さらに迷い込んだ魔境で見たものは。。 |     甲斐拓也の “「新」常在戦場 ” ブログ 

さらに迷い込んだ魔境で見たものは。。

たった24時間のサイパン滞在なのに、いろんなことが起こる。

普段から濃厚な毎日を過ごしている自分ですらもビックリのサイパン滞在だった。



マニャガハ島で、太陽とそよ風と海を楽しんだことは、「楽」。

養母さんのお見舞いで、涙したことは、「哀」。

ケルビンと、戦闘になったことは、「怒」。



話はまだまだこれで終わらない。

あえて文字で現わすのなら、「恐」とでも書くべき出来事が、ケルビンとの闘いの後に待っていたのだ。。










道場での対戦で、精根尽き果てた身体を引きづりながら、レンタカーでホテルへと向かう。








ところが、走っても走ってもさっき通ってきた大通りに出ない。

それどころか、周囲の景色は、さらにアングラ度をドンドン増していく。







疲れすぎて方向感覚鈍りましたかねえ?と、このエリアから早く脱出しようとさらに車を走らせた。

細いデコボコ道が延々と続く。

道の両側はうっそうとした藪。

ビッグフットとかチュパカブラとか、未確認生命体が普通に歩いててもおかしくない景色が続く。







おかしいなあ、こんな所、通りませんでしたよね?

松永先輩に確認したが、松永先輩も全く方向感覚を失っている。







辺りは、まだ日が沈んでいないにもかかわらず、妙に薄暗い。







誰かに道を聞こう、そう思ったが、全然民家とか無いし、人通りも無い。

このまま日が暮れたらマズイなあ。。

不安に包まれたまま、方向性を失った車は何かに吸い寄せられるように走り続けた。








随分走らせると、やっと、人がいそうな建物を発見。

建物といっても、なんか、お化け屋敷のようなたたずまい。

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なんですかね?これ。という問いかけに松永先輩も無言。

しかも、近づくにつれて、強烈な生臭さが漂い始めた。







これ、何の臭いですかね?

日本では嗅いだことがないような強烈な異臭にただならぬ気配を感じたが、そこに車を止めて、道を聞くために敷地内に入っていった。







人の気配を感じる。

それと、なんだろう?家畜?のような臭いと動物の遠吠えのような声が。

牧場みたいでもあるが、何か変だ。

空気が絶対におかしい。







奥まで入って行き、建物の内部をみた瞬間、自分と松永さんは絶叫しそうになった。







人間が動物を殺してる!






出刃包丁やナタのようなものがたくさん並んでいた。

そしてあらゆるところで、たくさんの牛や豚や鶏が絞められていた。

ここは、なんと屠殺場だったのだ!








一瞬、ホラー映画の世界に入り込んだような気持ちになり、気持ち悪くなった。







これは長居は無用と、近くで作業をしていた人に道を聞き、一目散に退散した。




恐怖から、少しでも早くそのエリアから出たいとガンガン車を走らせた。

だいぶ走って、やっと見たことがある大通りに出た。

途端に周囲が明るく見えた。







そこまで、二人は全くの無言。

まだ心臓がドキドキし、喉がカラカラになっている自分は、ねぎらいの声を松永先輩にかけられなかったが、松永先輩は、冷静さを取り戻し、言った。


「ギロチンチョークみたいだったなあ。。」






えっ?

その一言が自分の頭に響いた。

ギロチンチョーク。。。!?








ギロチンチョークとは、腕で相手の首を絞め、ギブアップを奪う技。かなりいろんなバリエーションがある。

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ギロチンチョーク。。。。

自分はその言葉が頭から離れなくなった。






ホテルに着いたら、気分転換にバーにビールでも飲みに行こう。

そんな松永さんの提案も耳に入らず、自分の中ではその言葉が頭を巡り続けたのであった。。。