大会
こんにちは!
先日トレドにいる留学生でミニサッカー大会を開催しました。
下は14歳の中学生から、上は24歳の大人まで12人で試合をしました。
これまたハンデとか全くなしのガチンコ勝負!
皆マジになってプレーしてたので、とても面白かったですね。
中学生の3人も足元の技術がしっかりしていて、普通にプレーできていたのにはビックリです。
来週は僕も参加しようかな
吸収率
先日また中学生(15歳)の留学生が2名スペインに来ました。
この年代で海外のサッカーに触れる事は、100冊のサッカー本を読むよりも貴重な知識・経験を修得する事ができます。
それが例え2週間や1ヵ月間であっても、物事に対する考えの柔軟性、視点が違うので、大人になって留学するのと吸収力がまるで違うのです。
技術的には日本もスペインもさほど変わりはありません。
ただサッカーに対する考え方が全く異なります。
そこで、何故そうするのか考え分析する大人の思考回路と、スペインはそうであると素直に受け止めすぐに実行する子供の思考回路では順応のスピードが違ってきます。
だからいずれ海外を目指す選手は短期間でも良いので、若いうちに海外のサッカーを肌で感じる事がとても大切だと思います。
僕は高卒でスペインに来て、ようやくシュートは感覚で打つもんだと分かった気がします。
かつて、プロのトップ選手何人かに、シュートのコツをインタビューした事があります。
答えに蹴り方のコツや、狙い方など何か特別な必勝法があるかという期待をしていました。
しかし実際に返ってきた答えは、「とにかく打てそうであればシュートを打つ」という単純な答えに、肩透かしを食らったようで、何かしっくりこなかったのを覚えています
でも実際に自分でプレーして、試合を何試合も見ているうちに、その言っている事は究極の必勝法である事に気づかされました。
言葉で伝えるのは簡単ですが、それを理解するのはやはり自ら体験するしか分からないものです。
僕はそれをしっかり理解するのに数年かかりました。
気付けばそれを伝える立場にいるので、少しでも多くの若者に他にも重要な知識を伝えられたらと思います。
闘病支援
今日ニュースで知ったのですが、先週J1大宮のDF塚本泰史選手が、右大腿骨の骨肉腫と診断され、手術で腫瘍を切除し、人工骨に置き換えることで日常生活への復帰はできるものの、担当医から「サッカーはもうできない」という宣告を受けたそうです。
24歳とこれから伸び盛りの若者がこのような形でサッカー人生を締めくくる事になり、とても切なく思いました。
サッカー選手に限らずですが、プロになるには遊びは愚か、それこそ休日返上してまでサッカーの練習に明け暮れなければ手に入らない称号だと思います。
その成果が報われプロになった矢先に、突然病気のせいでプロどころかサッカーができなくなる辛さは想像するに難くないでしょう。
僕は31歳だけれど、すぐに怪我したり身体的な衰えは感じつつもサッカーができる環境にいます。
グランドがデコボコだからや、ボールが悪い、監督が悪いなど色々な障害があると思いますが、五体満足でサッカーができる事をまず感謝しなければいけないなと改めて思いました。
表に出てきませんが、塚本選手のように想像を絶するほど苦しい闘病生活を送っている方々は沢山いると思います。
またいつ自分の身に降りかかってくることかもしれません。
五体満足でサッカーできる事は丈夫に育ててくれた両親に感謝しなければいけませんし、例え同じような境遇に陥っても必ず周りには助けになってくれる人が出てくるはずなので前向きに生きていこうと思いました。
今僕にできる事は何か分からないので、少しでも役立てばと思い支援をする事しかできませんが、同じような方が一人でも増える事で大きな力になると思います。
下記のURLから支援する事ができますので、是非一度ご覧ください。
http://www.ardija.co.jp/information/other/201003/foundation0304.html
バルセロナ
今日は久しぶりにバルセロナに来ました。
今回は遊びではないので観光は全くしませんでしたが、サッカーをこよなく愛するNOJIMA氏MIGUEL氏と仕事の件で話し合ってきました。
短い時間でしたがとても有意義な話し合いができ、今までで一番充実したバルセロナ滞在だったかもしれません。
詳しい内容はまだここで明かす事ができませんが、これからはバルセロナにも進出していきます!
