歴史から学び活かしていく
遠征7日目
今日はセマーナサンタでも重要な日ということで、観光兼トレドの歴史ガイドをしてもらう事にしました。
歴史ガイドについては、プロのガイドとしてトレドに住んでいらっしゃる「サコ」さんという方です。
サコさんはただガイドするだけでなく、日本の歴史とか分かりやすく面白おかしく説明していただけます。
トレドに関しては右に出る者がいないといわれるカリスマガイドです。
残念ながら近々日本に帰国される予定ですが、この素晴らしい方のガイドに説明してもらった皆さんはホントラッキーですよ
実はスペインはいくつかの国を強引にまとめてできた国なのです。
だから他の州の自治権と言われる権力があり、独立するだのとかいうテロも起こるのです。
その歴史も勿論サッカーに結び付くので、以前書いた記事を参考にしていただければと思います。
因縁の対決と言われる、レアルマドリッド対バルセロナについてです。
エル・クラシコについて1:http://ameblo.jp/exitoryu/entry-10162279252.html
エル・クラシコについて2:http://ameblo.jp/exitoryu/entry-10162282280.html
今日がジュベン・スペイン遠征最終日ですが、何気なくスペインに来て試合して観光して帰る日本のクラブが多い中、ここまで深くスペインについて体験して知って帰国するクラブはないと思います。
この年代で自分達の力で公共機関を使って移動して、買い物したり、ホームスティ先で辞書を使って会話したり、ここまでの濃い遠征は確かに想像以上に大変で疲れますが、どの遠征よりも、机で1年間中学の歴史を学んだ以上の事が学べたと思います。
それに色々な人が携わって成功した今回の遠征は、行かせてくださった両親初め、森島監督、協力してくださったクラブのスペイン人スタッフ、ホームスティ先のご家族などの協力があって初めて体験できたことなのでサッカーとは一人でプレーするものでない事を、そしてプレーできる事は多くの人が動いてくれている事を考えながら練習に試合に臨んでほしいと思います。
ちなみに2年前にスペイン遠征に来たジュベンのチームは、今年の全国大会でベスト8の成績をおさめました
僕自身今回の遠征で多くの事を子供達から学ばせてもらいました。
いずれは子供達の指導者として、日本のピッチに立てたらと思います。
ありがとうございました
貴重な体験
遠征6日目。
トレドは街全体が世界遺産であり、魔女の宅急便でキキが住む町に似ています。
海はないですが、周りは川に囲まれ情緒あり非常に落ち着く街です。
昨日はこのトレドのホテルに宿泊して、朝からまたタラベラに向かいフットサルクリニックを受ける予定です。
クリニックを指導してくれる方はスペイン代表、クラブともに世界を制覇した「ジョアン」という偉大な選手です。
偉大な選手を前に緊張しつつも、楽しみながらクリニックを受けていました。
このクリニックでは技術を学ぶというよりも、世界を制したジョアン選手の考えを少しでも学ぶことができればと思います。
そして、午後は再び長距離バスでトレドに戻り、オデロットと試合を行いました。
オデロットは来季ジュニアユース1部に昇格するチームで、アトレティコと同じくらい強豪のクラブです。
スペインに来て日を追うごとに日々成長している子供達は、今どんな対戦相手が来ても物怖じせずに戦う事ができると思います。
それくらい仲間を信頼し、一人ひとりが逞しくなっているのを感じました。
この日このオデロットでもホームスティでしたが、日本の正月並みに大切な「セマーナサンタ」という連休にも拘らず受け入れてくださったスペイン家族には本当に感謝しなければいけません。
その大切さを歴史をもって知ると、更にありがたみが分かるというものです。
ただの休日ではなく、キリストが処刑され蘇るまでのストーリーを約1週間かけて祝う重要なお祭りなのです。
悲しむ祭り、喜ぶ祭りなど日本では滅多に経験できないお祭りがこの時期に見られた事は本当にラッキーな事で、その間ファミリーとホームスティできた事も素晴らしい体験になった事でしょう。
最初のホームスティよりかは幾分次は何を話そうなどと、色々と作戦を練っている子供を見て環境に慣れるのが早いなあと感心しました。
明日子供たちが、どのような顔をして集合場所に来るのか楽しみです。
小さいが、大きな刺激
5日目スペイン遠征。
ホームスティから一夜明けた子供たちの顔は、スペイン慣れと疲れで心身ともに疲れている感じでした。
さすがに初めての海外ホームスティでは、殆どがなされるがままと改めてコミュニケーションの大切さを感じたようですね。
今日はバスでアトレティコマドリッドの試合会場に移動します。
待ち合わせの場所には、朝早くからご両親と子供まで全員見送りに来てくれました。
バスが出発する最後まで見送りしてくれて、たった1日のホームスティでしたが最後まで良くしてくれたタラベラの方々には感謝しています。
さて、今日は遠征のメインであるアトレティコマドリッドと対戦します。
100年以上の歴史を持つアトレティコの下部組織には、一人の日本人選手が選手登録しています。
