不思議の国イギリスの不思議2。
ある日、エリック氏と英語でこんな会話をしていた。私 「それにしても今年は本当に厄年だな。予定では今頃イギリスのはずだったのに、未だにビザの申請すらままならないじゃないか。」エリック 「まぁ、きっともう少しの辛抱ですよ。」私 「この先もどうなるか分からないぞ。コロナで引っ越しは延期、ビザの取得は難航。この先ビザが取れても今度は英国までの道中に飛行機が墜落して死ぬんじゃないか・・・。移住なんて出来ない気がしてきたよ。」エリック 「Oh, "touch wood!!"」Touch wood?(木に触れ?)私 「それ、前にも何度かスコットランドで聞いたが、どういう意味なんだ?」エリック 「えぇと、説明しにくいんですが・・・・誰かが"never"とか言った時に木を触るんですよ。」いや、全然分からんがな・・・。エリックの拙い説明によるとスコットランドでは誰かが"never"などの否定の言葉を発した時に、木製の物に触る風習があるらしい。と言っても"never"なんてしょっちゅう使う単語だがそのたびにスコットランド人は木にしがみついていただろうか。意味がさっぱり分からなかった私はとりあえず木製の箱を触りながら"I've never been to Denmark."(私はデンマークに行ったことがない)と真顔で唱えてみた。エリック氏、大爆笑である。エリック 「いえ、すみません、説明を大きく間違えました。」私 「だろうな。私も正直意味が分からなかった。」エリック 「えっと、"touch wood"というのは誰かが不吉な予言をした時に木に触るとその予言を覆せるという迷信です。まぁ、おまじないですね。」あぁつまり、誰かが縁起の悪いことを言ったら木に触れと言うことか。しかしこの一連のやり取りのせいか、以降我が家では誰かが「デンマーク」と言うたびに木製品に触るという奇習ができた。++++++++++++++++++++ちなみにイギリスでは誰かが調子に乗ってポジティブすぎる予想をした時にも「この素晴らしい予言が覆りませんように」的な意味で木に触るそうです。