか、周囲の景色は、さらにアングラ度をドンドン増していく。
疲れすぎて方向感覚鈍りましたかねえ?と、このエリアから早く脱出しようとさらに車を走らせた。
細いデコボコ道が延々と続く。
道の両側はうっそうとした藪。
ビッグフットとかチュパカブラとか、未確認生命体が普通に歩いててもおかしくない景色が続く。
おかしいなあ、こんな所、通りませんでしたよね?
松永先輩に確認したが、松永先輩も全く方向感覚を失っている。
辺りは、まだ日が沈んでいないにもかかわらず、妙に薄暗い。
誰かに道を聞こう、そう思ったが、全然民家とか無いし、人通りも無い。
このまま日が暮れたらマズイなあ。。
不安に包まれたまま、方向性を失った車は何かに吸い寄せられるように走り続けた。
随分走らせると、やっと、人がいそうな建物を発見。
なんですかね?これ。という問いかけに松永先輩も無言。
しかも、近づくにつれて、強烈な生臭さが漂い始めた。
これ、何の臭いですかね?
日本では嗅いだことがないような強烈な異臭にただならぬ気配を感じたが、そこに車を止めて、道を聞くために敷地内に入っていった。
人の気配を感じる。
それと、なんだろう?家畜?のような臭いと動物の遠吠えのような声が。
牧場みたいでもあるが、何か変だ。
空気が絶対におかしい。
奥まで入って行き、建物の内部をみた瞬間、自分と松永さんは絶叫しそうになった。
人間が動物を殺してる!
出刃包丁やナタのようなものがたくさん並んでいた。
そしてあらゆるところで、たくさんの牛や豚や鶏が絞められていた。
ここは、なんと屠殺場だったのだ!
一瞬、ホラー映画の世界に入り込んだような気持ちになり、気持ち悪くなった。
これは長居は無用と、近くで作業をしていた人に道を聞き、一目散に退散した。
恐怖から、少しでも早くそのエリアから出たいとガンガン車を走らせた。
だいぶ走って、やっと見たことがある大通りに出た。
途端に周囲が明るく見えた。
そこまで、二人は全くの無言。
まだ心臓がドキドキし、喉がカラカラになっている自分は、ねぎらいの声を松永先輩にかけられなかったが、松永先輩は、冷静さを取り戻し、言った。
「ギロチンチョークみたいだったなあ。。」
えっ?
その一言が自分の頭に響いた。
ギロチンチョーク。。。!?
ギロチンチョークとは、腕で相手の首を絞め、ギブアップを奪う技。かなりいろんなバリエーションがある。
ギロチンチョーク。。。。
自分はその言葉が頭から離れなくなった。
ホテルに着いたら、気分転換にバーにビールでも飲みに行こう。
そんな松永さんの提案も耳に入らず、自分の中ではその言葉が頭を巡り続けたのであった。。。
突如実現!?甲斐拓也VSケルビンザビッグヒット
昨日ブログに書いた養母さんのお見舞いを終えた後、その流れからは到底想像もできないようなことが待ち構えてていた。。。
猪木さんの言うところの“一寸先はハプニング”。
慈愛に満ちたお話から流れは180度一転。
事態は急展開したのだ。
お見舞いを終え、自分たちは今回の渡航の目的である本題の交渉に入った。
病院の外で、自分はケルビンに直訴した。
「ワクチンファイトで、もう一度、自分と闘ってくれ。」と。
この要求は、今まで数回、はねのけられている。
前回負けたんだから、今回は俺の弟子と闘えよ、と。
しかし、ケルビンは、この場はそうは言わず、
「カモン。。」
一言そう言うと、車に乗り込んだ。
自分たちは、乗ってきたレンタカーでケルビンの車の後を黙って追いかけた。
到着した場所は、通りからかなり入り込んだアングラなエリア。
そして、何の看板も出ていない不気味な建物。
自分が不審そうに見ていると、ケルビンが言った。
「ここは、グレーシー柔術の道場だ、中に入れよ。」
なにー!こんな所が??
ここは、サイパン版“虎の穴”なのか!?