宮川類君です。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/chame/article/765
彼は10歳から名門のアトレティコマドリッドに認められ現在に至っています。
何度か会って話をした事があるのですが、久しぶりに会って背も大きくなり中身も更に大きくなっていたのに驚きました。
ルイ君にとっては毎日がテストのようなもので、結果が出なければ次はないという常に背水の陣で望んでいるのです。
現在に至れるのは勿論彼自身の努力による賜物でありますが、それ以上に周りの方々のおかげと感謝する気持ちと、非常に謙虚で前向きさは、正にプロ精神がこの時期に備わっていると感じました。
この小さくて偉大なルイ君が所属するアトレティコ・ジュニアユースと対戦することができ、ジュベンの選手達はとても刺激になったと思います。
結果は4-2で負けてしまい、ルイ君にゴールも決められてしまいましたが、昨日のタラベラとの試合よりも一人ひとり仲間意識が芽生え、更に良い試合となったような気がしました。
昨日の試合で怪我をして歩けない選手の為に、皆が色々と手を貸してあげていた事が嬉しかったですね。
宮川選手との対戦
試合にはマドリッド日本人学校の方も応援に駆け付けてくれて、スペインで日本人の声援を聞けたのは大きな支えでした。
試合後はアトレティコスタジアムに移動し、昼食を食べ、スタジアム見学をしてトレドの宿に移動しました。
皆は一人の為、一人は皆の為に
スペイン遠征4日目の今日は朝早くタラベラに移動から始まります。
長距離のバスに乗る為に、朝7時に起きて近くのバルで朝食を済ませタラベラに向かいました。
バスターミナルから早速練習場に移動し、軽く2時間汗を流し昼食を食べました。
昨日も夜寝るのが遅かったうえに、今朝は早朝起床にもかかわらず、昼食後は観光に出かけていく子達もいました。
スペインに来てようやく試合ですが、その後はいよいよホームスティでもあり皆複雑な気分でしょうね
19時、地元のテレビ局も来ている中、いよいよ試合開始です。
以前遠征に来たメンバーは初めての外国人相手にビビってたのか、積極性が無かった気がしました。
しかし、今回の遠征は初日から地下鉄に乗ったり、自分で買い物したり、バスに乗ったりと、スペインに溶け込むところから始まったので、この試合からも感じられるように彼らの中では外国人ではなしに、一人の選手として映っていたと思います。
特に2年前と違ったのは、戦術でも技術の向上でもなく、ディフェンスからのインターセプト、待つディフェンスではなく、攻撃的な奪うディフェンスなど選手一人ひとりの戦う姿勢が違ったのです。
後半初めまでは圧倒的に攻めていました。
しかし、スペイン特有の後半に勢いが増す攻撃で追いつかれそうになりましたが、確実に集中を切らさずに守りきり勝利をものにしました。
ジュベンは年代が違う合同の即席チームで、決してチームワークとしては完全ではなかったのですが、一人ひとりの気持ちがチームワークとなった気がしました。
でも一つ残念だったのが、この試合で歩けないくらいの怪我をしてしまったジュベンの選手がいて、試合終了後に仲間が肩を担いで行ってくれる子が一人でもいるかなと思いましたが、皆彼をそのままにして更衣室に行ってしまったのが寂しかったですね。
海外に来て特に日本人同士助け合わなければいけない状況で、誰一人彼を気にかける子がいなかったのはまだまだ本物のチームワークとは程遠い気がしました。
スペイン人の子供はこのような状況では絶対に数人がそのこの傍にかけより、当然の事のように手となり足となって助けます。
試合後のホームスティ先では少しでも、この日本人に欠けはじめている人を思いやる気持ちが学べると良いですね。
100年伝統の一戦
3日目の今日は、各自マドリッド観光をした後、レアルマドリッド対アトレティコマドリッドのダービーを見に行く予定です。
この日の昼は各自自分達で昼食をとる事になっています。
まずは水の調達から、一人が先陣切ってお店に入って行けばその後からズラズラと入って行き皆無事に買い物できました。
一応行ってはいけない地区など制限をして、2人以上で行動する事にさせました。
マドリッド最終日なので、お土産を買って帰る子がいて、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんや、兄弟、友達などここに連れて来てくれた方達の顔を思い出し感謝しながら、それぞれ真剣にお土産を選んでいました。
自分だけのお土産をたくさん買って行っている子もいましたね
そして夜20時に地下鉄でスタジアムに向かい、約9万人入るスタジアムを目の前にして皆感動していました
ただのダービーではなくそれぞれのクラブが100年以上の歴史を持ち、伝統の一戦というだけあって応援の仕方や相手サポーターをヤジする歌など試合以上に奥が深くて面白かったですね。
結局レアルが勝ちこの日も無事にホテルに着く事ができました。
人の温かみを知る
ジュベン・スペイン遠征2日目は、フットサルの試合を見に行く事になりました。
トレホンというマドリッド郊外で、セゴビアと対戦します。
