『筑豊の荒ぶるご令嬢』

 

ことうちのばぁばが

 

唐突に私の仕事中に鬼電してきた。

 

 

 

私 「・・・・もしもし?」

 

ばぁば 「もんちゃん!なんですぐに出んかったと!?」

 

私 「いや、前も言ったけど、仕事中は電話に出られないから、

1分おきに電話されても困るよ・・・。

何か急ぎの用事だったの?」

 

ばぁば 「あんたに荷物を送っちゃろうと思っとったとよ。

何が欲しいね?」

 

 

 

相変わらず緊急性ゼロの用件だが

 

とりあえずありがとうばぁば・・・。

 

 

 

私 「うーん・・・すぐに思いつくものがないし、

ばぁばにはあまり出歩いてほしくないよ。

気持ちだけで充分だから。」

 

ばぁば 「あんた方、焼きそばをよく食べよろう?

この前生協で便利な焼きそばを見つけたから

送っちゃろうかね?」

 

私 「便利な焼きそば?カップ麺?」

 

ばぁば 「麺と粉末ソースがセットになっとってね、

味付けをせんでも食べられるとよ。

これがあったら外食せんでもよかろ?」

 

私 「インスタント?実はあんまり焼きそばは食べないのよね。」

 

ばぁば 「そんなことなかろう。若者は麺類ばっかり食べよるもんばい。

 

 

 

出た、ばぁばの秘儀

「謎の断定」。

 

 

 

いや、確かに我が家も焼きそばは食べる。

 

食べるがうちは

 

パクチーとかナンプラーとかのしこたま入った

 

エスニック系焼きそば派で、

 

麺も太めの中華麺を使う。

 

その為ソース付きのインスタント焼きそばでは

 

ソースを余らせるのである。

 

 

 

ばぁば 「もんちゃん、前も言ったけどね、

外食ばっかりやったらつまらんばい。」

(※駄目ですよ)

 

私 「なんで焼きそばと外食しか

選択肢がないのか分からないけど、

うちはしっかりやってるから

心配しないでいいよ。」

 

ばぁば 「あぁ、そしたらこの間ばぁばが見つけた

美味しい焼きそばソースも

一緒に送っちゃろうかね。」

 

 

 

聞いてばぁば!

 

たまには可愛い孫の話も聞いて!!

 

 

 

私 「うち、焼きそばソース一切使わないし、

もうすぐ引っ越し予定だから

多分使いきれないと思う。」

 

ばぁば 「ばってんもんちゃん、焼きそばソースがなかったら困りよろう?」

 

私 「いざとなったら、うちはおたふくソースで代用してるよ。」

 

ばぁば 「あんなおたふくソースなんか美味しくなかろう。

ばぁばの見つけた焼きそばソースはね

あれよりずっと美味しいばい。」

 

 

 

ばぁばよ、

 

それ以上は広島県への宣戦布告になるぞ・・・。

 

 

 

 

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結局ソースは送られて来ませんでしたが、

 

何故かインスタントうどんが6個来ました。

 

いや、ありがたいけど、ありがたいけど、

 

 

何故いつも麺類・・・・?

 

 

 

(答え:私は料理をしたことがないと思っている為)