もう過去の話なのだが
昨年秋にうちのじぃじが交通事故に遭い
救急車で搬送されるという惨事が起きた。
(今はすっかり元気です)
当然救急隊の方は
ばぁばに連絡を取ろうとして下さったのだが、
これが何度かけてもつながらない。
と言うのもばぁば、
最近耳が悪くなり
テレビを恐ろしく爆音で聞く癖がついていたらしく
テレビを見ている時に電話が鳴っても
その音に気付けなくなっていたらしい。
それはまぁばぁばだけの責任ではないのだが、
とにかく困ったのは救急隊である。
あの手この手で他の家族の連絡先を調べ
最終的に叔母に連絡を下さったのだから
もう感謝の気持ちしかないが、
結局家族が病院に向かっている間
叔母と叔父、うちのおかんが鬼電しまくるも
終ぞばぁばが電話に出ることはなく、
叔母が車をかっ飛ばして迎えに行くまで
何も知らないまま
呑気にテレビを見ていたと言うのである。
まぁ、ここまではまだ抒情酌量の余地があった。
後日、私が見舞いに福岡まで行った時のこと。
まぁばぁばもいろいろ大変だったねと
一応労いの言葉をかけたのだが、
そんな私にばぁばが言った。
ばぁば 「ばってんもんちゃん、ばぁば今回のことで一つ学んだばい。」
私 「何を?」
ばぁば 「やっぱりあんたのお母さんと叔母さんは
もうちょっとばぁばを信用せんといけんばい。」
私 「どういうこと?」
ばぁば 「本来やったね、夫が怪我をしたら
まずは妻に連絡するのが筋ばい。
それをばぁばを抜かして叔母さんに連絡するなんち
ばぁばを軽く見よらな普通出来んばい。」
いや、
めっちゃ話改竄されてません?
私 「違うよ。ばぁばが電話に出なかったから、
叔母さんに連絡が来たんでしょ。
それで皆でお宅に何百回と電話したんだよ。」
ばぁば 「ばってん、やっぱり筋を通すち言うのは
大事なことやからね。
もんちゃんもいつか社会に出たら
あぁばぁばが正しかった、
っち分かる日が来るばい。」
私 「社会がばぁばに“人の話は聞け”と教えなかったのは
非常に残念だと私は思います。」
ばぁば 「そやからね、もんちゃん、じぃじは今回
ちょっと自業自得やったとよ。」
こうして凄い結論で会話は終わった。
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ちなみにばぁばはボケている訳ではなく、
若い頃から話を自分好みに作り変える名人です。
(そして自分で作った話を自分で信じてしまう・・・)
年々手に負えない感が増していますが、
果たしてこの先どうなることやら・・・・。