来月またバルセロナに行く予定です。
次回は写真を載せようかなあ。
14歳少年記
若干14歳の少年が今日から1ヶ月間留学することになりました。
着いた初日でかなり疲れているにもかかわらず、早速練習に参加しました。
また1ヶ月間もサッカー留学するという本人の意思もすごいですが、この年齢で海外を体験させたいというご両親の考え方も素晴らしいと思います。
今の時代勉強、勉強でスポーツやるくらいなら塾に行かせるという時代に、サッカーを通じ本当に大切な事を身を持って学ばせるという本物の教育がここにはあります。
誰が採点を付けてくれるわけでもなく日々の成長は目に見えないですが、帰国後の姿を見れば一目瞭然だと思います。
子供は海外生活で一人でやるという事の大変さと、改めて両親の大切さ、お金の大切さを学びます。
両親の事を思い、限られた費用でやりくりする留学生達は、僕も勉強になるくらいの節約術を使っています。
ネットで料理レシピを調べたり、安い材料でいかに美味しく作るかなど主婦顔負けですね。
そしてやはり、海外に来る留学生は皆礼儀正しく、しっかりした子達ばかりです。
クラブの関係者が皆口を揃えて「日本人は皆良いしつけを受けてきている」と褒めています。
そこで僕は「いやいや、それほどでも~」っと照れながら答えます。
いずれにしてもこんな素晴らしい環境でサッカーをさせてもらう事はなかなかできません。
ホントご両親に日々感謝ですね。
ゴール=感謝
今日サコさんというトレドの「お母さん」と呼ばれる日本人の方と、留学生がプレーする4部の試合を見に行きました。
サコさんは時々美味しい日本食を作ってくれたり、身の上相談などを受けてくれる方でトレドにはなくてはならない存在ですが、残念ながら近々帰国する予定なので最後に留学生の試合を見てもらったのです。
とりわけサコさんから可愛がられているマサは後半からの出場でしたが、寒い中待ちに待った甲斐がありました。
相手はリーグ2位と黒人選手が半分くらいいる強豪です。
しかし、後半マサの独特なリズムと華麗なテクニックで相手ディフェンスを翻弄
何度もチャンスを作り出し、残り10分で見事な決勝ゴールを決めた!
サコさんはめっちゃ喜んでいたし、僕も日本人の活躍でチームが勝利した事がとても嬉しかった。
翌日の新聞は何故かあまり活躍していない選手がアップで載ってた・・・
エスパニョールの中村俊輔選手がスペインを去った今、どのカテゴリーでもいい、スペインでプレーする日本人選手にはホント頑張ってほしいと思います。
何でもない日常
こんにちは!
最近時が経つのがやけに早く感じます。
現在10名以上の留学生がいますが、テストに受かって試合に出場している選手、テストを受けている選手、来たばかりで日々の練習に必死でついていく選手など個人によって状況は様々です。
僕自身かつて同じように留学していた時代に感じ、体験した事なので、一人一人の置かれている状況や、気持ちは良く分かります。
自の夢を追って親元を離れ、言葉が十分に通じない地で一人でやっていかなければいけない辛さや大変さは、表情に見せないけれどかなりのプレッシャーだと思います。
遊び盛りの10代の若者が、皆自主的に自分の目標を定め、それに向かって頑張っている姿を見て自分も頑張らないとなあといつも良い刺激を受けています!
先日も大雨の中皆でボールを蹴りました。
ここには日本のように娯楽が全くないですが、サッカーをやっているその瞬間が一番楽しいです
プロテスト
こんにちは!
今年に入ってあっと言う間に時が過ぎています。
昨日何を食べたのか、今日が何日なのかわりません
今日はちょっとしたニュースです。
現在イジェスカス(2部)でプロの選手と一緒に練習している通称NARU君が、今週から1部の某クラブの練習参加する事になりました。
練習参加というよりもプロテストです。
1ヵ月間練習参加して、合格であればプロ契約を結ぶ事ができます。
若干18歳にして強烈なプロ選手のシュートを止めてしまう反応の早さは周りから高い評価を得ています。
あっ、NARU君はちなみにゴールキーパーです。
あとは、積極的に話しかけたり選手とコミュニケーションが取れるようになればいけると思います!!
