突如実現!?甲斐拓也VSケルビンザビッグヒット
昨日ブログに書いた養母さんのお見舞いを終えた後、その流れからは到底想像もできないようなことが待ち構えてていた。。。
猪木さんの言うところの“一寸先はハプニング”。
慈愛に満ちたお話から流れは180度一転。
事態は急展開したのだ。
お見舞いを終え、自分たちは今回の渡航の目的である本題の交渉に入った。
病院の外で、自分はケルビンに直訴した。
「ワクチンファイトで、もう一度、自分と闘ってくれ。」と。
この要求は、今まで数回、はねのけられている。
前回負けたんだから、今回は俺の弟子と闘えよ、と。
しかし、ケルビンは、この場はそうは言わず、
「カモン。。」
一言そう言うと、車に乗り込んだ。
自分たちは、乗ってきたレンタカーでケルビンの車の後を黙って追いかけた。
到着した場所は、通りからかなり入り込んだアングラなエリア。
そして、何の看板も出ていない不気味な建物。
自分が不審そうに見ていると、ケルビンが言った。
「ここは、グレーシー柔術の道場だ、中に入れよ。」
なにー!こんな所が??
ここは、サイパン版“虎の穴”なのか!?
中に入ると、壁にはグレーシー一族の写真が飾ってあった。
中では、師範が門下生の指導をしていた。
自分が中に入ると、みんな練習をやめ、一斉に鋭い目つきでこちらを見た。
なんかマズイな。。。
これって、昔、安生さんがグレーシー道場の本部に乗り込んだ時みたいじゃないか。。。
「門下生と、今ここで闘ってみろ。」ケルビンが言った。
そう言うと、こちらの、YES、NOの返事も待たずに門下生がスタンバイされた。
そんなあー、こっちはまだウォーミングアップもストレッチもしていないのに。
と、言う間もなく、門下生が近づいてきた。
しかし、自分も侍、戦いは買う。
凄んで来られて、逆にスイッチが入った。
慌てて上着を脱ぎ捨てて、海パン一枚で試合開始。
(後から考えると、柔術だから、上着を着てないとダメだったのかな。。?といってもタンクトップだけど。。)
相手は少し軽量級であまり熟練した選手ではなかったが、こんな緊迫した戦いに、自分はアドレナリンが大放出。
ルールも何もわからない、とにかく極めるしかない、極めないとこっちがやられる。
そう思い、門下生十数人が見つめる中、キラー甲斐拓也に変身。
倒して、無理やり腕ひしぎ逆十字に。
こんな突発的な対戦を、何とかかろうじてしのぐ。(松永氏、決死の撮影)
すぐ次に来た2人目の門下生も、倒して、かろうじてV2アームロックで極める。
勝手も何もわからないまま、ほぼこっちはパワーのみでの応戦だった。。
次に、師範が近づいてきた。
アドレナリン大放出だったので、もうヤケクソ。
なんだ!次は師範が出て来るのか?と、恐怖におののきながらも迎え撃ってやろうかと臨戦態勢だったが、拍子抜け。
師範は、ナイスナイス!と握手を求めてきたのだ。
門下生が知らない訪問者にやられているのに、いいのか、それで?と思ったが、自分も武士道の精神で、ありがとうございました、またここに来た時はあらためて練習に参加させてください、と、丁重にご挨拶した。
いやあ。。。
命が縮まるようなすごい体験だった。。
しかしこれで話は終わらない。
これに対して、急に怒りが点火したのがケルビン。
瞬間湯沸かし器のように怒り出した。
何について怒っているのかわからない。
このあたりも獣たるゆえんだが。。
隣の建物に来い、と、自分を誘う。
隣の建物は、畳が敷いてある打撃練習場だった。
ここでも門下生が練習をしていた。
ケルビンはウォーミングアップを始めた。
しかし、身長192センチで体重が135キロとなると、ものすごい迫力だ。
そしてすぐに門下生と寝技を始めた。
門下生はケルビンの前になすすべなく。
次に別の門下生にヘッドギアとグローブをつけさせて対戦。
ケルビンの膝が顔面にモロに入り、門下生は轟沈。
「ヘイ!ネクスト、ユー!」
いきなりケルビンが自分を指さした。
なにいー!