セゴビアには高橋選手が在籍していて、海外で日本人選手を見れる良い機会です。
当然ながらこの日もホテルから地下鉄と市バスを乗り継いで行くのですが、まだまだ慣れないせいか一向に地下鉄の改札では通過するだけで5分以上もかかりました。
それでも昨日よりはスムーズに乗れたような気がします。
地下鉄を乗り継いで、バスターミナルに到着し、一般人が乗る市営バスに乗りました。
周りがスペイン人で日本人15人が中央を占拠している光景は何か異様でしたね。
そして、1時間くらい走ったところで、終着のトレホンに着いたのですが、どうやら試合会場に乗り換えるバスはずっと手前で降りなければいけなかったらしく、ここからそこに戻るには更に30分くらいバスを待たなければいけないという事でした。
運転手はその事を告げるとなんと、もう一度日本人だけ乗せてくれて、そこまで運んでくれたのです。
勿論その行為が会社にバレたらクビか、厳罰が与えられるでしょう。
でもその運転手は子供達がこれ以上疲れたりするといけないということで、乗り換えの場所までわざわざ送ってくれたのです。
本当の良心からそこまでやってくれるのは、やはりスペインでなければできないと思います。
日本でそれをやったらもっと大変な事になりますからね。
運転手の極端すぎる行動でしたが、少年達の心には大きく深く届いたと思います。
下りる時にはいつ覚えたのかスペイン語で感謝の言葉を一人一人言っていました。
実際ここまでする必要はないかと思いますが、今日受けた親切はきっと一生忘れないし、困った誰かにそれをやってあげる勇気は付いたと思います。
さて無事にショッピングセンターと隣接する試合会場に着き、試合開始まで各自自由行動することになりました。
思い切ってお店に入って買い物する子もいましたし、ただ皆の後を付いていくだけの子もいました。
見ていてとても面白かったです。
そして試合の時間になり、会場には日本代表の選手団も来ていて、とても良い刺激になったと思います。
とても白熱した試合内容と、一つ一つのプレーに対する一体化した観客の声援など、改めてスポーツ文化の違いを見せつけられたようでした。
ただ試合後に思った事が、日本代表選手が子供達に誰一人声をかけてくれなかった事が残念でした・・・
この時期の子供は夢を見る時で、この時一人でも声をかけて一緒に写真でも撮ってくれていれば、今後その子は彼のファンになっただろうし、フットサルという競技を目指そうと考えるようになったかもしれません。
この差が日本のフットサル界をいまいち伸ばし切れていない部分かもしれませんね。
でも僕はその日本代表の選手達の中に何人か人間として選手として、素晴らしい選手がいる事を知っているので、是非頑張って盛り上げていってほしいです。
帰りは電車でしたが、皆魔法にかけられたかのように爆睡でした
つづく・・・
スペイン遠征
僕は岐阜県出身で、生まれも育ちも岐阜です。
日本の中心に位置しながら本当に地味な県でして、サッカーも、フットサルも、野球も、ラグビー、バレーも、観光にしてもパッとしないどちらかというと全国的な認知度は低いと思います。
実は岐阜は関ヶ原の天下分け目の戦いなど、昔から重要な拠点とされてきました。
だから一つくらいは全国的に名が知られるような事をしたいと、僕が一番恩恵を受けてきた岐阜のサッカー・フットサルの貢献に何かできる事はないかと思っています。
今日はその岐阜のサッカーを代表する「ジュベン」というクラブチームがスペイン遠征にくることになりました。
下は小学6年生から、中学2年生の15名です。
ジュベンの代表森島氏は高校時代お世話になった村橋氏からの繋がりで、数年前から色々とお世話になっておりました。
実は今回のスペイン遠征は2回目で、フットサルも合わせると、3回目となります。
この森島氏の考え方が僕は凄く好きで、他のクラブでは考えられない遠征にしようと企画がありました。
それはただ強豪クラブと試合をやって結果だけを知って帰るのではなく、空港からホテルまでの移動や、試合会場まで公共交通機関を利用して移動し、宿泊は対戦クラブにホームスティするなど今までにないサバイバルプラントもとれる遠征です。
言葉が分からない世界で勿論全てが上手く順調に行くとは限らないので、そこをいかに自分の力で創意工夫して乗り越えていくかという主旨です。
そして26日の夜12時、早速15名の少年達がマドリッド空港から約1時間かけて地下鉄でホテルに移動しました。
切符の買い方から、改札を通るだけでも15分くらいの時間がかかりました。
指示されるまで黙って待っている子、自分の前を通っていくスペイン人の真似をして改札を通過していく子などここからサバイバルが始まっているのです。
そして地下鉄に乗って自分でボタンを押して扉を開け、自分達が降りる駅では自分の手で扉を開けなければいけないなどの文化の違いにすでに驚きの連続でした。
ホテルにようやく着いたのが2時過ぎで、初めての経験に興奮してすぐに寝れなかった子もいました。
初日から大変な経験をしたと思いました。
つづく・・・
日本人の活躍
3月もあっという間に終わろうとしています。
先日の日曜日、マサがまたもや得点をして新聞に名前が載ってました!