数少ない折角のチャンスなので、100%以上の力を出して是非頑張ってほしいものですね。
100年構想
現在スペインはあちらこちらに人工芝のグランドがあります。
小さな村から大きな町まで、至る所に当たり前のようにあるので、逆に土のグランドを探すほうが難しいかもしれません。
Jリーグが謳っている100年構想「全国芝生普及」が、スペインでは10数年後には完了しつつあります。
スペインの100年構想は楽してお金を儲ける事でしょう。
この歴然とした環境の差を埋めなければ、日本が世界の舞台で活躍するのは難しいでしょうね。
ちなみに今住んでいるところには、2つの人工芝のグランドがあり、本当は申請しなければいけなく有料なのですが、地元の人は皆無断で利用しています。
管理人はそれを見ても何も言わず、黙々と掃除している・・・
先日も普通に破れている金網から侵入して、フルコート使っていたけれど何も言わず・・・
一体何を管理しているのか分からないけれど、僕はそういったスペイン人の寛容なところが好きなのかもしれない。
政府にしろ、企業にしろスポーツをする者にとって理解ある人が多いなあとつくづく思います。
スポーツで成り立っている国は、スポーツが最善の教育方法と考える。
だからビジネスも面と向かって言い合えるし、思い切ってやる時はやるし大胆。
お祭りの準備には仕事後回しで命をかける!
仕事は適度にやる!
シェスタは文化だと声を大にして言い張る!
月曜日はサッカーの話で始まり、サッカーで終わる。
色々な意味でこの国は面白いと改めて感じました。
深刻な状況
先日いつもお世話になっている方とスカイプで話をした際に、興味深い話を聞かせてもらった。
その方は日本のサッカー協会など広く人脈を持つ方で、沢山の方と会って話すことがあり、その都度僕は日本の色々な情報を教えてもらっています。
その中で気になったのが今の若い世代に増えていっている傾向として、「燃え尽き症候群」といわれる選手が増加しているらしいのです。
つまり、10代で夏の高校総体や冬の選手権などで敗退した選手が、冗談かもしれないけれど「俺のサッカー人生は終わった!」などとメディアの前で言っていたという事。
しかしそれも冗談ではなく深刻である事が近年の状況から伺えます。
文部科学省の報告によると、近年高校中退の数が7万人以上と思ったよりも多い事にビックリしました。
全国約5500校あるなかで、7万人という数は1校に10人以上おり、つまり実際辞めてはいないけれど、不満があるや、満足していない学生は100倍はいると思う。
つまり全国で700万人近い学生は現在の高校教育という存在に何らかの不満を感じているはず。
現にスペインに留学来ている子達も、夢や志は高いのに高校生活に不満があり、高校中退した若者が増えていっているのが現状なのです。
幸いにもスペインで高校卒業資格が取得できるというシステムがあるおかげで、彼らは挫折しないで夢を求める事ができますが、いかに今の教育が若者達に必要とされていないかが分かります。
僕も学生の頃、私生活に全く意味のない化学記号を覚えたり、顕微鏡でミジンコを見てスケッチしたり、何百年前の年号を覚えさせられたり、会った事もない大昔のおっさんの写真を見て誰か述べよ、終いには古典などもはや手紙にすら利用できない。
などといったまるで社会で役に立たない事ばかりを何百時間と勉強した気がする。
勉強したというよりも無駄に覚えさせられた感じでしたね。
勿論数学や国語、現代史など中には社会に出ても役に立つ分野もあるが、そもそも教育は社会に出ても自立していけるようにと指導していくのが本来の姿勢だと思う。
しかし現状は満遍なく知識を植え付けられ、一体自分は何が本当にやりたいかを見失わせてしまっている。
よってニートと呼ばれる若者が増えていっているのではないでしょうか。
文部科学省がニートを作り、厚生労働省がニートを支援するという笑いたいけれど、もはや笑えないような構図ができてしまっている。
今の若者は夢が無いというけれど、夢を見る事ができない世の中になってきている。
高校を中退してスペインに渡ってきた10代の若者は、皆開放された感じで大きな志と夢を持って頑張っています。
話は逸れましたが、燃え尽き症候群と呼ばれる若者達は、今まで「やらされてきた」から解放された事で燃え尽きてしまったのだと思う。
それを指導した先生・学校が悪いのではなく、国がそのような人間が出てきている教育環境を改善しないのが根本的な原因ではないでしょうか。
勉強でもスポーツでも何でもいいので、一つの事に制限なく打ち込める環境ができれば、きっと日本は大きく変わる気がします。
スポーツ振興計画を推進している文部科学省が、もっと具体的に皆が自由に使える場所(人工芝のグランド)や施設(ジムや体育館)を作ってもらえると嬉しいですね。