アトレティコマドリッド研修を終えて・・・
アトレティコマドリッドのユース1部に、1ヶ月間あまり木村君が練習参加しました。
アトレティコの選手と寮を共にして1ヶ月間の研修を終えた木村君に、スペインと日本のサッカースタイルの違いを聞いて見ました。
まず、技術的にいえば日本人の方が正確さはあると思います。
思ったところにボールをしっかりと止め、きれいな球筋のボールを蹴る事ができる日本人選手は沢山います。
ただこれが敵がいないところでの話しであって、敵に囲まれたときなど、プレッシャーの中では練習で見せるようなプレーができないのが歴然とした差だと思います。
練習は判断の早さと、ボールタッチの回数を増やす為に、紅白戦含め常に半面コートでの練習でした。
この環境下で彼らは判断の早さと、素早いボール捌きを身に付けます。
またメンタル面で大きく違う部分が、失敗を「恐れない」です。
ドリブルして取られても、パスをミスしても、自分が良いと思ったことは何度も繰り返し挑戦します。
だからボールのトラップにしてもパスにしても練習中で多少悪くても全く気にしないけれど、判断に関するミスをした場合、監督も怒るし、自分自身も反省します。
特にシュートチャンスでシュートを打たなかった場合は味方からも注意を受けます。
要するに局面による自己判断で、良いと思ったことはチャレンジする精神こそが大きな違いだと感じました。
仮に選手と監督の意見が食い違って口論する場面が多々見られたのも、文化の違いだと思います。
サッカーライセンス取得を目指す!in スペイン
サッカーのみならず、スペインはバスケット、F1、テニス‥など世界一流選手を数多輩出してます。
その中でもサッカーは国技に値するスポーツであり、サッカーの指導方法は全てのスポーツの基礎だといわれております。
僕はスペインのサッカーに長年関わって、実際1部から7部のクラブまで見てきました。
どこで日本とスペインの力の差がでてくるのか?
また何故スペインは飛び抜けた才能ある選手が現れるのか?
華やかしい活躍をする1部の選手も、始めは誰もが皆同じレベルにあるジュニア、ジュニアユース年代を過ごしてきました。
要するにこの少年カテゴリーでのしっかりとした指導があるがゆえに、素晴らしいプレーが集まる頂点が形作られていくのだとおもいます。
それを知る為に2008年10月、実際スペインサッカー協会の講義(レベル1)を受けることにしました。
スペインのライセンスはレベル1~レベル3まであり、レベル3が日本のS級ライセンスに相当します。
フットサルも同じ仕組みでレベル1~レベル3まであります。
レベル1がちょうど少年代を指導することができ、スペインサッカーの基礎であるといえます。
外国人でも一定の条件を満たしていれば誰でもライセンスを取得することができます。
必要書類としては、住居ビザ、高校以上の卒業証明書(日本の高校でも可能)、メディカルチェックです。
必要とされる語学力は日常生活レベル以上で、早い人で1年間必死でスペイン語を勉強すれば習得できます。
申し込み手順:
まず、地元のサッカー協会に行き、申し込みを行います。
申し込み後、能力適性検査が行われ、フィジカル部門とテクニック部門で検査されます。
検査の日、僕の他に40名近い志望者がいました。
参加者にお腹が出たおじさんや、サッカーには無縁の文科系の人などいたのでサッカー経験者の僕にとってはかなり気が楽でしたね。
フィジカル部門では2000m走らされ、普段スポーツしている人ならまず落ちることは無いでしょう。
他には50m走らされたり、垂直飛び、3kgのボール投げ、前屈など、50歳のビール腹のおじさんですらテストに通過するくらいなのであまり関係ないテストですね。
テクニック面も多少ボール蹴った事があれば全く問題ないでしょう。
これで適性検査は終わりです