クラブのGMからも来季3部契約の話があって、まるで自分のように嬉しかったです。
書類上難しいけれど、規制緩和で3部、2部Bプレーが可能になったので、是非契約して欲しいですね!
また最近の日本人の印象がすごく良く、色々なクラブ関係者から連絡がきて、やれ中盤選手がほしいだの、サイドの選手が欲しいだのオーダーが増えています。
ユースでプレーするカズ、ジュニアユースで練習参加しているワタルはじめ、ユウキ、ユウマも、高評価を得ています。
きっとこの中からいきなりプロに行く選手がいることでしょう
個人的にレアルに行って欲しいですね(笑)
バルセロナ
こんにちは!
またまた、先日水曜日から1泊2日でバルセロナに行ってきました。
今回は中学生3人を連れて、バルセロナVSシュツットガルトのチャンピオンズリーグ試合観戦がメインです。
しかも席はサイドの一番良い席をお世話になっているNOJIMA氏に手配していただき、試合の展開や雰囲気、選手の顔までハッキリ見える最良の席でした!
試合の前には、スタジアム前の高級ホテルの最上階で生ハムパーティーに招待までしていただき、正にVIP待遇です。
残念ながら生ハムはすぐに無くなってしまいましたが、その他に最高級の美味しいチーズなど食べ放題で皆とても大満足。
メインのバルセロナの試合を間近で見られることも素晴らしいですが、実際にテレビ観戦よりもボールを持った時の周りの選手の動きが見る事ができ、改めて色々な事が勉強になりました。
バルセロナの強さはボールを持った選手のセンスや戦術眼もですが、バルササッカーの神髄はボールを持っていない選手の動きが完璧に連動されているという事です。
テレビで映っている部分は40%、残りの60%はボールをもらう前の動きや、ディフェンスの修正など重要なプロセスが隠されていて、少々高くても実際スタジアム観戦する価値はあります。
メッシやイニエスタも個人技はとてつもなく凄かったですが、その周りで相当な距離を走っているダニアウベス、トゥレなどボールを持った選手を活かす走りをしているから、メッシやイニエスタが仕事をしやすいと思います。
他にも監督の指示の出し方や、アップのタイミング、選手交代などゲームの流れから色々な事が見えて久しぶりに面白い試合でした。
前から22列目!選手の表情までしっかり見えました。
生で見るイブラは怪物みたいな体していた・・・
プロ選手
そうそう、この前の土曜日に自分が所属するアマチュアリーグの試合会場に、アトレティコマドリッドのレジェス選手が観戦しに来ました。
アーセナルや、レアルマドリッドでもプレーした事のある一流選手です。
しかも試合前にロッカールームに来てくれて声を掛けてくれたのです。
後からチームメイトの親友という事を知ったのですが、それまではどこかで見た顔だなくらいしか思わなくて、まさか1部の選手がこんな小汚い所にいるはずがないと全くの無関心でした。
っで、試合後もしっかりと見ていてくれたので、最後にツーショットで写真を撮ってもらいました。
っが、しかし、当然そんな選手が来るとは知らずカメラなんか持ってないもんだから、近くにいたファンの人のカメラで撮ってもらったので画像はありません・・・
ウソだろっ!
って疑われるのも無理ないです。とほほ・・・
でもいくら知り合いとはいえ、翌日に試合を控えているのにわざわざ1時間以上かけて、アマチュアの試合観戦しに来てくれたレジェス選手はやはり全てが一流でしたね。