私は、BASEカードを使って、プライベートの買い物をすることがあります。
BASEカードとは、ネットショップBASEの売上金(売掛金)でお買い物ができるプリペイドカードです。
売上金を振り込んでもらうと手数料がかかりますが、BASEカードなら手数料はかかりません。
先日も、ヨドバシ・ドット・コムで、BASEカードを私の個人的な買い物に利用しました。
BASEカードで私物を買うということは、事業用の資金をプライベートの支出に使うということです。
仕訳帳では、借方に「事業主貸」という勘定科目を使います。
では、こんな時、家計簿ではどのような扱いになるのでしょうか。
今回は、「事業主貸」を使った時の、家計簿と帳簿の関係について書いてみたいと思います。
個人事業主の家計簿
お仕事のお金で私物を買った時の、家計簿と帳簿の話
購入前の家計簿と帳簿の残高
私は、家計は《スッキリ家計簿》で、お仕事のお金は《スッキリ家計簿》をアレンジした帳簿で管理しています。
《スッキリ家計簿》をアレンジした帳簿は、家計簿感覚でできる「青色申告のための帳簿作り講座」でも使用する帳簿です。
家計簿には「帳簿」という口座を設け、お仕事のお金も家計の一部として管理しています。
「家計簿の帳簿残高」は、常に「帳簿の合計残高」と同じ金額になります。
「事業主貸」や「事業主借」は、お金(資産や負債)ではないので、残高の合計に含まれないように、「資産/負債」の欄を空欄にしています。
また、「事業主貸」や「事業主借」は、意味を間違えやすいので、パッと見てわかるように、こんな表記にしています。
「事業主貸┃→家」家計簿にお金が入った
家計簿と帳簿の入力例
家計簿は「支出」
3,492円が、消耗品費として、帳簿用の口座から出ていきました。お金は家計簿の外に出ていったので、「移動先口座」はありません。
帳簿は「移動」
3,492円が、BASEの売上金(売掛金)から出て、家計簿に入りました。これが「事業主貸」と呼ばれるお金の流れです。
私物の購入はお仕事の経費ではないので、費用の勘定科目はありません。
家計簿と帳簿のお金の動き
家計簿のお金は外に出ていく
帳簿用の口座から3,492円が減り、合計も3,492円が減っています。帳簿のお金は中にとどまる
3,492円が売掛金から出て事業主貸に入ったので、帳簿上はプラスマイナスゼロです。事業主貸という移動先がないと、お金は帳簿の外に出ていきます。
お金が外に出ていくと、出ていった理由が必要になります。
お金が出ていく理由とは、費用の勘定科目(○○費)のことです。
でも、3,492円の消耗品は私物なので、お仕事の費用(経費)ではありません。
このように、帳簿上の3,492円は外には出ていかないのですが、実際のお金は出ていきました。
そのため、お金の残高を合わせる時には、事業主貸を含めずに計算する必要があります。
購入後の家計簿と帳簿の残高
「家計簿の帳簿残高」は、常に「帳簿の合計残高」と同じ金額になります。
お仕事のお金でプライベートの買い物をした時、帳簿では「事業主貸」で処理します。
家計簿では、帳簿で管理しているお金が減ったことを、家計の現金などで支払った時と同じように、そのままシンプルに記録します。
事業のお金を私用に使った時でも、家計簿と帳簿の残高を合わせておくことで、お金の流れがわかりやすくなりますよ![]()
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