ここでケルビンといきなり対戦?!
ここで、闘うのかどうするのか返答する暇もなく、ケルビンがいきなり組み付いてきた。
2年ぶりに、突然肌を合わせることになり、自分は不安ながらもテンションは最高潮に。
自分は93キロ、ケルビンは135キロ、42キロの差とはいえ、組んでみると体重差ほどそんなに引けをとる体格負けした感じはなかった。
そしてすぐに135+93=228キロの肉のかたまりに。
日本のワクチンファイトでの挑戦権を得るために、自分は無我夢中でガムシャラに攻めた。
はるばるこの島まで来た目的が、9月の大会でのケルビンとの対戦要求なので、ここは絶対引けない。
突然の事にビックリだが、ピンチはチャンス!自分は精一杯いった。
右足を取ったので、ここで一気に宮田先生にご指導いただいたアキレス腱固めを極めにいく。
しかし、ケルビンの脚も自分の腕も太すぎて、うまく胸の前で手が交差できない。
(“大きな栗の木の下で”の「あーなたと私」スタイルに持ち込めればセット完了なのだが。。)
昔の、アントニオ猪木VS藤原喜明戦の、猪木さんの「角度が違うだろ」状態か。
この後、ケルビンが反撃し、マッスルカッターというふくらはぎを絞める痛め技に沈む。。。
次は打撃だ、と、ヘッドギアとグローブが渡される。
寝技でやられはしたが、自分はアドレナリン大放出状態が続く。
マッスルカッターで絞められた右ふくらはぎが全く力が入らない状態だが、そんなこと言っていられない。
なんとか、ケルビンにひと泡ふかせたく、なりふり構わずガンガン攻める。
そして、何としてもあのメガトンパンチだけはくらわないように。
多少被弾はしても、絶対に決定打は打たせない!
先日、芦田先生にご指導受けたばかりの技がきれいに決まる。
相手の右フックを頭を下げてかわして右ストレートをボディーに打ち込む技。
ケルビンの腹におもいっきり右ストレートを打ち込んだ。
しかし、ケルビンの腹筋は、鋼鉄!
効かない!?
ダメージを与えらない。。
慌てた自分が再度放った不用意なパンチに対し、ケルビンの強烈なパンチがカウンターで顔面に2発入る。
当たった顔面がどうとか以前に、パンチの衝撃波が脳幹や脊髄まで伝わり、体験したことがない衝撃が走った。
130キロ超級というもののパンチの威力。。。
まさに“破壊力”。。。
自分はそのまま前のめりに沈む。
自分の頭の中では、スローモーションで倒れていく自分が見え、なぜかこの曲
http://www.youtube.com/watch?v=lxflDj1wsBU
が、頭を巡った。
一瞬のKO負け。
その瞬間は凄いものが見えた、火花というか、光というか、虹というか。
自分は以前から、大会当日はみんなで大きな虹をかけましょうと言い続けてきたが、皆さんごめんなさい、一足先に自分だけ大きな虹を見てきてしまいました。。。
対戦カードはどうするのか、それはユーにまかせる。
ケルビンは一言そう言うと、対戦を終わりにした。
自分は、諦めない。
その件をもう一度日本に持ち帰り、対戦する方向でカードを協議するから、と返答。
ケルビンと別れ、道場を後にした。
ファイティングエイド1の時とは比べものにならないくらいケルビンを攻めることができたが、パワーで終始圧倒されたのはまぎれもない事実。
パワーはスーパーメガトン級。
しかし、引けを感じなかったのは、42キロ差がある130キロ超級のケルビンと絡んでも、体重のさほどは体格負けや体幹のパワー負けはしていない、ということ。
気迫負けもしていない。
今回、こういう対戦の機会を与えてもらって、ケルビンには本当に感謝している。
現在、今後対戦するにあたってのヒントがたくさん頭に思い浮かんで来たので。
さっきの歌じゃないけど、男なら闘う時が来る!
頑張ります!