中に入ると、壁にはグレーシー一族の写真が飾ってあった。
中では、師範が門下生の指導をしていた。
自分が中に入ると、みんな練習をやめ、一斉に鋭い目つきでこちらを見た。
なんかマズイな。。。
これって、昔、安生さんがグレーシー道場の本部に乗り込んだ時みたいじゃないか。。。
「門下生と、今ここで闘ってみろ。」ケルビンが言った。
そう言うと、こちらの、YES、NOの返事も待たずに門下生がスタンバイされた。
そんなあー、こっちはまだウォーミングアップもストレッチもしていないのに。
と、言う間もなく、門下生が近づいてきた。
しかし、自分も侍、戦いは買う。
凄んで来られて、逆にスイッチが入った。
慌てて上着を脱ぎ捨てて、海パン一枚で試合開始。
(後から考えると、柔術だから、上着を着てないとダメだったのかな。。?といってもタンクトップだけど。。)
相手は少し軽量級であまり熟練した選手ではなかったが、こんな緊迫した戦いに、自分はアドレナリンが大放出。
ルールも何もわからない、とにかく極めるしかない、極めないとこっちがやられる。
そう思い、門下生十数人が見つめる中、キラー甲斐拓也に変身。
倒して、無理やり腕ひしぎ逆十字に。
こんな突発的な対戦を、何とかかろうじてしのぐ。(松永氏、決死の撮影)
すぐ次に来た2人目の門下生も、倒して、かろうじてV2アームロックで極める。
勝手も何もわからないまま、ほぼこっちはパワーのみでの応戦だった。。
次に、師範が近づいてきた。
アドレナリン大放出だったので、もうヤケクソ。
なんだ!次は師範が出て来るのか?と、恐怖におののきながらも迎え撃ってやろうかと臨戦態勢だったが、拍子抜け。
師範は、ナイスナイス!と握手を求めてきたのだ。
門下生が知らない訪問者にやられているのに、いいのか、それで?と思ったが、自分も武士道の精神で、ありがとうございました、またここに来た時はあらためて練習に参加させてください、と、丁重にご挨拶した。
いやあ。。。
命が縮まるようなすごい体験だった。。
しかしこれで話は終わらない。
これに対して、急に怒りが点火したのがケルビン。
瞬間湯沸かし器のように怒り出した。
何について怒っているのかわからない。
このあたりも獣たるゆえんだが。。
隣の建物に来い、と、自分を誘う。
隣の建物は、畳が敷いてある打撃練習場だった。
ここでも門下生が練習をしていた。
ケルビンはウォーミングアップを始めた。
しかし、身長192センチで体重が135キロとなると、ものすごい迫力だ。
そしてすぐに門下生と寝技を始めた。
門下生はケルビンの前になすすべなく。
次に別の門下生にヘッドギアとグローブをつけさせて対戦。
ケルビンの膝が顔面にモロに入り、門下生は轟沈。
「ヘイ!ネクスト、ユー!」
いきなりケルビンが自分を指さした。
なにいー!
ここでケルビンといきなり対戦?!
ここで、闘うのかどうするのか返答する暇もなく、ケルビンがいきなり組み付いてきた。
2年ぶりに、突然肌を合わせることになり、自分は不安ながらもテンションは最高潮に。
自分は93キロ、ケルビンは135キロ、42キロの差とはいえ、組んでみると体重差ほどそんなに引けをとる体格負けした感じはなかった。
そしてすぐに135+93=228キロの肉のかたまりに。
日本のワクチンファイトでの挑戦権を得るために、自分は無我夢中でガムシャラに攻めた。
はるばるこの島まで来た目的が、9月の大会でのケルビンとの対戦要求なので、ここは絶対引けない。
突然の事にビックリだが、ピンチはチャンス!自分は精一杯いった。
右足を取ったので、ここで一気に宮田先生にご指導いただいたアキレス腱固めを極めにいく。
しかし、ケルビンの脚も自分の腕も太すぎて、うまく胸の前で手が交差できない。
(“大きな栗の木の下で”の「あーなたと私」スタイルに持ち込めればセット完了なのだが。。)
昔の、アントニオ猪木VS藤原喜明戦の、猪木さんの「角度が違うだろ」状態か。
この後、ケルビンが反撃し、マッスルカッターというふくらはぎを絞める痛め技に沈む。。。
次は打撃だ、と、ヘッドギアとグローブが渡される。
寝技でやられはしたが、自分はアドレナリン大放出状態が続く。
マッスルカッターで絞められた右ふくらはぎが全く力が入らない状態だが、そんなこと言っていられない。
なんとか、ケルビンにひと泡ふかせたく、なりふり構わずガンガン攻める。
そして、何としてもあのメガトンパンチだけはくらわないように。
多少被弾はしても、絶対に決定打は打たせない!
先日、芦田先生にご指導受けたばかりの技がきれいに決まる。
相手の右フックを頭を下げてかわして右ストレートをボディーに打ち込む技。
ケルビンの腹におもいっきり右ストレートを打ち込んだ。
しかし、ケルビンの腹筋は、鋼鉄!
効かない!?
ダメージを与えらない。。
慌てた自分が再度放った不用意なパンチに対し、ケルビンの強烈なパンチがカウンターで顔面に2発入る。
当たった顔面がどうとか以前に、パンチの衝撃波が脳幹や脊髄まで伝わり、体験したことがない衝撃が走った。
130キロ超級というもののパンチの威力。。。
まさに“破壊力”。。。
自分はそのまま前のめりに沈む。
自分の頭の中では、スローモーションで倒れていく自分が見え、なぜかこの曲
http://www.youtube.com/watch?v=lxflDj1wsBU
が、頭を巡った。
一瞬のKO負け。
その瞬間は凄いものが見えた、火花というか、光というか、虹というか。
自分は以前から、大会当日はみんなで大きな虹をかけましょうと言い続けてきたが、皆さんごめんなさい、一足先に自分だけ大きな虹を見てきてしまいました。。。
対戦カードはどうするのか、それはユーにまかせる。
ケルビンは一言そう言うと、対戦を終わりにした。
自分は、諦めない。
その件をもう一度日本に持ち帰り、対戦する方向でカードを協議するから、と返答。
ケルビンと別れ、道場を後にした。
ファイティングエイド1の時とは比べものにならないくらいケルビンを攻めることができたが、パワーで終始圧倒されたのはまぎれもない事実。
パワーはスーパーメガトン級。
しかし、引けを感じなかったのは、42キロ差がある130キロ超級のケルビンと絡んでも、体重のさほどは体格負けや体幹のパワー負けはしていない、ということ。
気迫負けもしていない。
今回、こういう対戦の機会を与えてもらって、ケルビンには本当に感謝している。
現在、今後対戦するにあたってのヒントがたくさん頭に思い浮かんで来たので。
さっきの歌じゃないけど、男なら闘う時が来る!
頑張ります!















































